2012年の最盛期には238店まで拡大したものの、その後、閉店ラッシュに見舞われ、現在は3店舗のみが運営している「ステーキハンバーグ&サラダバーけん」(以下、「ステーキけん」)。大手チェーンから独自進化した白井店の模様をお伝えした7月公開記事を、10月“29日”、肉の日ということで、再掲載します。
目次
・店舗数激減のステーキけんとは?
・【ステーキけん白井店】大量の人気漫画が読み放題
・【ステーキけん白井店】無料サービスが太っ腹
・【ステーキけん白井店】「極太エビフライ」を実食
・ステーキけんが衰退した理由
・ステーキけんに感じたこと5つ
・当サイト限定プレゼント!
※2024年7月30日公開の記事を再編集しています。
※2024年7月23日時点の情報です
※価格はすべて税込み
※最新情報は公式サイトやSNSをご確認ください
【ステーキけん】閉店相次ぎ238店舗→3店舗に減少
ステーキやハンバーグ、サラダバーを主力商品とするステーキけんは、2006年に井戸実氏が創業したエムグラントフードサービスが開業。ロードサイドの居抜き物件を中心に次々と新店舗がオープンし、ピーク時には238店まで拡大しました。
しかし、16年に98店舗、17年に67店舗とみるみる減少し、20年にはエムグラントフードサービスが倒産。その後、ステーキけんは現在の運営会社に譲渡され、現在は岩手の盛岡店、千葉の白井店、東京の蒲田店の3店舗のみが残っています。
なお、サイゾーウーマンでは今年6月、蒲田店の実食レポート記事を掲載。チェーン店らしからぬ個性的な店内に衝撃を受けた様子を伝えたところ、大きな反響を呼びました。
すると、「白井店はさらにクセが強い」という情報が編集部へ寄せられることに……早速、店舗で調査してきます!
【ステーキけん白井店】入店早々、衝撃走る!
ロードサイドの白井店に到着。直営ではなくフランチャイズ店のようです。
店内に入ると、予想だにしない光景に思わず「え?」と声が漏れてしまいました。
大量の漫画がずらり! しかも、本棚が良い感じでフロアの仕切りとなり、一部の客席にプライベート空間を生み出しています。
店長の池場さんいわく、白井店は「エンターテインメントレストラン」を目指しているとのこと! レストランの利用客は漫画読み放題なので、これを目当てに訪れるお客さんも多いそうです。
【ステーキけん】無料サービスが太っ腹!
いったん落ち着いてメニューをチェックします。
ランチメニューのほかに分厚いグランドメニュー表もあるのですが、とにかく商品数が多い! 多くのメニューがサラダバー付きの価格で表示されています。
サラダバーにはごはんやカレー、パスタなどもあるので、サラダバー単品(ランチ価格1,320円)で頼むのもあり!
なんと、大人1人がメイン料理を頼むと、小学1年生以下の子どもは2人までサラダバーやドリンクバーなどが無料になるとのこと。「サービスしすぎでは!?」とちょっと心配になるレベルです。
人気メニューの「TKG」(たまごかけガーリックライス)は、LINEのオープンチャット上でお客さんたちと会話する中で生まれたメニューだとか。
メニューが豊富で迷ってしまったので、店長さんにおすすめを聞くと、「上ハラミステーキをぜひ食べていただきたいですが、エビフライもおすすめ」とのこと。先日、蒲田店でハラミステーキをいただいたばかりなので、今日は「極太エビフライ(2本)」(単品1,300円)と、サラダバー&ドリンクバーを注文することにします。
料理を待っている間、ふと壁を見ると「けん推し」と書かれた応援うちわが……。
さらに、お店の取り組みの説明や「店長の独り言コーナー」も掲示されていました。店内は文字が多めなので、料理が来るまでの時間も退屈しません。
これを読むと、メール会員向けの割引や“レシートくじ”など、白井店独自のサービスが複数あることがわかります。もはや個人店!
【ステーキけん白井店】「極太エビフライ」を実食!
ほどなくして「極太エビフライ」が到着。極太というだけあって、大きいっ!
サクサクの揚げたてにかぶりつくと、エビの極太ぶりがよくわかります。口の中がプリプリのエビでいっぱいになり、これは幸せすぎる!
おいしいエビフライを堪能したので、いよいよサラダバーへ向かいます。
サラダバーに手作りのメニュータグがあるのは、蒲田店と共通しています。たくあんのイラストがかわいい!
パンコーナーにはバルミューダのトースターが2台置いてあり、自分で焼けるようになっていました。
食べ放題メニューの充実ぶりがすごいです。このほかに、有料のアイスバイキングもあります。
サラダバーを物色している間、小さな女の子の「おいしいね、おいしいね」という声が聞こえてきて、幸せな気持ちになりました。
サラダバーでは月替わりのカレーがあり、7月はキムチや鶏肉を煮込んだ「キムチキンカレー」を提供。
初めて目にしたキムチ入りカレーに衝撃を受けましたが、食べてみるとカレーなのに韓国料理のような印象もあり、新感覚! これは家のカレーでも試してみたくなりました。
あんこが食べたい気分だったので、バルミューダのトースターでパンを焼き、こしあんをのせてみました。うまい!
食後は、コーヒーを飲みながら読書タイム。座席が広めなので、居心地が良すぎて時間を忘れそうです……。
【ステーキけん白井店】店長が語る「ステーキけんが衰退した理由」
せっかくなので、店長の池場さんにお話をうかがいます!
――白井店が生き残っている理由はなんですか?
池場さん 生き残らなかった理由と反対のことをやった結果だと思いますね。
――なんか哲学的でかっこいい! では、なぜ多くの店舗が閉店したのだと思いますか?
池場さん おそらく競合店が増えたことや、店長やスタッフが育たなかったことも要因だと思います。また、肉の値段が上がる中で、以前の本部は「仕入れ値を下げてください」と言うわけです。それで肉の質が下がり、「ステーキけんは肉がまずい」というイメージが定着した時期があったため、お客さんが減ってしまったんだと思います。
――そんな中、白井店は何をされたんですか?
池場さん まず、イメージを変えるためにお肉を全部おいしいものに変えて、適正価格で提供しました。最近は「お肉がおいしい」というイメージがついてきて、ネットの口コミでも「おいしくなった」という声が増えましたね。さらに、サラダバーの種類も倍くらいに増やしました。
――努力の賜物ですね。ごちそうさまでした!
【ステーキけん】生き残るための努力が詰まった店内!
ステーキけん・白井店に感じたことは主に以下の5つです。
(1)人気漫画の読み放題はアツい!
(2)個性的な店内でチェーン店の概念が変わる
(3)小1以下の子どもがいる人は行くべき(子のサラダバーなどが無料)
(4)メニュー数とサラダバーの品数が多い
(5)肉だけでなく、エビフライも太くておいしい
かつては「安いけどまずい」というイメージが定着していたというステーキけんですが、今はむしろ負のイメージを覆すために、おいしいお肉を提供しているもよう。
閉店ラッシュを経て、いまや全国に3店舗となりましたが、現存店舗には生き残るだけの努力と魅力が詰まっていました。
また、白井店の店内は評判どおり、クセが強め。その点は裏切られないので、体験したい方はぜひ店舗を一度訪れてみくださいね。
【当サイト限定】メガクランチポテト無料プレゼント!
愉快な店長さんのご厚意により、550円の「メガクランチポテト」を無料でプレゼントしてくださるとのこと(2024年10月31日まで)。白井店で料理を注文の上、「サイゾーウーマンを見た」と伝えてくださいね。
※白井店の割引情報などが集約された「池場店長の独り言ブログ」はこちら
https://ameblo.jp/hiromi5555519800128/entry-12841610396.html