6月22日、声優事務所・青二プロダクションが公式サイトにて、所属タレント・古谷徹がアニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)、『ONE PIECE』(フジテレビ)を降板すると発表し、大きな注目を集めた。声優業界関係者は、古谷と同じく不倫スキャンダルで世間を騒がせた櫻井孝宏の前所属先の対応とは「大きな差がある」と指摘する。
目次
・古谷徹、ファン女性との不倫発覚で波紋
・古谷徹、『名探偵コナン』『ONE PIECE』降板に賛否
・青二プロダクション、古谷徹を守った?
・古谷徹の後任、業界内では「今のところ噂はなし」!
声優・古谷徹、ファン女性との不倫発覚で波紋広がる
5月23日発売の「週刊文春」(文藝春秋)にて、37歳年下のファン女性との不倫や相手女性への暴力行為、妊娠した際に堕胎を迫っていたことが発覚した声優・古谷徹。
記事には、古谷が『名探偵コナン』シリーズで演じている安室透のセリフを引用しながら、彼女に愛をささやいたともあり、ネット上では「安室さん登場のアニメ、映画は当分見られないかも」「キャラクターに罪はないのはわかるけど、古谷さんは降板してほしい」なとど、特に『名探偵コナン』ファンを中心に波紋が広がった。
その後、古谷は8月に出演予定だった『朗読劇 READING WORLDユネスコ世界記憶遺産 舞鶴への生還「約束の果て」』を降板。また、ライブ配信サービス・SHOWROOMのレギュラー番組『古谷徹のほっこりThanksroom』も終了した。
古谷徹、「唯一できる償いの形」――『名探偵コナン』『ONE PIECE』降板に賛否
そしてこのたび、『名探偵コナン』の安室役や、『ONE PIECE』(フジテレビ)のサボ役を降板することが明らかに。
事務所公式サイトの発表文によると、一連の不祥事について古谷本人と協議を重ねた結果、「結論として直接的に著しく作品及びキャラクターのイメージを傷つけてしまった」(原文ママ、以下同)として、「降板のお願いを申し入れるとともに、受けていただく運びとなりました」とのこと。
古谷自身も「今後の出演に関しまして、作品に関わられた皆様、応援をしてくださっている多くのファンの皆様、作品、キャラクターに対して、今の自分に唯一できる償いの形として、熟考の末、断腸の思いで、安室透役とサボ役を降板することにいたしました」とコメントを寄せながら、あらためて謝罪の言葉をつづっている。
「この発表を受け、ネット上のアニメファンたちは騒然。『降板は当然』『覚悟はしてた』と受け止める声があった一方、『やっぱりショック』『最後まで演じてほしかった』との意見もあり、中には降板の申し入れを受け入れた事務所や制作側に『失望した』と不満をぶつける人も見受けられ、賛否両論となっています」(芸能ライター)
青二プロダクション、古谷徹を守った? 櫻井孝宏の前所属事務所・インテンションとの“大きな差”
ファンの間でも意見が分かれている今回の古谷の降板劇。業界関係者はいったいどのように見ているのだろうか。
「今回の古谷の降板は、声優業界最王手である青二プロダクションが、今後の業界の指針になることを考えて制作側に申し入れたものと思います。所属声優の不祥事に対する姿勢として、自分たち(青二)が手本にならなければという想いがあったのでは。降板を望まないアニメファンからは事務所に対して批判が上がっていますが、結果的に古谷を守ることにもなっています」(制作会社関係者)
青二プロのこの対応は、22年10月に同じく「文春」にて不倫をスクープされた櫻井孝宏の当時の所属事務所とは大きな差があるとのこと。
「所属事務所のインテンションは、櫻井の降板についてはすべての『制作会社にお任せします』としていました。そこで各制作会社が出方を探り合った結果、結局なし崩しになり、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』などに継続して出演しているものの、疑問の声を上げるアニメファンは少なくありません。インテンションは櫻井に関する一連の報道についてもその場しのぎの対応しかできず、櫻井は昨年3月に退所。結果的に“放り出す”形になりました。事務所対応として最も悪い例といえるでしょう」(同)
古谷徹の後任に、"声が激似"岡野浩介の名前挙がるも……業界内では「今のところうわさはなし」!
なお、6月24日、ニュースサイト「日刊ゲンダイDIGITAL」は、「古谷徹が『名探偵コナン』の人気キャラ安室透役を降板…SNSで"声が激似"と後任が切望される声優の名前」というタイトルの記事を公開。後任候補として、岡野浩介の名前を挙げているが……。
「今のところ、彼が後任を務めるといううわさはありませんし、各作品の関係者が口外することは絶対にないでしょう。今回降板した2作品は、それぞれ事務所と作者、制作会社といった三者の関係値が異なるので後任の選び方も変わってくる。『ONE PIECE』の場合、青二と制作会社・東映は仲が良く、キャスティング権は青二が持っていることから、話し合いをして総合的な判断をするでしょう。一方、『コナン』に関しては、安室役は作者・青山剛昌氏が古谷の起用ありきであて書きしたキャラであるため、後任も青山氏の意向が大前提。まずは青山氏にお伺いは立てると予想します」(同)
果たして、古谷の後任はいったいどんな声優が務めるのか、今後の展開にも注目だ。