目次
・【杵屋】とは? 80店閉店から黒字化
・【杵屋】無料で半玉増量!
・「かつ丼定食」1,140円を実食
・丸亀製麺と対照的!
【杵屋】とは?
うどん店「杵屋」そば店「そじ坊」などを展開するグルメ杵屋の業績が好調で、大幅な黒字転換となりました。25年4〜6月は、「杵屋」「そじ坊」あわせて経常損益1.4億円の黒字(前年同期は2.4億円の赤字)を記録し、5年ぶりの最終黒字になったとのこと。売上高は19%増と4期連続の増収で右肩上がりです。
グルメ杵屋は、2020年に新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、杵屋やそじ坊の80店舗を閉店。全443店の約2割にあたる不採算店舗を整理したと報じられましたが、そこから黒字転換を果たしました。
杵屋は駅ビルの中に出店するケースがほとんどで、丸亀製麺のように郊外のロードサイドで見かけることはありません。
【杵屋】どんな店?
杵屋に行ってきました。今年1月に訪れたときとは外観が変わっていて、より大人で落ち着いた印象になっています。
あらためてショーウィンドウをしっかりチェックすると、「毎月2日と11日はうどん1玉増量サービス」という張り紙が! かなり控えめに掲示されていたので、何度も利用しているのに今回初めて知りました。
平日の午後3時に訪れたため、お客さんは少なめ。小さな赤ちゃん連れのファミリーや、女性の一人客がちらほらありました。
メニューを開くと、杵屋のうどんについての説明があります。「熟練された職人の技」に自信のほどがにじんでいます。数あるメニューの中から今回は「当店の人気メニューです」と書かれた「かつ丼定食」(1,140円)に決定。少々お高めではあるものの、丸亀製麺でも天ぷらやおむすびを足してると1,000円を超えるので、妥当なところでしょうか。
店員さんにオーダーしたところ、なんと無料で半玉増量できるとのこと! さすがにかつ丼もあるので遠慮しましたが、こんなサービスをやっていたなんてこれまた初耳です(再度メニューを身たら、ちゃんと書かれていました!)。
2日と11日は1玉無料、半玉はいつでも無料。杵屋、太っ腹すぎでは!?
【杵屋】「かつ丼定食」1,140円を実食
かつ丼定食が到着。うどんは温うどん、ざるうどん、ぶっかけうどんの3つから選べて、今回は温うどんにしました。具はシンプルにわかめ、かつおぶし、かまぼこ、ネギのみです。
見てください、この美しい黄金色のだし! 器の底まで見えそうな透明度です。さっそく一口飲むと、ホッと心がほどけるおいしさ。筆者のような素人でも、これが手間をかけて作られたものだというのがわかるレベル!
麺はコシがしっかり。もっちりとした歯ざわりで1本1本がしっかり主張してきます。2〜3本まとめてズルズルッとするのもいいんですが、1本ずつ大切に食べたくなってしまうというか。麺が圧倒的な存在感を持っているんですね。
やっぱり、だしがおいしいとかつ丼もおいしい! ごはんにしっかりとつゆがしみていて最高です。
良い仕事をしているのがネギで、ちょっと味が濃いかな? というところで、ピリっとしめてくれるんです。見た目はネギでも味がしない、辛くないネギって最近多い気がするんですが、こちらはちゃんと味がしてうれしかったです。
かつも肉と衣のバランスが良かったです。とんかつの脂身が苦手な筆者としては、脂身がなかったのもとてもうれしいポイントでした。
【杵屋】丸亀製麺と対照的!
今回、あらためて杵屋を利用して、ほかのうどんチェーンにはない魅力が見えてきました。それはこの2点になります。
①カツ丼定食、親子丼定食など定食メニューが多い
②落ち着いた雰囲気とスタッフの配慮が行き届いていて落ち着く
丸亀製麺やはなまるうどんには定食メニューのイメージがなく、各自がおむすびを追加するくらいかなと思いますが、杵屋は定食が豊富! 今回食べたかつ丼定食のほかに親子丼定食、天丼定食などがあり、軽めなものならかやくごはんの定食も。
また、店の雰囲気は丸亀と対照的。丸亀は活気があってガヤガヤしているのが魅力のひとつですが、杵屋は落ち着いた大人の雰囲気です。店員さんの気遣いもさりげなく丁寧で、お茶のおかわりをお願いする前に、察してサッと対応してくれたのはさすがでした。セルフシステムが気楽なときもあるものの、こうして丁寧に接客してもらうと心が潤うなあと思った次第です。
なお、おそらく法事の帰りかと思われる喪服のグループが集っているのを以前、目にしたことがあるんですが、そうしたシーンにも確かに違和感なく使えそう。丸亀製麺とははっきりと棲み分けができているように感じた次第です。