イトーヨーカドー系列のファーストフードチェーン「ポッポ」。ヨーカドーの閉店ラッシュの中で、同店の行く末を心配する声も聞こえます。そんな「ポッポ」の新メニューを実食してきました。
※2024年7月1日時点の情報です
※価格はすべて税込み
※最新情報は公式サイトやSNSをご確認ください
目次
・【ポッポ】現在はわずか35店舗
・【ポッポ】新登場メニュー「熊本風豚骨らーめん」
・【ポッポ】新登場メニュー「熊本風豚骨らーめん」実食
【ポッポ】現在はわずか35店舗
セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカドーが運営するファストフードチェーン、ポッポ。全店がヨーカドー内にあります。販売メニューはらーめん、たこ焼、今川焼、ソフトクリーム、お好み焼、フライドポテトなどで、手頃な価格が支持されています。
1976年に1号店をイトーヨーカドーせんげん台店(埼玉県越谷市)に開店し、2008年4月時点で145店舗を展開していたそうですが、現在はわずか35店(2024年6月時点)。
今後、閉店が決まっているヨーカドーもあるため、さらに減少すると考えられます。
【ポッポ】新登場メニュー「熊本風豚骨らーめん」690円
この日訪れたイトーヨーカドーの1階、フードコートの一角にポッポがありました。利用したのは土曜の午後6時という夕飯時。
「餃子の王将」「はなまるうどん」「バーガーキング」といった人気店と軒を並べる中、ポッポは健闘! 常に客足が途絶えることなく、時には数人の列もできていました。
店頭では「ちょい飲みポッポ」なる、アルコールメニューの紹介も。かなり気になりつつも、今回は新メニューに着目します。
公式サイトで「季節のおすすめ」として紹介されていた新メニュー「熊本風豚骨らーめん 濃厚黒マー油&絶品チャーシュー」(690円、税込)。同サイトによると、「マー油の香ばしい香りと深みのあるコクが豚骨スープの濃厚な味わいにマッチします。豚バラ肉を大釜でじっくりと煮込んだチャーシューも絶品です!」。
ちなみに、現在「ポッポらーめん紀行」という全国のご当地らーめんを取り上げるシリーズを展開しているもよう。いつからスタートして熊本で何回目なのかは不明ですが、前回は愛知県の「台湾らーめん」だったとか。
【ポッポ】新登場メニュー「熊本風豚骨らーめん」実食
オーダーしてから4〜5分ほどで提供された器がこちら。ひと目見て、「……なんか違う?」と思ってしまいました。
あらためてメニューの写真と見比べると、おそらくマー油が霧散してしまったようです。フードコートの呼び出しベルが鳴ってから取りに行ったのですが、その間に散り散りになってしまったのでしょう。
マー油のほかは、写真と同じ。チャーシュー、ネギ、シナチク、きくらげ、もやしが乗っかっています。チャーシューはポッポの通常メニューのらーめんとは異なる長方形。普通のチャーシューは丸形です。
では、さっそくスープから口にしてみます。
濃厚なとんこつの味に加えて、にんにくの存在感がガツンと衝撃的! よく見るとスープの表一面にフライドガーリックが浮かんでいることに気が付きました。マー油について理解してなかったんですが、にんにくをメインにした香味野菜をラードで揚げて作った油のことなんですね。
もやしはシャキシャキ、チャーシューは脂身の甘みを感じる満足感あるボリュームです。きくらげ、しなちくもそれぞれ歯ざわりがよく、具材のバランスは良いのではないでしょうか。
麺は通常のポッポが細くて縮れているのに対し、今回はとんこつらーめんでおなじみのストレートの細麺。
序盤は快調に食べ進めていたものの、残り6割くらいの時点で飽きがきてしまいました。というのも、食べても食べても、ひたすらににんにくの味……。
しなちくやねぎが味変のアイテムとしてかなり貴重な存在で、それらが尽きてしまうと持て余してしまいます。
筆者はそこそこにんにくは好きなほうではあるんですが、味変したくなったのが正直なところ。ネット情報によると、熊本らーめんは紅生姜やからし高菜を加えないのが正統とされてるようではありますが、ちょっと加えたくなりました。
にんにくが前面に出た味わいが衝撃すぎた「熊本風豚骨らーめん」。にんにくがお好きな方はどハマりしそうな味なので、お近くの方はお試しくださいね!