最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、7月19~21日)で、山崎賢人主演の実写映画『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)がV2を飾った。
目次
・V2『キングダム 大将軍の帰還』、興収36億円突破
・JO1、FANTASTICS出演『逃走中 THE MOVIE』酷評目立つ
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年7月19~21日、興行通信社調べ)
V2『キングダム 大将軍の帰還』、興収36億円突破
7月22日発表の全国週末興行成績ランキングで首位をキープした『キングダム 大将軍の帰還』は、漫画家・原泰久氏が「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載している同題作品を実写化した劇場版最新作。主人公・信を演じる山崎は先日、ニューヨーク・アジアン映画祭で日本人として初めて「The Best from the East Award」(素晴らしい演技を披露した俳優に与えられる賞)を受賞した。
そんな『キングダム 大将軍の帰還』は、秦国総大将・王騎(大沢たかお)の活躍や過去にもスポットを当てたストーリーを展開。上映開始から2週目を迎えた週末3日間の興行収入は8億1600万円で、累計成績は36億円を突破。前作『キングダム 運命の炎』(2023年7月公開)は2週目(公開から10日間)の累計興収が22億7100万円だったのに対し、今作は勢いが感じられる。
今回のランキングでは、7月19日公開の初登場作も多数トップ10入り。まず、アニメーション映画の新作は『怪盗グルーのミニオン超変身』(2位)、『劇場版すとぷり はじまりの物語~Strawberry School Festival!!!~』(3位)、『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』(8位)がランクイン。
初登場の実写映画は、元NMB48・渋谷凪咲が主演を務める実写映画『あのコはだぁれ?』(4位)、フジテレビ系バラエティ番組を映画化した『逃走中 THE MOVIE』(5位)、スカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムが共演するアメリカ映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』(7位)というラインナップ。
2位の『怪盗グルーのミニオン超変身』は、イルミネーション制作でユニバーサル・ピクチャーズが配給する『怪盗グルー』シリーズ最新作。前作『怪盗グルーのミニオン大脱走』(17年7月公開)は初日から3日間で興収7億5101万円をあげていたが、今作は興収6億8100万円でのスタートとなった。
JO1、FANTASTICS出演『逃走中 THE MOVIE』酷評目立つ
5位の『逃走中 THE MOVIE』は、2004年から放送が始まり、今年で20周年を迎えるバラエティ番組『逃走中』(フジテレビ系)を初のドラマ映画化した作品。JO1の川西拓実、木全翔也、金城碧海、FANTASTICSの佐藤大樹、中島颯太、瀬口黎弥が“高校時代に陸上部で競い合ったライバル同士”という役どころでメイン出演している。
それぞれの道へ進んでいた橘大和(川西)ら6人が「逃走中~MISSION IN TOKYO~」に招待され、命懸けのゲームに挑むことになる……という内容で、“本人役”でYouTuberのHIKAKIN、ダイアン・津田篤宏、安田大サーカス・クロちゃんなども登場する。
しかし、ネット上のレビューは酷評のほうが目立つようだ。好意的な声として、「思ってたよりも感動した」「バラエティ番組を単純に映画化したわけじゃなく、青春映画として楽しめるストーリーになってた」といったものもあるが、「薄っぺらくて、映画化するほどの内容じゃない」「バラエティの『逃走中』は好きなだけに残念」「何がしたかったのかわからない、話題集めだけの映画。さすがフジテレビって感じ」といった声も多い。
ただ、これら酷評を目にしたネットユーザーの間では「評判悪すぎて逆に気になる」「どれだけひどい出来なのか、むしろ見てみたい」というふうに興味を持たれているようだ。
ちなみに、前回のランキングまで14週連続でトップ10入りしていたアニメ映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(4月12日公開)は今回初めてトップ10圏外へ。7月21日時点の累計成績は154.8億円と伝えられている。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年7月19~21日、興行通信社調べ)
1位:『キングダム 大将軍の帰還』
2位:『怪盗グルーのミニオン超変身』
3位:『劇場版すとぷり はじまりの物語~Strawberry School Festival!!!~』
4位:『あのコはだぁれ?』
5位:『逃走中 THE MOVIE』
6位:『ルックバック』
7位:『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』
8位:『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』
9位:『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』
10位:『ディア・ファミリー』