• 日. 12月 22nd, 2024

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引越し1年のリノベマンションが「ぐちゃぐちゃ」に!? プロが指摘する「散らかる理由」9

整理収納アドバイザーの伊藤まきさんが、片付けに悩む読者の自宅を使いやすく生まれ変わらせる連載シリーズ【「煩悩部屋」ビフォーアフター】。

連載企画『ビフォーアフター』新シーズンです。第10回目の片付けモニターは、東京都世田谷区・1SLDKで暮らす3人家族のまいさん(32歳)。今回は、汚部屋の片付けではなく「リノベマンション」の収納を手直しする特別編です。

目次

・【お悩み】引越したばかりなのに、片付けにくい
・【散らかる理由1】クローゼット
・【散らかる理由2】家具・家電
・【散らかる理由3~6】キッチン・パントリー
・【散らかる理由7】玄関
・【散らかる理由8~9】寝室
・【まとめ】モノの総量は少なかった

【お悩み】引越したばかりなのに、片付けにくい

クライアントプロフィール

・まいさん(32歳)
・保育園の園長先生(フルワーク)
・育児系インフルエンサー”まい先生“としても活躍
・3人家族
・1SLDK
・中古マンションをリノベーション購入(持ち家)
・東京都世田谷区在住

収納に関する要望

・掃除や片付けの頻度を少なくしたい
・子どもが自分で身支度できる仕組みを作りたい
・ベッドルームのレイアウトを変えたい
・シンプルに暮らしたいので、家具を増やしたくない

 保育園の園長先生をしながら、育児系インフルエンサーとしても活躍するまいさん。リノベマンションに引越してまだ1年なのに、家が散らかりがちだというお悩みがありました。

 「引越し準備、週末の家具選びに加えて育児と仕事に追われる日々。リノベーションは想定外のことが多く、収納までしっかり考える時間がなくて。できるだけ”空間”を残すようにして、以前使っていた家具をそのまま運んできたんですが、部屋の雰囲気とサイズに合いませんでした。後から考えればいいと思っていたのですが、どうしたらいいのかわからなくなってしまって……」とのこと。

 そこで今回は実際に片付けていく前に、各部屋&場所の「散らかる理由と解決法」を明確にしていきます。

【散らかる理由1】クローゼットに収納箱を積み重ねている

 押し入れをクローゼットに作り変えたので「奥行き82cm」の空間に。おもに育児用の小物を収納していますが、とりあえずいろいろな箱に入れて積み重ねている状態なので、出しては散らかるという悪循環になっています。

解決法

 奥行きが80cm以上ある場合は、空間を手前と奥に40cmずつ分けて使うのが正解。小物は「引き出し」で管理するほうが散らかりません。

【散らかる理由2】使わない家具や家電を処分していない

 新居のイメージに合わない食器棚や、キッチンに入らなかった家電などを部屋の端に寄せて、放置していました。使わないモノの処分こそ、片付けでいちばん重要な「最初にやるべきこと」。1年使わなかったら、見切りをつけて手早く処分するようにしましょう。

解決法

 状態が良く、早く手放したいならリサイクル店へ。少しでもお金に換えたいなら、ジモティへ。高く買い取って欲しいなら、メルカリ(着払い設定の現地受け渡し)の利用をおすすめします。

【散らかる理由3】サイズが合わない調理道具が出しっぱなし

 前の家で使っていた鍋やキッチンツールのサイズが合わないので、カウンターに出しっぱなし。食器棚も置けないので、食器を洗っても戻す場所が足りないそう。モノの定位置がないため、カウンターの上がカオスになります。

解決法

 引き出しに入る量とサイズのモノだけに、厳選します。「まだ使えるのにもったいない」と思い悩むところですが、サイズオーバーなら買い替えの検討を。購入物件なので、新居のサイズに合わせたほうが長い目で見ると正解です◎。

【散らかる理由4】キッチンの引き出しが少ない&小さい

 とてもコンパクトなキッチンなので、一般的な調味料収納の引き出し(約W40cm)が付いていません。いちばん大きな引き出しに入れると、上のほうの空間が余りがちで取り出しにくいとお悩みです。

解決法

 しょうゆ、酒、麺つゆなどは「開栓後は冷蔵庫で保存」と表示してあります。冷蔵庫に移動し、キッチンに収納する調味料の種類を減らしましょう。なお、未開栓はストックになるので、保管場所を変えるのがおすすめです。

【散らかる理由5】「L型パントリー」の空間を生かせていない

 アーチ型がおしゃれな、L型のパントリー。置くモノが定まっていなかったので、棚板の位置を調整しないまま使っています。見える場所なので、スッキリオシャレに見える収納にしたいとまいさん。

解決法

 無駄な空間が目立つので、棚板の調整が必要です。収納ボックスは買わずに、ペットボトルの段ボール(高さ約32cmと16cm)を使って、イメージを作ると統一感がある収納ボックスを選べるようになります。

【散らかる理由6】重たい「ワインボックス」が使いにくい

 コツコツと集めた「ワインボックス」を収納アイテムとして使っています。おしゃれなデザインですが、出し入れはもちろん、上げ下げするのも大変です。

解決法

 収納グッズは軽いほど、家事が楽になります。ワインボックスは「重たさ」があるので、底面にキャスターをつける、補強板をつけるなどして使うと良いでしょう。

【散らかる理由7】自前の「カラーボックス」がNG収納に

 下駄箱脇のクローゼットに、自前の「カラーボックス」を入れています。サイズはぴったりなものの、使いにくいそう。また、扉を開けて「また扉」は手間なのでNG収納です。

解決法

 扉を開けて「1回で出せる仕組み」にするために、カラーボックスを手放して「棚板」を入れます。サイドを確認すると、ダボ穴があるので簡単です。

【散らかる理由8】寝室のクローゼットが「洋服でパンパン」

 寝室のクローゼット内に入れている大きなスーツケースと衣装ケースが、空間をうばっています。洋服を「90%吊るす収納」にするのも、かさばる原因に。

解決法

 洋服を減らしてもあふれる場合は「たたむ収納」に変えるのが正解。ラタン調の引き出しは、あまり収納力がないので、クローゼットに入る衣装ケースに買い替えます。

【散らかる理由9】引越し時の段ボールを開封していない

 引越しに使った段ボールに、そのまま「書類」「小物」「思い出」を入れっぱなしにしているお宅が多いですね。手放すかどうか判断に悩みがちですが、処分すると「最も楽になるモノ」です。

解決法

 キャスター付きのスチールラックが3つありますが、寝室のクローゼットを見直すことで2つ減らせます。段ボールの中身やワインボックスも「本当に必要か」を見直すことにしました。

【まとめ】モノの総量は少なかった

 全体的に使っている「持ち物の総量」は少ないお宅です。空間の使い方を「cm単位で見直す」ことで、すべての荷物が扉の中に収まります。

 今は隠すように無理やり押し込んでいますが、適切な収納グッズを選べば「片付けやすい仕組み」を作れます。次回からは、具体的な改善策をご紹介していきます。

By Admin