最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、8月30日~9月1日)で、満島ひかり主演映画『ラストマイル』(8月23日公開)がV2を飾った。
目次
・『ラストマイル』2週目も首位キープ
・なにわ男子・大西流星『恋を知らない僕たちは』早くもトップ10圏外
・トップ10のうち6作がアニメ映画
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年8月30日~9月1日、興行通信社調べ)
『ラストマイル』2週目も首位キープ
9月2日発表の全国週末興行成績ランキングで首位をキープした『ラストマイル』は、巨大ショッピングサイト・DAILY FASTの関東センターから配送された荷物が次々と爆発する事件の行方を描いたサスペンス映画。人気脚本家・野木亜紀子氏が手がけていることでも公開前から注目を集めていた。
主人公の関東センター長・舟渡エレナ役に満島、チームマネージャー・梨本孔役に岡田将生が起用されているほか、同じく野木氏が脚本を担当したTBS系ドラマ『アンナチュラル』の主人公・三澄ミコト(石原さとみ)や『MIU404』の主人公コンビ・志摩一未(星野源)&伊吹藍(綾野剛)なども出演。
公開2週目の週末3日間で観客動員46万8000人、興行収入6億3900万円をマーク。10日間の累計成績は動員152万人、興収21億5000万円を突破していて好記録といえる。
ただ、現時点では山崎賢人主演の『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)が今年公開の実写邦画ナンバー1の成績を更新中で、こちらは公開から10日間で興収36億円をあげていた。上映が始まったばかりで勢いのある『ラストマイル』が追いつけるか、期待がかかる。
その『キングダム 大将軍の帰還』は今回のランキングでも6位に入り、累計興収は74億円を超え、国内で上映された歴代興収ランキングでは現在『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』(1989年7月公開)と並んで97位となっている。
なにわ男子・大西流星『恋を知らない僕たちは』早くもトップ10圏外
前回のランキングで初登場7位だった実写映画『恋を知らない僕たちは』(8月23日公開)は、今回早くもトップ10圏外に。原作は漫画家・水野美波氏が「別冊マーガレット」(集英社)で連載した同題作品で、なにわ男子・大西流星の映画初主演作としても注目されていた。
大西と同じSTARTO ENTERTAINMENT所属のジュニアでHiHi Jetsの猪狩蒼弥が出演し、先輩のSnow Man・佐久間大介もサプライズ出演していることでファンを沸かせていただけに、公開2週目での圏外落ちは物足りないといえるだろう。また、台風の影響で8月31日に予定されていた舞台あいさつが中止になるなど不運もあった。
なお、最近だとSnow Man・ラウール主演の実写映画『赤羽骨子のボディガード』(8月2日公開)も、公開2週目でトップ10圏外となっている。こちらも漫画家・丹月正光氏が「週刊少年マガジン」(講談社)にて連載している同題作品を実写化した作品で、6位からの発進後、2週目には圏外と不発に終わった。
ちなみに『赤羽骨子のボディガード』は全国337スクリーン、『恋を知らない僕たちは』も全国339スクリーンと、ほぼ同数の大規模で上映開始だった。
トップ10のうち6作がアニメ映画
なお、今回のランキングで初登場したのは8月30日公開のアニメーション映画『きみの色』のみ。監督は同じくアニメ作品『映画 聲の形』(2016年9月公開)などで知られる山田尚子氏で、脚本は8月9日から上映中の実写映画『ブルーピリオド』(眞栄田郷敦主演)などを手がける吉田玲子氏という布陣。
同作では鈴川紗由、高石あかり、木戸大聖がメインキャラクターの声優を務めているほか、新垣結衣、やす子、戸田恵子なども出演し、 主題歌はMr.Childrenが書き下ろした「in the pocket」(8月30日配信)が起用されている。
そんな『きみの色』のほか、今回は2位に『インサイド・ヘッド2』(8月1日公開)、3位に『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』(8月9日公開)、4位に『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』(8月2日公開)、5位に『怪盗グルーのミニオン超変身』(7月19日公開)、9位に『THE FIRST SLAM DUNK』(22年12月公開)が入り、トップ10内の6作がアニメ映画となった。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年8月30日~9月1日、興行通信社調べ)
1位:『ラストマイル』
2位:『インサイド・ヘッド2』
3位:『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』
4位:『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』
5位:『怪盗グルーのミニオン超変身』
6位:『キングダム 大将軍の帰還』
7位:『きみの色』
8位:『サユリ』
9位:『THE FIRST SLAM DUNK』
10位:『SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW' AGAIN TO CINEMAS』