都市部を中心に全国で展開する「フレッシュネスバーガー」。期間限定でソフトシェルクラブを丸ごと挟んだハンバーガーが登場したと聞きつけ、早速食べてきました!
目次
・【フレッシュネス】赤字の過去も
・カニバーガー、ドムドムのパクリ?
・ランチ時じゃないのに行列
・シンガポールチリクラブバーガーを実食!
※2024年6月16日時点の情報です。
※価格はすべて税込。
※店舗によって価格やメニューが異なることがあります。
※最新の情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください。
【フレッシュネスバーガー】とは? 赤字や買収の過去も
フレッシュネスバーガーは、2024年4月時点で155店舗を構えるハンバーガーチェーン。「【2024年版】ハンバーガーチェーンの店舗数ランキング」(日本ソフト販売)によれば、マクドナルド、モスバーガー、ケンタッキーフライドチキン、ロッテリア、バーガーキング、サブウェイに次いで7位の店舗数だそうです。
1992年創業で、2007年をピークに192店舗まで店舗数が増加したフレッシュネスバーガーですが、その後、業績が悪化。
ユニマットホールディングの傘下に入ったり、店舗数を減らしたりと紆余曲折があった後、15年度には最終利益で赤字となり、16年には「牛角」や「しゃぶしゃぶ温野菜」などを運営する外食産業大手のコロワイド傘下のレインズインターナショナルが買収。
M&Aによって状況はいったん復活したともいえるフレッシュネスバーガーですが、それでも店舗数はこの約1年で8店舗ほど減少したようです。
【フレッシュネスバーガー】限定商品は【ドムドムハンバーガー】のパクリ?
そんなフレッシュネスバーガーでは近頃、世界の料理をハンバーガーで再現したフェアを実施。先日までは、タイ料理をヒントにした「パクチーチキンバーガー ガパオ」「パクチーチキンバーガー グリーンカレー」を販売していました。
そして現在は、シンガポールフェアを開催。ソフトシェルクラブ(脱皮したてのカニ)を使った料理「チリクラブ」を元にした「シンガポールチリクラブバーガー ~スイートトマトチリソース~」(780円)が販売中です(7月16日まで。一部店舗除く)。
筆者はこのハンバーガーの広告を見た瞬間、失礼ながら「ドムドムのパクリじゃね?」と疑ってしまいました。
というのも、ソフトシェルクラブを丸ごと挟んだハンバーガーといえば、「ドムドムハンバーガー」(以下、ドムドム)がこれまでに何度か販売して大きな話題となった期間限定商品「丸ごと!!カニバーガー」の印象が強いため。
その上、22年7月に東京・銀座にオープンした高級路線店「ドムドムハンバーガーPLUS」では、「丸ごとカニバーガー」(ポテト、ガリ付きで1,690円)を通常メニューとして提供しており、筆者は先日食べてきたばかりなんです。
そのため、「シンガポールチリクラブバーガー ~スイートトマトチリソース~」に既視感を覚えてしまったというわけです。
しかし、一般的に日本人が知っているシンガポール料理といえば、チキンライス、ラクサ、バクテー、チリクラブくらいのもの。「タイの次はシンガポールフェアで」という前提で商品開発をした場合、少ない選択肢からチリクラブが選ばれてもなんら不思議ではありません。
そういう意味では、「ドムドムのパクリ」というわけではないのかもしれませんね。
それに、値段にも大きな差があります。23年9月にドムドムで販売された「丸ごと!!カニバーガー」(スイートチリソース/ガーリックバターソース)は単品で1,190円。
一方、フレッシュネスバーガーの「シンガポールチリクラブバーガー ~スイートトマトチリソース~」は単品780円で、ドムドムより410円も安いんです!
この金額の差は、味や見た目にも表れているのでしょうか……そのへんの調査も含めて、フレッシュネスバーガーへ向かいます!
【フレッシュネスバーガー】に到着! 行列のワケ
週末、最寄りのフレッシュネスバーガーに到着。混んでそうなお昼時を外して午後2時頃に行きましたが、10人以上が列を作っていました。
店内もほぼ満席でしたが、よく見るとハンバーガーではなくジェラートを食べているお客さんも結構目立ちました。この日は暑かったので、カフェ利用のお客さんも多かったようです。
10分近く並び、レジで「シンガポールチリクラブバーガー ~スイートトマトチリソース~」のレギュラーセット(+500円)を注文。合計1,280円でした。
レギュラーセットのサイドメニューは、「北海道フライドポテトR」「国産チキンナゲット(5個)」「コールスローサラダ」の3種類、ドリンクはコーヒーやグレープフルーツジュースなど13種類から選べます。今回はナゲットとスプライトをセレクト。
会計後、番号札とドリンクを持って席につくと、テーブルにはかわいらしいガーベラの生花が飾られていました。ファストフードチェーンのテーブルに生花というのは、珍しいですね。
フレッシュネスバーガーでは、イートインだとドリンクはフタなしで提供されるもよう。
普段、マクドナルドをよく利用している筆者はフタ付きが当たり前という感覚になっていましたが、確かに大人ならめったにこぼしませんし、不要なのかも。
そして何より、プラスチックのストロー最高! マイストローを持ち歩くほど紙ストローの味が苦手な筆者にとって、フレッシュネスバーガーのストローは輝いて見えます。
【フレッシュネスバーガー】「シンガポールチリクラブバーガー」を実食!
ほどなくして、ハンバーガー、ナゲット、袋入りケチャップが到着。ハンバーガーの葉物野菜が鮮やかで、おいしそう!
上のバンズを開くと、たっぷりの葉物野菜、ソフトシェルクラブのフライ、スクランブルエッグ入りのスイートトマトチリソース、大ぶりにカットされた赤いパプリカが見えます。
あれ、思ってたよりカニが小さいような……? ポップの商品写真と比べてみます。
サイズ的な違いはよくわかりませんが、「カニが小さい!」と思ってしまったのは、商品写真に迫力がありすぎるせいかも……?
まあ、ひとまずこんなもんかと飲み込み、実食を開始します。
しかし、4口ほど食べ進めても、カニには会えず、困惑……。どうやらカニがバンズよりも小ぶりなため、縦に持って食べるとカニが沈み、前半は“カニなしバーガー”となるようです。
ようやくカニに到達すると、確かにカニの旨味が感じられます。ただ、ドムドムのカニバーガーよりもカニの香りはあまり感じません。カニのサイズの問題でしょうか……。
その後、食べ進めていると、ビニールのような噛み切れない“何か”が口に引っ掛かりました。確認すると、甲羅の薄皮のようなものビロンと出ています。
無理やり口に押し込み飲み込みましたが、はっきりいって不快な食感。「出せばよかった」と後悔しました。ドムドムではこんなことなかったのですが、ソフトシェルクラブではよくあることなんでしょうか……。
一方のスイートトマトチリソースはというと、優しい味でおいしいのですが、個人的には味にパンチが足りず、ぼやけた味に感じました。例えるなら「赤ちゃんの離乳食」。
筆者はシンガポールでチリクラブを食べた経験がないのですが、この味で正解なのか気になります。
ナゲットはソースが楽しい!
続いて、セットの「国産チキンナゲット」をいただきます。
ケチャップを付けて食べると、「外サク、中フワ」でおいしい! マクドナルドのナゲットよりも鶏肉の味が強く感じられ、「大人向けのナゲット」という味わい深さです。
ここでレジ横にふと目をやると、世界のスパイスが9種類置いてありました。
今回は日本の「ゆずすこ」をナゲットに付けてパクリ。ぴりっとした辛さとゆずの風味がナゲットによく合います。
ほかにもイタリアの「白トリュフオイル」、アメリカの「デスソース」、ジャマイカの「ジャークソース」、タイの「シラチャーソース」などがありました。
そして、ここではたと気づいてしまったんです。カニバーガーにパンチが欲しいなら、「シラチャーソース」あたりをかければよかったのだと……。このことに早く気づかなかった自分を責めるばかりです。
【フレッシュネスバーガー】カニバーガーにはソースのチョイ足しがおすすめ
「ドムドムのパクリか!?」と思って食べてみた「シンガポールチリクラブバーガー ~スイートトマトチリソース~」ですが、結論から言うとまったくの別物。バンズに挟まれた具材も異なりますし、値段も味もカニのサイズも似ていませんでした。
また、ドムドムハンバーガーPLUSの「丸ごとカニバーガー」のインパクトとおいしさに興奮した記憶が新しいゆえに、思わず困惑してしまった筆者。
しかし、フレッシュネスバーガーではドムドムよりもかなりお安くいただけますし、カニバーガー初体験の方にとってはエキサイティングな体験になるかもしれません。
そして、筆者は後の祭りでしたが、「味にパンチが欲しい」と感じた人は、是非スパイシーなソースをチョイ足しすることを強くおすすめします。
なお、シンガポールフェア中のフレッシュネスバーガーでは、カニバーガーのほかに「フローズンドラゴンフルーツ ライチレモネードソーダ」「フローズンパイナップル ライチレモネードソーダ」(どちらも490円)といったトロピカルなソーダも販売中。「円安で海外に行けない……」と落胆している方も、フレッシュネスバーガーでちょっとだけ海外気分を味わってみては?