今期のGP帯夏ドラマにおいて、高視聴率をキープするTBS系日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』が話題となる中、日本テレビ系の作品が全滅状態となっている。
目次
・『ブラックペアン』が独走
・『GO HOME』ノリの軽さに賛否
・日テレ夏ドラマが全滅状態
夏ドラマは『ブラックペアン』の独走状態
嵐・二宮和也が主演を務める『ブラックペアン シーズン2』は、初回が平均世帯視聴率11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人7.0%で発進。第4話は、裏番組のパリ五輪の影響もあって世帯9.6%と初めて1ケタにダウンしたが、第5話では再び2ケタまで盛り返している。
「まさに今期は『ブラックペアン シーズン2』の独り勝ち状態。一方、民放公式動画配信サービス・TVerではフジテレビ系月9『海のはじまり』が独走しており、お気に入り数は176万人を超えて断トツです。日テレの『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』は初回こそ世帯8.4%、個人4.7%と健闘しましたが、第4話までに数字が半減してしまいました」(テレビ誌記者)
小芝風花が主演の『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』は、大ヒットした『VIVANT』(TBS系)の共同脚本家の1人で、2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の脚本も手掛ける大御所・八津弘幸氏がメインで担当するオリジナルドラマ。
身元不明の御遺体を特定して関係者のもとへ帰す「警視庁身元不明人相談室」の捜査官・三田桜(小芝)が、同僚の月本真(大島優子)とともに奮闘する姿が描かれる。
『GO HOME』ノリの軽さに賛否
一部視聴者の間では、石原さとみ主演『アンナチュラル』(TBS系)と上野樹里主演『監察医 朝顔』(フジテレビ系)を「足して2で割って軽くした感じ」とも形容されている『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』。
視聴率は右肩下がりで、第4話はフジのパリ五輪中継と裏被りしたこともあり、世帯4.6%、個人2.4%まで落ち込んでしまった。
「同ドラマは死者と向き合うという重いテーマでありながら、元気ハツラツな主人公やノリが軽めのキャラクターたちのおかげで『重すぎないから見やすい』と評判。一方、『ノリが軽すぎて感動できない』『ツッコミどころが多くて、いまいち入り込めない』と不満の声も散見され、中には『思ってたのと違う』と脱落した人もいるようです」(同)
日テレ夏ドラマが「全滅」状態
日テレ系のGP帯では、このほかに福原遥主演『マル秘の密子さん』と成田凌主演『降り積もれ孤独な死よ』が放送中。前者は第4話で世帯3.9%、個人2.0%まで落ち込み、後者は第5話で世帯3.6%、個人2.1%とやはり苦戦している。
「『マル秘の密子さん』『降り積もれ孤独な死よ』ともに評判は良いものの、視聴率はなぜか振るっていません。原作者が亡くなった“『セクシー田中さん』騒動”以降、多くの日テレ系ドラマが視聴率不振に見舞われているので、影響は少なからずあるのでしょう」(同)
頼みの綱であった『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』まで、厳しい状況となってしまった日テレ。パリ五輪中継の影響で数字が安定しない夏ドラマだが、今後どこまで粘れるだろうか。