人気ドーナツチェーンの「ミスタードーナツ」(以下、ミスド)。この記事では、メインのドーナツと共に昔から愛されてきた飲茶メニューの実食レビューを紹介します!
※価格や商品は2024年10月11日時点の情報です。
※価格はすべて税込みです。
※最新の情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください。
※店舗によって取り扱う商品が異なります。
目次
・【ミスタードーナツ】業績と店舗数の推移
・3年で2回の“値上げ”も売り上げ好調
・「ミスドゴハンセット」廃止、飲茶+ドーナツ+ドリンクで800円に衝撃
・「汁そば」は「これこれ〜!」とほっとする味
・その他、麺メニューが充実
【ミスタードーナツ】業績と店舗数の推移
掃除用品の販売やハウスクリーニング事業を展開するダスキンが直営店とフランチャイズ店の運営を行っているミスド。1971年に国内1号店が大阪・ダイエー箕面店にオープンして以来、全国各地に店舗を広げ、74年には100店舗を突破。2013年には1,377店舗まで拡大しました。
しかし、ダスキンが公式サイトにて公開している07年からのIR情報を見ると、ミスドが主のフードセグメント事業は売り上げがどんどん低迷し、07年3月期は売上高553.3億円、営業利益が31.0億円あったところ、13年3月期は売上高488億円、営業利益11.4億円まで減少。
以降も業績不振が続き、売上高は300億円台にとどまっていたほか、店舗数も21年には961店舗まで減らしています。
とはいえ、もともと強かったテイクアウト需要がコロナ禍でさらに高まったのか、20年3月期からは売り上げが回復。24年3月期は、前期の約488.8億円から19.6%増加し、584.4億円を記録。営業利益は前期54.7億円から、約69.2億円にまで伸びました。
店舗数も、24年3月時点で1,016店と、3年で50店舗増やすなど、見事にV字回復を遂げています。
【ミスタードーナツ】3年で2回の“値上げ”も売り上げ好調で客離れ起きず?
そんなミスドですが、たびたびメイン商品のドーナツを値上げしており、この3年以内でも、22年3月と11月、そして今年7月の3回行ってきました。小麦粉など原材料の価格高騰や物流費の上昇が理由だそうです。
一部商品ではありますが、下記の表からわかる通り、ドーナツ1個あたり最大で30円ほど値上げされています。
商品名 | 22年3月 | 22年11月 | 24年7月 |
ポン・デ・リング | テイクアウト:129円 店内飲食:132円 |
テイクアウト:151円 店内飲食:154円 |
テイクアウト:162円 店内飲食:165円 |
エンゼルクリーム | テイクアウト:151円 店内飲食:154円 |
テイクアウト:162円 店内飲食:165円 |
テイクアウト:172円 店内飲食:176円 |
エビグラタンパイ | テイクアウト:226円 店内飲食:231円 |
テイクアウト:237円 店内飲食:242円 |
変更なし |
かつては「100円セール」(16年に廃止)なんかも開催されていたことを考えると、ずいぶん値上がりした印象ですが、このご時世ですから致し方ないでしょう。むしろ、そんな中でも業績がいい、つまり客が離れていないのはすごいことかもしれません。
「ミスドゴハンセット」廃止にショック! 飲茶+ドーナツ+ドリンクで800円に衝撃
ミスドといえば、ドーナツだけでなく飲茶メニューも人気が高いイメージですが、先日Xで“ミスドで汁そばを食べる人はすごい”といった内容のポストがバズっているのを目にしました。
「汁そば」といえば、昔からある飲茶メニューの看板商品で、透き通ったスープにつるっとした細麺と刻みネギを合わせたシンプルな一品。おそらく、投稿主は“ドーナツ屋に来てまで、なぜ具なしの麺を食べるのか”という趣旨で投稿したのでしょうが、リプライや引用欄には「これが一番おいしい」「スープまで飲み干せる」「妊娠中これしか食べられなかった」などと反論の声が多数寄せられていました。
ここ数年、まったくお店に行っていなかった私は、あまりの絶賛ぶりを見て久しぶりに食べたくなり、いざお店へ。
そしてレジでふと気がついたんですが、以前ランチタイムに提供していた「ミスドゴハンセット」がない!
「汁そば」を含むメイン1品、140円以下のドーナツ1個、ドリンクが570円で味わえるお得なメニューで、22年10頃までは販売されていたようですが、現在は廃止された様子。
「エンゼルフレンチ」176円と一緒に注文する満々だったのでショックを受けつつもそのまま会計を終えると、合計796円でした。
当時の「汁そば」は単品341円で今は374円。ドーナツも値上がりしているとはいえ、だいぶ高くなったと衝撃を受けました。
【ミスタードーナツ】Xで絶賛の「汁そば」、「これこれ〜!」とほっとする味!
値段のことは一旦忘れていざ実食! こちらが今回注文した「汁そば」の「ドリンクセット」620円と、「エンゼルフレンチ」176円です。
まず、透明なスープから一口飲んでみると、チキンベースのやさしい味わいが口の中に広がります。貝の旨みなんかも感じられる、シンプルでありながら奥深いスープで、「これこれ〜!」とほっとするお味です。
そして、ちゅるっちゅるの麺もおいしい! 「そば」と名前がついていますが、食感はそうめんっぽい感じ。ただ、麺の断面は四角いので、ひやむぎのほうがより近いと思います。
あっさりしたスープと喉ごしも抜群の麺であっという間に完食しました! 飲んだ次の日の朝でもスルッと入りそうですし、絶賛されていた理由もわかります。
ちなみにこのメニュー、229キロカロリーで脂質も1.1gというありがたい一品でもあります。今回一緒に買った「エンゼルフレンチ」は186キロカロリーなので、2つ合わせても415キロカロリー。満腹になっても罪悪感が少ないのはもうれしいところ。
【ミスタードーナツ】「汁そば」ほか、麺メニューが充実
なお、昨年10月には、飲茶の登場から30周年を記念し、カップ麺「家で食べるミスドの汁そば」270円がテイクアウト限定で数量限定発売されていました。ネット上の評判を見ると、なかなか好評だった様子。こちらも食べてみたいところでした。
巷では、家で「汁そば」の味を再現する際に、そうめんでおなじみの会社「揖保乃糸」が販売している「龍の麺」という中華麺を使って汁そばを再現するとおいしいとも言われているようですが、スープまでしっかり再現するとなると手間も時間もかかります。そう考えると、一杯374円という値段は妥当なのかもしれません。
現在は、「汁そば」と並んで昔から人気の「四川担々麺」605円のほか、「台湾ゴハン祭り」と題して、3月下旬までの期間限定で「台湾風ルーロー麺」「台湾風豆乳野菜麺」「台湾風鶏サンラータン麺」(各693円)が展開されており、麺メニューが充実しているので、次に店を訪れた際は、汁そば以外にもチャレンジしてみたいところです。