――男性アイドル情報チェックに連日精を出すドルオタ2人が、アイドル誌を眺めながらよもやま話をダベり中!
B美……永遠の29歳。人生の半分以上をSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)のタレントに捧げている、ドルオタ歴20年超の芸能ライター。今一番気になるアイドルは、笑顔がかわいい子。
C子……永遠の35歳。デビュー組からジュニアまで追う月刊誌編集者。好きなアイドルはパフォーマンス能力が高い子。
目次
・「Jジェネ」10月号は目黒蓮&向井康二特集
・写真でわかる、ジュニア時代の“境遇の差”
・目黒蓮&向井康二、苦楽を共にした2人の絆
・“トンチキ演目”めぐる旧ジャニーズらしいエピソード
・目黒蓮の“あこがれの先輩”的爽やか写真
「J-GENERATION」10月号、正反対なSnow Man・目黒蓮&向井康二「めめこじ」コンビを特集!
C子 いや~、あっという間に9月中旬だね。7月期の連続ドラマがついこの前始まったかと思ったら、もう続々と最終回を迎えていてビックリだよ。
B美 Snow Man・目黒蓮が“月9”で初主演を務めた『海のはじまり』(フジテレビ系)も、ついに23日が最終回だもんね。予期せぬ妊娠、親子の愛など、平たく言えば人の命をテーマにした作品ということもあって、ドラマが始まった当初は特に賛否両論の声が上がっていたじゃん。でも、最終回前の第11話(16日放送)の平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は7.8%だったそうだし、視聴率は思ったほど悪くないなと感じたよ。
C子 『海のはじまり』のあとは、Snow Man・向井康二出演の『マウンテンドクター』(同)が放送されていたから、午後9時から11時までフジテレビを見ていたファンも多かったんじゃないかな。
B美 16日に最終回を迎えた『マウンテンドクター』は、全話平均6.1%だったけど、こちらも視聴者からの反応は良かった印象だわ。そういえば、「J-GENERATION」2024年10月号(鹿砦社、以下「Jジェネ」)が、目黒&向井コンビを特集していたよ。
C子 前号は「ゆり組」(渡辺翔太&宮舘涼太)だったけど、今回は「めめこじ」か! この2人は19年1月、ラウールとともに後からSnow Manに入った、いわゆる“加入組”のメンバー。彼らにしかわからない思いを共有して、絆も深まったんじゃないかな。そもそも、まるごと1冊分のめめこじ特集って、これまでほかの雑誌でもなかったのでは……?
B美 確かに、そういう意味でも今回の「Jジェネ」は貴重だね。イントロダクションのページに書いてあるけど、康二は3歳年上なのに、目黒と一緒にいる時だけ「他のメンバーに対するものとは異なる可愛らしさ」(原文ママ、以下同)を見せていると。そんな2人の独特な関係性にフォーカスしていくってさ。
C子 さっそく、4~5ページの見開き写真にグッときたなあ。加入組3人のショットで、真ん中のラウールがいい笑顔を浮かべてる。加入当時よりラウールの身長が伸びたこともわかるし、エモい1枚だわ~。
B美 でもさ、よく見ると目黒と康二は微妙な表情をしてる。真ん中のラウールが2人の肩に手を回しているけど、なんだか両端は疲労の色が見えていて、ラウールに生気を吸い取られているようだよ(笑)。
C子 テキストを読んでいくと、前半はそれぞれのキャラクターやジュニア時代の活動歴に触れているね。7~8ページでは「彼らの外見には、あまり共通点は見当たりません」「キャラクターも真逆です。どちらかといえば目黒くんがマイペースで口数は少ないながら言いたいことはきっちりと言うタイプであるのに対して、向井くんはさみしがり屋な性格もあって、人懐こくておしゃべり」と解説してる。
B美 そう言われると、「キャラクターが真逆」っていう説明は納得しちゃうなあ。学生時代、同じクラスにいたら違うグループに属していそうだもん。
C子 正反対だからこそ、お互いに刺激になる部分もあるのかな。康二は06年に旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)に入所して関西ジュニア(以下、関ジュ)として活動していたけど、目黒は4年後輩の10年入所。拠点は関東だったから、最初はあまり接点もなかったはずだもんね。
Snow Man・目黒蓮&向井康二、写真でわかるジュニア時代の“境遇の差”
B美 ところで、10ページで衣装を持って待機している目黒、初々しさがあってかわいいね。おそらく数人分の赤、青、紫の衣装を一度に抱えていて、バックダンサー時代を象徴するようなカットというか……。目黒の前に青や紫のドリンクボトルみたいなものが置いてあるのもリアル。色合い的に、A.B.C-Zの舞台での1コマかな。
C子 一方、11ページを見ると、康二がド派手な赤い衣装を着てて、関ジュのトップを張ってたのが写真からも伝わってくる。10ページの目黒と同じ時期の写真かどうかはわからないけど、黒いジャケットを着て先輩の舞台を支えている目黒と比べると、2人がどういうポジションにいたのか、境遇の違いがわかりやすいかも。
B美 でも12ページを見ると、目黒もマイクを持って歌っているみたいだよ。16ページに同じ衣装を着た写真があるけど、こっちだと腕の下にエルヴィス・プレスリーの衣装みたいな長いフリンジがついているのがわかる。“往年のスター”って感じで、時代を感じるなぁ。
C子 調べてみると、どうもこれは15年にA.B.C-Zが主演を務めた舞台『ABC座 2015』での一コマみたい。「日劇ウエスタンカーニバル」のステージを再現したシーンで、バックのジュニアだった目黒、原嘉孝、寺西拓人、現・Travis Japanメンバーの川島如恵留や七五三掛龍也、森継亮太(19年に退所)がパフォーマンスしていたみたい。
B美 あ、そうだったんだ。この公演、当時えび担だった私も見に行ってたのに、目黒のことはまったく覚えてなかったわ。ごめんなさい! 舞台自体は、錦織一清(少年隊)が演出していて、過去にジャニーズに所属していた曾我泰久さんが出ていたのも印象に残っているんだけど……。
C子 まあ、この時の目黒はまだ“覚醒”していなかったのかもね。20~26ページとか、太鼓を叩いたり、シンバルを持っている写真は前髪が重めで、素朴な青年って感じ。まだ地味な印象だから、パッと目を引く感じではなかったんじゃない?
B美 バックのジュニアに注目している人なら目黒を見つけられたのかもしれないけど、私にとってメインはA.B.C-Zメンバーだったからさ……(苦笑)。対して康二は、ジュニア時代からすでにアイドルオーラがあるよね。髪色が明るくてヘアアレンジもバッチリだし、何より衣装が華やか。
C子 別々の道を歩んできためめこじが本格的に仲良くなったのは、16年9月から福岡・博多座を皮切りに行われた舞台『ジャニーズ・フューチャー・ワールド』の現場なんだよね。
Snow Man・目黒蓮&向井康二、苦楽を共にした2人の絆とは?
B美 22ページのテキストによると、当時2人は「共演シーンがきっかけで気づいたら仲良くなってたんだよね」(向井)「康二くんはその時から優しかったんです」(目黒)と話していたそう。千秋楽では楽屋の前で写真を撮ったんだって。
C子 目黒は「終わるのが寂しくて、『バイバイ。またいつか会おうね』と言って写真撮った人と同じグループになると思わなかった」と、のちに思い返していたみたい。康二って実生活ではお兄ちゃんがいるからもともと弟気質だし、関西の先輩にかわいがられてきたんだよね。Snow Manの中でも甘えん坊なイメージが強いと思うけど、関ジュを引っ張る立場になったときは後輩たちの面倒をよく見ていたし、過去の目黒とのエピソードはお兄ちゃんっぽいところが出てる。
B美 ステージ上で康二とアイコンタクトをとることが楽しみだったっていうエピソードも素敵だよね。この頃の目黒にとって、康二は自分よりも人気者でレベルが違うのに、「偉そうにすることなく、ほんとに優しくしてくれて仲良くしてくれた」と。
C子 でも、康二がSnow Manに入って上京した時は、目黒がほかのメンバーと一緒になって助けてあげてたんだよ。当初、康二はホテル暮らしだったから、寂しい思いをしているんじゃないかと、心配だったみたい。27ページでは「なるべく精神面のフォローをしてあげたかった」っていう目黒の言葉が紹介されてる。康二は「カウンセリングを何回か受けたこともある」って過去に雑誌で語っていたくらい、加入当初はいろいろ悩んでいたから……。
B美 目黒に「康二、東京知らないだろ? 美味しいもの食わせてやるよ!」って言われて連れて行かれたのが、「ボロボロの駄菓子屋さん」だったっていうエピソード、かわいすぎるね。こういう苦楽を共にした人との絆って一生続くんだろうな~。
目黒蓮の“トンチキ演目”が直前リハでカットに……旧ジャニーズらしいエピソード
C子 写真を見ていくと、37ページまでの目黒はちょっともさい感じだったのに、39ページあたりから一気に垢抜けたね。やっぱり、デコ出しのテクノカットが似合っていたんだろうな~。
B美 41ページはわりと最新の写真なのも相まって、急に大人っぽい目黒が現れてビックリだよ(笑)。目黒、おデコを出して正解だったね。42ページも最近のめめこじのツーショットだと思うけど、同じポーズをしていることもあって、兄弟感がある。というか、この写真を見ると目黒ってかなりシャープになったんだなって思った。
C子 前半のジュニア時代の写真と比べると、こっちは明らかに頬周りがシュッとしてるもんね。顔のお肉がとれて、イケメン度が増したわ。洗練された感じになったというか。
B美 私が面白いなと思ったのは55ページの“カウボーイエピ”だね。目黒はジュニア時代に「初めて訪れたチャンス」として、入所から2年後の『Johnny's Dome Theatre~SUMMARY2012~A.B.C-Z』の公演を挙げていたんだって。そこで「カウボーイの投げ縄パフォーマンス」をするためのジュニアに抜てきされたとか。
C子 「Jジェネ」によれば、その投げ縄は「本来2年ほどの特訓期間が必要といわれる超高難度の演目」で、目黒は連日にわたって猛特訓していたそう。ところが、「直前のリハーサルでパフォーマンスが全カットされるという憂き目を味わうことに……」だって。本番までの3週間、相方的存在だった原ちゃんと、夜な夜な目黒の自宅そばの路上で縄を投げてスキルアップを図っていた……というのに。
B美 なんか、一生懸命練習していたであろう目黒と原くんには申し訳ないんだけど、ついつい吹き出しちゃったよ。アイドルのステージでカウボーイの投げ縄を披露予定だったことから“リハーサルで全カット”というオチまで、トンチキ感がこの事務所らしいというか。そもそも、「本来は習得に2年もかかる技」って、一体どんなパフォーマンスなのか気になるわ(笑)。
C子 突飛な発想が、事務所創業者・ジャニー喜多川氏ならではだなと感じる。
B美 あらためて歴史を振り返ると、いかに目黒が「デビュー圏内」にいるようなジュニアではなかったかが伝わるよね。60ページに書いてあるんだけど、Kis-My-Ft2の最新ミュージックビデオ(以下、MV)に出演させるジュニアを選ぶ際、振付師たちの話し合いで「目黒はいいや、いらない」と言われるくらいのポジションだった、と。
C子 今をときめく目黒でも、当時はそんな扱いを受ける存在だったんだもんね。言い方は悪いけど、こんな“モブジュニア”みたいなポジションから、よくここまでのし上がったよ。
B美 目黒のシンデレラストーリーは毎度、感動しちゃうわ~。そんな目黒も16年11月結成のジュニア内ユニット・宇宙Sixのメンバー入りを果たして、翌年4~5月上演の舞台『滝沢歌舞伎2017』で転機が訪れるんだよね。
C子 けがをしたジュニアの代わりに、急きょ出演できるかどうかを深夜に打診されたっていう話、有名だよね。座長のタッキー(滝沢秀明)に「目黒ならいける」と見込まれ、目黒自身も「お願いします!」と即答したそう。開演まで半日しかないのに振り付けや立ち位置などを覚えて、代役をやりきったんだよ。
B美 そもそも、タッキーは目黒の努力家なところを認めていたんだろうけど、代役を見事にこなしたことでSnow Manに入れるっていう案も思いついたのかな。
C子 でも、目黒がここまでの人気者になるって、タッキーですら思ってなかったんじゃないかな(笑)。かつて「いらない」と言われていたジュニアが、今や“月9俳優”だもん。
Snow Man・目黒蓮、“サッカー部のあこがれの先輩”的爽やか写真も
B美 目黒を見ていると、やっぱり多くの人から注目を集めるようになると、垢抜けてくるもんなんだなって思う。表情にも自信が表れてるし。個人的に好きなのは、69ページの写真かな。コンサートで片手を挙げている場面なんだけど、“部活終わりに声をかけたら反応してくれた、サッカー部のあこがれの先輩”みたいな雰囲気じゃない? めっちゃ爽やか。
C子 あんた、妄想が捗ってるね。まあ実際、目黒は学生時代にサッカー部に入っていたけど(笑)。
B美 打って変わって、77ページのポーズはちょっとマヌケ。たまたまこの瞬間を切り取られただけだから仕方ないけど、ヒゲダンスを踊っている最中みたい。ちょうど目黒のソロページの締めくくりで、テキストは真面目な内容だからチグハグ感があってそのギャップも面白いわ。
C子 ところで、84ページを見てよ。康二が事務所に入所したきっかけに関して、ジャニー氏との出会いについてもそのまま触れているのは、さすが「Jジェネ」。お母さんがタイ人の康二は、幼少期をタイで過ごしていたんだけど、現地を訪れたジャニー氏がたまたま康二が通っていたムエタイジムに飾られていた写真を見て、お兄ちゃんの達郎さんとともにスカウトされたんだよね。
B美 兄弟で「ムエタイ向井ブラザーズ」というユニット名で活動していたけど、達郎さんは先に事務所を辞めてしまって。切磋琢磨した仲間との別れや、同時代に関西で活動していたWEST.のデビューを見送ったり……、康二も関ジュ時代はいろいろと苦労してきたよね。
C子 さまざまな経験を積んだからこそ、舞台で共演した無所(グループ無所属のジュニア)の目黒に対しても優しく接していたんだろうな。86ページ、102~103のめめこじも双子感があって良い写真だね。
B美 今号も面白かった! めめこじに続いて、次号は「あべさく」こと、Snow Man・阿部亮平と佐久間大介の特集だって。
C子 あべさくは、メンバーという関係性だけでなく、普通にプライベートでも仲の良いコンビとして知られているんだよ。デビュー前の2人の交流エピソードなんかも載っていそうだし、11月号も必見だね!