下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
イスラエルによるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する空爆で、死者数が少なくとも492人と発表された。死者には子どもや女性も含まれているという。無差別大量虐殺だ。かつての大量虐殺の被害者が加害者になって久しい――。
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・松本人志を擁護する「女性自身」の驚きの報道
・“魔性の女”斉藤由貴の本当のすごさ
・吉永小百合の結婚エピソードが昭和すぎる
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第716回(9/19〜9/24発売号より)
1位「松本人志 急転!『vs.文春裁判撤退へ』真相解明闇に、復帰は茨…」(「女性自身」10月1・8日合併号)
2位「斉藤由貴 不倫医師宅で魔性の二重生活」(「女性自身」10月1・8日合併号)
3位「吉永小百合 最愛夫を看取った3日後の主演映画に『全力で挑戦』姿」(「週刊女性」10月8日号)
※ 「女性セブン」は合併号休み
松本人志を擁護する「女性自身」の驚きの報道
性加害問題を告発された松本人志に関して、「女性自身」が驚きの報道を行っている。昨年12月、「週刊文春」(文藝春秋)が報じた松本の性加害疑惑問題。
松本は、これを事実無根として文春を提訴、3月には第1回口頭弁論が開かれたが、8月に予定されていた第2回弁論手続きの期日が延期されてしまった。そして、この期日延期の裏で、“和解”への話し合いが水面下で行われているというのだ。
本当だとしたら驚くべきことだ。もし“和解”となれば、その内容がどうであれ、世間的には文春が真実(や相当性)の立証を断念したと解釈され、松本側の主張が通ったという“松本勝訴”の雰囲気が濃厚になるのは確実だから。文春ジャーナリズムにとっても、かなりの痛手となるのは必須でもある。しかし――。記事を読むと、そもそも“和解”自体、眉唾なものだった。
まずは和解が進んでいるという根拠について。記事では、“予定されていた第2回期日は文春サイドが記事の真実または真実相当性を立証する期日”だったが、これが延期されたということは和解が進められているはず、と説明される。しかし文春側は「自身」の取材に対し「(期日までに)証拠は20個ほど提出した」と答えている。これは大きな矛盾だ。
さらに記事には、文春側も裁判で編集スタッフが疲弊していて和解もやむなしの雰囲気であり、裁判を続けるメリットはないなどの“内部情報”が掲載されている。しかし訴訟経験豊富で百戦錬磨の文春編集部において、これはかなり信じがたい情報であり分析だ。
そもそも文春は今年7月にも「《松本人志5.5億円裁判》A子さん出廷妨害工作を告発する」(7月18日号)と題し、松本を告発した女性が尾行されたり、証人として出廷しないよう妨害工作が画策されたことを告発し、松本との対立姿勢を鮮明にしている。
つまり和解を望んでいるのは文春ではなく松本なのだが、「自身」は“文春も和解を望んでいる”“双方合意の和解”という“喧嘩両成敗”的ストーリーに無理やり持ち込もうとしているのではないのか。
これまで女性週刊誌は松本問題に関し、怪しく不可解な動きを見せ続けてきた。「週刊女性」は松本の性加害に対し、それを否定する記事をいくつも掲載し松本を擁護、また「女性セブン」は元編集長が松本を告発した女性に対し、裁判で証言しないよう妨害工作を画策したことが明らかになっている。そして「自身」も――。
性加害が指摘されているにもかかわらず、ここまで露骨に松本を擁護する女性週刊誌。いろんな利害関係があるのか、ため息しか出てこない。
“魔性の女”斉藤由貴の本当のすごさ
何度も不倫騒動を巻き起こし、“魔性の女”と称される斉藤由貴の“最近の魔性”ぶりを「女性自身」がスクープしている。2017年に「週刊文春」にスクープされた不倫相手の医師T氏と、いまだ交際続行中というのだ。
記事によると斉藤58歳誕生日の9月10日、斉藤はT氏の住むマンションを訪れた。背中が大きく開いたセクシーなワンピースに、手には花束を持って。そして翌朝に夫など家族が待つ自宅に戻っていったという。しかも、斉藤はこのマンションに自分用の駐車場を契約しており、二重生活状態なのだが、夫や娘は「諦めていて、何も言えない」状況らしい。
すごいな、斉藤由貴。17年の不倫発覚から7年近く、さらに23年には同じく「週刊文春」が、斉藤がT氏のクリニック前で泣き叫ぶ姿を報じてから約半年後の現在、堂々とT氏と誕生日を過ごしていたとは――。しかもT氏は不倫騒動後離婚したが、斉藤はいまだ夫と婚姻関係を継続中だ。
しかしすごいのは、長年不倫関係を継続していることだけではない。不倫に対し厳しい目が向けられる昨今の芸能界にあって、不倫を繰り返してきた斉藤には、そのダメージがほとんどないことだ。
斉藤が過去、世間をざわつかせるスキャンダルを何度も巻き起こしてきたことは有名だ。1991年、24歳だった斉藤とカリスマ的人気を誇ったシンガー・尾崎豊との不倫が発覚する。尾崎は既婚者であり、トップアイドルだった斉藤との不倫は世間を騒がせた。
その1年半後には川崎麻世との不倫発覚、川崎の妻・カイヤを巻き込んだ大騒動に発展した。そんな斉藤だったが、特に芸能活動を干されることはなかった。
そして94年には現在の夫と結婚、3人の子どもに恵まれたが、前述のように17年T氏との不倫が発覚、そして、その関係は現在でも続いている。にもかかわらず17年の騒動後、ほどなく芸能活動を復帰させ、今に至るまでも数々の話題作に出演している、
今回の「自身」報道も、斉藤にとって大したダメージではないのだろう。その“魔性ぶり”がすごすぎる。
吉永小百合の結婚エピソードが昭和すぎる
9月3日、吉永小百合の夫で元共同テレビ会長の岡田太郎氏が逝去した。その前日夕方、吉永は撮影現場から病院に急行した。その3日後、吉永は再び撮影現場にいた。
かつて吉永は岡田氏との結婚を両親に反対された。稼ぎ頭の娘を手放したくなかったからだ。結婚式に両親の姿はなかった。岡田氏との夫婦仲はよかった。岡田氏は過去のインタビューで吉永と家庭について、こう語っていたという。
「女優であるより、まず、僕の妻であってほしい。仕事は、家庭のことがきちんとできる程度のものがいいのでは」
すべてが昭和的なエピソードである。
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