最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、7月12~14日)で、山崎賢人主演の実写映画『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)が初登場1位を獲得した。
目次
・『キングダム 大将軍の帰還』、『コード・ブルー』超えの新記録え
・劇場版最新作『それいけ!アンパンマン』夜上映を実施
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年7月12~14日、興行通信社調べ)
『キングダム 大将軍の帰還』、『コード・ブルー』超えの新記録
7月16日発表の全国週末興行成績ランキングで首位に立った『キングダム 大将軍の帰還』は、漫画家・原泰久氏が「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載中の同題作品を実写化した劇場版最新作。山崎は主人公・信を演じ、ほかにも吉沢亮、橋本環奈、清野菜名、長澤まさみ、大沢たかおなど豪華キャストが起用されてきた。
その最新作『キングダム 大将軍の帰還』では隣国・趙の敵将を討った秦国の「飛信隊」の信らの前に趙軍の真の総大将・ほう煖(吉川晃司)が現れ、部隊を急襲。さらに、趙のもう一人の“化け物”と言える天才軍師・李牧(小栗旬)の脅威も……という内容を繰り広げる。
全国380スクリーンで上映を開始し、初日から3日間で観客動員106万5000人、興行収入は16億2900万円をあげた。前作『キングダム 運命の炎』(2023年7月公開)は初日から3日間で動員70万3500人、興収10億5100万円でシリーズ史上最高の発進を遂げていたが、今作『キングダム 大将軍の帰還』は新たにシリーズ史上最高、そして邦画実写歴代ナンバー1のオープニング記録(金土日3日興収)を樹立。
なお、邦画実写の歴代オープニング記録に関してはこれまで山下智久主演『劇場版 コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』(18年7月公開)が3日間であげた興収15億4800万円が最高だったが、『キングダム 大将軍の帰還』が記録を塗り替えた。
すでに鑑賞を終えたネットユーザーからは「壮大でドラマチックで感動した。最高だった」「大沢たかおと吉川晃司のアクションシーンに引き込まれた」「迫力もすごかったし、忘れられない戦いになった」などと大好評。
祝日だった7月15日も含めた4日間では動員146万人、興収22億円を突破している『キングダム 大将軍の帰還』。過去作の最終興収は『キングダム』(19年4月公開)が57.3億円、『キングダム2 遥かなる大地へ』(22年7月公開)が51.6億円、『キングダム 運命の炎』が56億円となっているが、『キングダム 大将軍の帰還』はどこまで成績を伸ばせるか。
劇場版最新作『それいけ!アンパンマン』夜上映を実施
今回のランキングで初登場したのは『キングダム 大将軍の帰還』のみで、2位のアニメーション映画『ルックバック』(6月28日公開)、同じくアニメ映画で3位の『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』(同)、4位の大泉洋主演『ディア・ファミリー』(6月14日)はそれぞれ前回からワンランクずつダウン。
漫画家・藤本タツキ氏が集英社のウェブサイト「少年ジャンプ+」で21年7月に公開した同題作品が原作の『ルックバック』は、全国129スクリーンと小規模上映中ながらも累計興収10億円間近に迫っている。
一方で漫画家・やなせたかし氏原作の子ども向けアニメ『それいけ!アンパンマン』(日本テレビ系)の劇場版最新作『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』が、大人の間でも話題を呼んでいることも注目だ。
シリーズ通算第35作となる『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』は、アンパンマン(声優・戸田恵子)の宿敵であるばいきんまん(声優・中尾隆聖)が主役の作品。ばいきんまんが“絵本の世界”に住む森の妖精・ルルン(声優・上戸彩)に頼まれ、森で大暴れするすいとるゾウ(声優・ナインティナインの岡村隆史)を倒すべく奮闘する中、絶体絶命のピンチに陥るもアンパンマンと共闘する……といったストーリーを展開。
子ども向け作品は日中の早い時間に上映されることが多い中、今作に対してはネット上で「大人も見たい」「仕事後でも上映してたらいいのに」といった声もあったといい、7月19日からはシネ・リーブル池袋(東京)で公開期間中の毎週金曜日に「アンパンマンナイト」として夜上映を実施すると決定。
ちなみに、『アンパンマン』の映画シリーズは“子どもの映画館デビューを応援”していることから音量小さめ、場内明るめで上映されるのに対し、「アンパンマンナイト」は通常の音量、場内も暗転するという。ネット上でも喜ばれているが、「チケット戦争に勝てない!」「劇場を増やしてほしい」「地方でもお願いします」など、さらに熱い声が続出している状況だ。
そんな『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』は累計興収4億5900万円を超えている。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年7月12~14日、興行通信社調べ)
1位:『キングダム 大将軍の帰還』
2位:『ルックバック』
3位:『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』
4位:『ディア・ファミリー』
5位:『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
6位:『九十歳。何がめでたい』
7位:『クワイエット・プレイス:DAY 1』
8位:『フェラーリ』
9位:『コードギアス 奪還のロゼ 第3幕』
10位:『言えない秘密』