ヘンリー王子とメーガン夫人が、コロンビアツアーを行うにあたり、英メディアからの取材を拒否していたと報じられている。一部の英メディアは訪問日程すら把握できなかったという。
目次
・ヘンリー王子夫妻、英国の全メディアを取材拒否
・ヘンリー王子夫妻、コロンビアに寄付するも批判が噴出
ヘンリー王子夫妻、英国の全メディアを取材拒否
公務を放棄したいというのが王室を離脱した理由のひとつだったにもかかわらず、まるで公務のような海外訪問を続けているヘンリー王子とメーガン夫人。前回のナイジェリアに続き、今回のコロンビアでも超VIP扱いを受け、英メディアからは「コロンビアの政治家に利用されている」「王室の顔に泥を塗るようなものだ」などと強く批判されていた。
王子夫妻に好意的だとされている「テレグラフ」も、「注目を集めた準ロイヤルツアーを行った真の理由は謎のまま」だと辛らつな記事を掲載。その理由は、英国の全メディアが王子夫婦からコロンビアツアーの取材を断られたからだと一部の米メディアが報道した。
ヘンリー王子夫妻は、王室を離脱した翌月の2020年4月、英大手紙「サン」「デイリー・メール」「デイリー・ミラー」「デイリー・エクスプレス」に対して、「長年にわたり虚偽報道、プライバシーの侵害にあたる報道をしてきた」と非難する書簡を送り、「今後一切関与しない」と絶縁宣言している。
その際、絶縁は「すべてのメディアに対するものではない」としていたが、今回の全媒体取材NGの措置からして、その後の英メディアの報道を不服と思っていたのだろう。
ヘンリー王子夫妻、コロンビアに寄付するも批判が噴出
英メディアから「目的はなんだったのか?」と疑問視された今回のコロンビアツアーだが、ヘンリー王子とメーガン夫人は、アーチウェル財団を通して、子どもたちへ寄付を行った。
訪問したカルタヘナのドラム学校「エスクエラ・タンボレス・デ・カビルド」にドラムセットを贈るほか、地元の子どもたちが探索・学習・交流できる安全な環境を提供するためにも寄付をし、コレジオ・ラ・ヒラルダ校の「社会的・情動的体育プログラム」の拡大にもサポートすることを発表。
その額は公表されなかったが、「公平で思いやりに満ちた世界の実現に向けて大きな前進を遂げるため」に寄付すると説明し、コロンビア訪問が世界にとって意味のあることだったとアピールした。
この夫婦の発表でネット上は大炎上し、「公平で思いやりに満ちた世界の実現を本当に願っているのなら、今回の警備にコロンビアが費やした150万ポンド(約2億8500万円)をまるっと寄付するよね」「黙って150万ポンド以上を、コロンビアの貧しい子どもたちのために寄付すべきでは」などと批判が噴出している。
ヘンリー王子夫妻のコロンビアへの寄付について報じた「デイリー・メール」の記事には2,000を超える批判的なコメントが書き込まれており、中には「公爵夫人の称号を利用してイギリス代表のような顔をされて国民としても不愉快になる」といった意見も少なくない。
ネット上では、コロンビアツアーを英メディアに取材させなかったのは、英タブロイド紙との裁判に敗訴したり証拠を隠滅したと疑惑が持たれるなど散々な目に遭っているから、これ以上、関わりたくないのだろうという見方もある。
どちらにせよ、英メディアだけでなくイギリスの世論も、王子夫妻に対して、ますます厳しくなっているといえるだろう。