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【セブン】「お店で揚げたドーナツ」は「ただの揚げパン」? 食べる前からワクワク感大幅ダウンのワケ

 コンビニエンスストア大手「セブンイレブン」が、3日から東京都、埼玉県、千葉県の店舗で「お店で揚げたドーナツ」の販売を開始しました。ネット上では「ドーナツではなく揚げパン」といわれているこの商品について、グルメライターが発売されている3種類を購入し、その味を確かめてみました。

目次

【セブン-イレブン】「お店で揚げたドーナツ」とは? 
・ドーナツのワクワク感が大幅ダウンしたワケ
「お店で揚げたドーナツ」3種を実食!
毎日でも食べられそうな軽めの食感

【セブン-イレブン】「お店で揚げたドーナツ」とは? 

 株式会社セブン&アイ・ホールディングスが運営し、全国で21618店舗(8月末現在、公式サイトによる)と国内1位を誇るコンビニエンスストア最大手「セブン-イレブン」。

 そんなセブンが9月3日より販売している新商品が、現在注目を集めています。それが「お店で揚げたドーナツ」です。東京都、埼玉県、千葉県の1都2県の店舗で販売が開始されたこの商品は、ほかのホットスナックなどと同じように、店内で揚げられているのが大きな特徴。

 7月より埼玉県内の店舗で試験販売を行っていた同商品は、想定を上回る売り上げを挙げたとのことで、3日から本格的な販売を開始したそうです。

 また、現在は地域が限定されているものの、正式販売以降も売れ行きは好調のようで、2週間で240万個を販売。来年の2月までに販売地域を全国へと拡大することを18日にアナウンスしています。

 ネット上では、このドーナツを巡り「普通においしい」「なかなか悪くない」と評価をする声がある一方で、「これ、ドーナツというよりは揚げパンだよね」「全然おいしくない」などの声もあり、賛否が分かれている状況です。

 そんな「セブン」のドーナツについて、筆者が思ったのは「セブンって以前ドーナツで失敗してたよね?」ということ。2014年にもセブンはレジ横でドーナツの取り扱いを開始しましたが、残念ながら定着するほどの人気を獲得できず、17年には撤退しています。

 ある意味で“リベンジ”とも言える今回のドーナツは、今後定着するだけの実力があるのかどうか、店舗で購入し実食してみました。

【セブン-イレブン】ドーナツのワクワク感が大幅ダウンしたワケ

 現在、「セブンイレブン」で販売されている「お店で揚げたドーナツ」は、「メープル」(140円、税込み/以下同)「チョコ」「カスタード」(それぞれ160円)の3種類。2時ぐらいに店舗を訪れたところ、運よく1つずつ在庫があったので、全て購入しました。

 この際に、店員さんに砂糖を付けるかどうか聞かれたため、どういう事なのか尋ねると、包装された袋に砂糖を入れて振ることでまぶす、いわゆる“シャカシャカポテト”のような作業を自分で行うことでドーナツを完成させるとのこと。

 ちょっと楽しそう! と思いながら、3つ分の砂糖をもらってきました。帰宅後、家でさっそく“シャカシャカ”しようとすると、ついていた砂糖はコーヒー用のスティックシュガーで、ワクワク感が大幅ダウン。

 もちろん、コーヒーと兼用できるという提供サイドの利便性があるという点では納得する部分もあるのですが、人気を博しているのであれば、専用の砂糖を用意してもらえるとより良いのではと思いました。

 また、先に挙げた“しゃかしゃかポテト”など、袋の中で粉をまぶす作業をする商品は、振りやすいように商品の内容量に対して大きめな袋が付いていることが一般的です。

 しかし、「セブンイレブン」のドーナツは、こちらもほかのホットスナックと兼用と思われる商品の大きさギリギリ、かつ口の大きい袋であったため、中で粉をまぶすのがかなり厳しそうに思えたため断念。

 別皿にドーナツを乗せた上で、砂糖をまぶすことにしました。これらの部分については、少し改善してほしいと思います。

【セブン-イレブン】「お店で揚げたドーナツ」3種を実食!

 ちょっとテンションが下がる部分はありましたが、ドーナツを実食していきます。

メープル

 まず、「メープル」は、名前の通りメープルシロップの香りと、ほのかな甘みが生地についた一品。

 ネット上で「揚げパンのようだ」と言われていた食感は、ドーナツチェーン大手の「ミスタードーナツ」でいうところのイーストドーナツシリーズに近い、ふんわりとしたもので、確かに揚げパンと言われても違和感はありません。

 どっしりとしたドーナツを期待すると残念に思うかもしれませんが、朝食などでコーヒーと合わせるなど、軽い食感が求められるシーンなどでは、十分おいしく食べられるものだと思いました。

 また、控えめな甘さを補った上で食感も足してくれるなど、まぶした砂糖も◎。スティックシュガーだからといって勝手にゲンナリしてしまってすいません!

チョコ

 「チョコ」は、生地にチョコレートが練り込まれたタイプ。

 食感は、「メープル」と同じくふわふわと軽いものでした。個人的には、チョコレート味のドーナツはどっしりと重いタイプの方が好みであるのに加え、チョコレート自体の風味もかなり軽く感じてしまったのがちょっとマイナス。

 店内で揚げていることを考えると難しいのかもしれませんが、このタイプのドーナツでよりチョコレートの魅力を際立たせるのであれば、プレーンのものにチョコレートをコーティングする手法を採用したほうあがおいしくなるのではないでしょうか。

カスタード

 最後は「カスタード」。こちらはほかの2つとことなり、穴の開いていないタイプで、中にカスタードクリームが入っています。

 恐らく、「ミスタードーナツ」のイーストドーナツシリーズの「カスタードクリーム」をかなり意識した商品だと思いますが、こちらはふんわりした生地とカスタードクリームの相性が抜群で、3つの中ではもっともおいしく感じました。中身を生クリームやあんこに変えたバージョンなどもぜひ食べてみたいです!

【セブン-イレブン】毎日でも食べられそうな軽めの食感

 総じて軽めの食感であった「セブン-イレブン」の「お店で揚げたドーナツ」3種類。個人的には、「メープル」「カスタード」に関しては、朝食、あるいは軽食などのシーンで、コーヒーや紅茶と合わせて食べるのには悪くないクオリティだと思いました。

 大きな満足感を得るガッツリ系ではなく、毎日でも食べられそうな味という意味では、こうしたタイプのほうがコンビニエンスストアで販売するのに向いているということなのかもしれません。

 また、恐らく一番の競争相手である「ミスタードーナツ」よりも少しだけ価格が安く、また店舗数も多い「セブンイレブン」で扱っているため、手軽に入手できる点も十分に評価できるでしょう。

 今後、全国的に販売されていく中で、あらためてその評価が問われる「お店で揚げたドーナツ」ですが、今度はレギュラー商品として定着できるよう、それなりの頻度で食べて応援したいと思います!

By Admin