6月26日午後5時30分から約4時間半にわたり生放送された音楽特番『テレ東ミュージックフェス2024夏~昭和の常識は…令和の非常識!ヤバい昭和の超名曲vs令和ヒット曲100連発~』。総勢41組の人気アーティストが出演した中、編集部Mが見どころだと感じた場面を振り返っていきます。
目次
・『テレ東ミュージックフェス』北山宏光出演
・近藤真彦が5曲披露で『カウコン』事件蘇る
・「ギンギラギンにさりげなく」、韓国でヒットの可能性!?
『テレ東ミュージックフェス』出演の北山宏光から感じた“強い意志”
2014年から毎年放送されていた『テレ東音楽祭』は、同局が開局60周年を迎えることから昨年冬に『テレ東60祭!ミュージックフェスティバル2023~一生聞きたい!昭和・平成・令和ヒット曲100連発~』へとリニューアル。
放送初期からMCを務めていたTOKIO・国分太一は、ジャニー喜多川氏の性加害問題の影響からこのリニューアル回を降板することに。ほかにも毎年複数のグループが登場していたSTARTO ENTERTAINMENT所属グループの出演は、同回から「ゼロ」となりました。
今回は、同局がついに今年開局60周年を迎えたことを記念して、不朽の名曲から最新のヒット曲を紹介する『テレ東ミュージックフェス2024夏~昭和の常識は…令和の非常識!ヤバい昭和の超名曲vs令和ヒット曲100連発~』をオンエア。南海キャンディーズとあのちゃんがMCを務め、霜降り明星・粗品や出川哲朗もゲストで登場しました。
ただ、STARTO勢は出ないため、私は元Kis-My-Ft2・北山宏光や、モーニング娘。'24、ME:I、IS:SUEが出演することくらいしか注目していなかったんです。
ちなみに、北山くんは午後6時台にDa-iCEと一緒に登場したんですが、ジャケットの色が黒で共通していたこともあり、5人に混ざっていても違和感がなく、結構馴染んでいました。複数人と並んで音楽番組に出ているところを見て、ちょっとだけキスマイ時代が懐かしく&恋しくなってしまいましたよ……。
披露したのは、ヒップホップとゴスペルコーラスを融合させた挑戦的なサウンドと高速のラップが特徴的な「THE BEAST」。同局で主演したドラマ『君が獣になる前に』のために書き下ろされた楽曲で、ワイルドかつクールにバチバチにキメて歌って踊る姿からは、ソロで届けたい音楽を発信していくという強い意志も感じました。
『テレ東ミュージックフェス』、近藤真彦が5曲披露で『カウコン』事件蘇る
その後もさまざまなアーティストが登場し、私の目当てのアーティストはME:Iだけとなったので、“ながら見”をしていたんですが、思わず「出るんだ!?」と驚いたのが、“マッチ”こと近藤真彦。
テレ東番組で35年ぶりに歌唱するという渡辺満里奈らとともに、昭和の人気楽曲を披露する「スーパーヒット曲メドレー」コーナーに登場し、スタジオで生歌唱したんです。
“よっちゃん”でおなじみのギタリストで音楽プロデューサーの野村義男もギターで参加し、まずは「スニーカーぶる~す」(1980年)を披露したあと、続けて以下の2曲を、それぞれのアーティストとコラボ。
・「ハイティーン・ブギ」(1982年)……DA PUMP・ISSA、出川哲朗
・「ミッドナイト・シャッフル」(96年)……大黒摩季、西川貴教
その後、
・TM NETWORK「Get Wild」(87年)……FANTASTICS・八木勇征&中島颯太、超特急・タカシ&シューヤ
・小泉今日子「あなたに会えてよかった」(91年)……渡辺満里奈、ME:I・MOMONA、KOKONA、SHIZUKU
と続き、今度は渡辺満里奈と「ふられてBANZAI」(82年)をデュエット。そして渡辺満里奈が自身のヒット曲「マリーナの夏」(87年)を披露した後、最後はメドレーに登場した全員で「ギンギラギンにさりげなく」(1981年)を歌ってコーナーのフィナーレを迎えました。
間に数曲挟まっていたとはいえ、5曲も披露。持ち時間は約13分ありました。マッチさんは今年7月に60歳になるとのことで、ある意味同い年のテレ東としては“還暦祝い”の意味も込めた演出だったのかもしれませんが……唐突なヨイショには正直、疑問を抱かずにはいられず(笑)。
X上では、2014年大みそかに行われた『ジャニーズカウントダウンコンサート』の後半にデビュー35周年を祝うコーナーが差し込まれ『マッチコン』と化し、後輩ファンが阿鼻叫喚したあの騒動を思い起こした人も多かったようで、「悪夢が蘇ってきた」などとネガティブな意見が上がっていました。
近藤真彦「ギンギラギンにさりげなく」、韓国でリバイバルヒットの可能性!?
とはいえ、今回、マッチさんはものすごく楽しそうにパフォーマンスしており、「ハイティーン・ブギ」を一緒に歌ったDA PUMP・ISSAも、黒いサングラスをかけて歌い方も本人に寄せるなどノリノリでした。
古巣のSTARTO(当時はジャニーズ事務所)から出演アーティストが1組もいなかったからこそ実現したであろう今回の企画。もしかすると、一番の見どころだったといえるかもしれません。
なお、Xでは「『ギンギラギンにさりげなく』と言ったらキム・スヒョン」「キム・スヒョンしか出てこない」との投稿も複数見受けられました。
キム・スヒョンは、今年3~4月に韓国で放送され大ヒットしたドラマ『涙の女王』の主演俳優。6月22、23日にぴあアリーナMMでファンミーティングを行った際、「ギンギラギンにさりげなく」を歌ったとか。Xには、会場で撮影された実際の映像も複数投稿されており、客席のファンも大いに盛り上がっていました。
年齢は36歳と、マッチさん世代でもないし、ましてや海外アーティストの40年以上前の楽曲を彼がどこで知ったのか、なぜファンミで歌おうと思ったのかは謎ですが、“刺さるものがあった”ということは確かでしょう。
今後、キム・スヒョンが楽曲の魅力について語ることがあれば、「ギンギラギンにさりげなく」が韓国でリバイバルヒットしたり、マッチさんがブレークする可能性もなきにしもあらず……? これからの展開に期待したいところです。