ビール業界の大手アサヒビールを擁するアサヒグループホールディングス(GHD)が、「アサヒビール園」などのビアレストランを売却すると報じられました。では、キリンのビアレストランは? 現状が気になり、行ってきました。
目次
・アサヒビール、ビアレストラン「アサヒビール園」89億円負債
・【キリンシティ】行ってみた
・980円ランチ「タコライス」とランチビール「一番搾り」実食
アサヒビール、ビアレストラン「アサヒビール園」89億円負債
アサヒグループホールディングス(GHD)が、外食事業を売却すると報じられました。アサヒのビアレストラン「アサヒビール園」や直営店「スーパードライ」に加え、老舗料亭の「なだ万」が該当するとのこと。アサヒは今後、主力の酒類をはじめ飲料と食品の事業に集中するといいます。
「なだ万」はアサヒが2014年に買収し、国内外に77店舗を運営。「アサヒビール園」や「スーパードライ」などは全国34店舗で展開していたものの、業績は非常に苦しかったようです。
「東京商工リサーチ」によれば、 「アサヒビール園」などを運営していた外食事業会社・アサヒフードクリエイトは、ピーク時に全国約50店舗を出店し、12年12月期は売上高約86億3000万円をあげていたとか。しかし、23年12月期決算での負債総額は89億9726万円。
同じビール業界で見てみると、キリンのビアレストラン事業を行うキリンシティ株式会社の23年12月期決算は純利益が7,900万円 (前年比295%)と好調のようす。キリンシティは全国27店舗を展開しています。
【キリンシティ】行ってみた
今回、「キリンシティ」をランチで利用してみました。
平日の午後2時過ぎ。店内は高齢女性の2人組や、30代と思しき女性グループや夫婦らしき二人組など、みんな楽しそうにビールを飲んでいます。ランチ利用の男性一人客やサラリーマンの二人組も。
ランチメニューは、期間限定のパスタ、カレー、オムライス、ラム肉、とんかつ、発芽大豆ミートのタコライスとジャンルレスな展開。今回は、「自家製スパイシータコライス」(980円)に「ランチビア キリン一番搾り」(350円)をつけることにしました。
待っている間、タッチパネルでメニューを眺めていると、魅力的なフードがたくさんあって楽しい気持ちに! 期間限定の埼玉県産「パドロンの素揚げ」など、よそでは見たことがないのでかなり気になりました。食材ごとにカテゴリ分けされているメニュー構成も新鮮です。
【キリンシティ】980円ランチ「タコライス」とランチビール「一番搾り」実食
ランチビールの一番搾りが登場しました。見てください、この泡の高さ! これでもしぼんでしまったほうなのですが、うっとりする見た目ですね。
グビっと一口のつもりが、止まらない。喉をならして半分くらいまで一気に流しこんでしまいました! プロが注いだビールのうまさは格別ですね。
タコライスも同時の到着。野菜が多くて助かります。しかし、タコライスにお約束のチーズが見当たらない?
食べてみると、全面にかかっている白いソースがシーザードレッシングで、チーズと同じ働きをしていました。まったく違和感なくタコライスになじんでいて、なるほど、こういう使い方もあるのかと驚きました。
では、キリンシティが「このおいしさ、ちょっと驚きです」と自信をちらつかせていた大豆ミートのお味は……?
一口食べてびっくりしました。 完全に「ひき肉」! この歯ごたえはひき肉そのもの! クミンが強めのスパイシーな味わいといい、見事なタコミートになっていて驚がくです。普通にタコライスとして販売してもバレないクオリティだと思いました。
レタスのシャキシャキ、トルティーヤのバリバリ、ごはんのモチモチと食感も楽しく、あっという間に完食。いわずもがな、ビールにバツグンに合います!
【キリンシティ】また行きたい! と思える店
今回、おそらく初めてキリンシティとなりましたが、今まで使ってこなかったことを後悔するほど良い店でした! その理由は以下の4つです。
①期間限定メニューへの気合が感じられてワクワクする
②料理がおいしい
③ビールの種類はキリン以外のものもある
④価格帯は一般的な居酒屋とそれほど変わらない
個人的にツボだったのは、旬の食材を前面に押し出したメニュー構成。どれもかなりそそられました。また、ビールは米国や日本のクラフトビールも提供していたのが楽しかったです。
価格はハートランド、キリンラガーが600円〜と一般的な居酒屋価格。料理も1000円以下が豊富で、今後かなり使えるなと心でガッツポーズを決めてしまいました!
ちょうどよくサクッと酒が飲める店だったプロントがネオ居酒屋風に業態が変わってしまってから困っていたんですが、これからはキリンシティを使おうと決意した次第です!