最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、7月5~7日)で、アニメーション映画『ルックバック』(6月28日公開)が成績を伸ばし、1位に輝いた。
目次
・『ルックバック』小規模上映ながら累計興収『アンパンマン』超え
・SixTONES・京本大我主演『言えない秘密』、2週目で9位転落
・奈緒主演の炎上映画『先生の白い嘘』、トップ10入りならず
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年7月5~7日、興行通信社調べ)
『ルックバック』小規模上映ながら累計興収『アンパンマン』超え
7月8日発表の全国週末興行成績ランキングで首位に立った『ルックバック』。原作は、漫画家・藤本タツキ氏が集英社のウェブサイト「少年ジャンプ+」で2021年7月に公開した同題の長編読み切り作品だ。
主人公・藤野(声優・河合優実)と同級生・京本(声優・吉田美月喜)が漫画づくりを通して交流を重ねる姿や、二人を待ち受ける未来について、ネット上でもさまざまな反響が広がっている同作。この週末3日間で興行収入2億2200万円をあげ、前週の2位から1位にランクアップした。
同じく6月28日に上映を開始したアニメ映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』は初登場1位だったが、2週目の週末3日間は興収1億150万円という成績で2位に。
なお、全国319館で大々的に上映されている『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』の累計興収は3億円。かたや『ルックバック』は全国129館という小規模上映ながら累計興収6億円と、大健闘中だ。
SixTONES・京本大我主演『言えない秘密』、早くも9位転落
SixTONES・京本大我主演の恋愛映画『言えない秘密』も6月28日の公開から2週目を迎えたが、初登場6位から今回のランキングでは9位にランクダウン。
07年公開の台湾映画(監督・脚本・主演はジェイ・チョウ)を日本版にアレンジした本作で、映画単独初主演を果たした京本。また主題歌「ここに帰ってきて」(7月10日リリース)もSixTONESが担当しているだけにファンは注目していたはずだが、次週もトップ10圏内に残れるか怪しい。
そのほか今回のランキングでは、5位にアダム・ドライバー主演の『フェラーリ』、7位に06年のTBS系アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』から始まった『コードギアス』シリーズ最新作『コードギアス 奪還のロゼ 第3幕』が初登場(いずれも7月5日公開)。
マイケル・マン監督作『フェラーリ』は、イタリアの自動車メーカー・フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリの人生が描かれている。一方、『コードギアス 奪還のロゼ 第3幕』では新たな主人公・ロゼ(声優・天﨑滉平)とアッシュ(声優・古川慎)の戦いを展開。後者は8月2日に『最終幕』の公開も控えている。
奈緒主演の炎上映画『先生の白い嘘』、トップ10入りならず
ちなみに、7月5日公開の映画には実写映画『先生の白い嘘』も含まれていたが、82館という超小規模上映ということもあってトップ10入りならず。原作は漫画家・鳥飼茜氏が「月刊モーニング・ツー」(講談社)で連載した同題作品で“レイプ”を題材に男と女の間の“性の不平等”を描いており、実写版は主人公・原美鈴を奈緒が熱演。
しかし、封切り前日にネットメディア「ENCOUNT」で公開された三木康一郎監督のインタビューにより、奈緒がインティマシー・コーディネーターの導入を希望していたにも関わらず、監督の意向で却下していたことが発覚して大炎上することに。
初日の舞台あいさつで、早藤雅巳役の風間俊介が“同映画の鑑賞を迷っている人”に向けて「今じゃないかもしれないと思ってらっしゃる方がいたら、その言葉に従っていただきたい」などとコメントしたことはネット上で大きく評価され、また、鑑賞済みのネットユーザーからも「奈緒さんや風間さんの演技がすごかった」「ツラい話だったけど、原作を読んでみたくなった」との声が寄せられている。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年7月5~7日、興行通信社調べ)
1位:『ルックバック』
2位:『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』
3位:『ディア・ファミリー』
4位:『九十歳。何がめでたい』
5位:『フェラーリ』
6位:『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
7位:『コードギアス 奪還のロゼ 第3幕』
8位:『クワイエット・プレイス:DAY 1』
9位:『言えない秘密』
10位:『劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」』