8月に突如として“産地偽装疑惑”が浮上し、これを完全否定していたさつま芋スイーツ店「芋國屋」。騒動の“その後”を探るため、千葉県にある実店舗に行ってみました!
目次
・芋國屋とは?
・芋國屋が被弾したガレソ砲
・商品をチェック
・韓国コスメも販売
・芋ソフトを実食
・芋けんぴを実食
・平和な雰囲気だった
※価格はすべて税込み。
※店舗によって取り扱い商品や価格が異なります。
※2024年10月20日の情報です。
【芋國屋】「ネット通販1日1万件以上の注文」で楽天総合1位を獲得!
「国産さつま芋で作る無添加の自然食品をお手頃価格で届けたい」という思いを掲げ、ネット販売を中心にさつま芋関連商品を取り扱う芋國屋。
商品ページにはかわいらしい幼女が干し芋を頬張る画像が使用されており、創業からわずか2年で「ネット通販1日1万件以上の注文」を記録し、楽天市場のランキングで総合1位を獲得したといいます。
そんな芋國屋では、昨年11月に初の常設店となる「芋國屋 柏の葉店」を千葉県柏市にオープンし、今年3月には2店舗目を同県流山市で開業。芋國屋いわく、柏の葉店は「オープン初日から大行列」だったそうです。
【芋國屋】が被弾した“ガレソ砲”とは?
2号店開店時にも「当店の干し芋や完熟焼き芋は、添加物を一切使用していない国産無添加の自然食品です」と強調していた芋國屋ですが、8月までに283万超えのフォロワー数を誇る暴露系Xユーザー・滝沢ガレソ氏のもとに関係者から告発があった様子。
当時、ガレソ氏は芋國屋の公式アカウントに対し、中国産と書かれた段ボールに入った干し芋の画像とともに「大人気商品である干し芋について、『国産と謳っているが実際は大量輸入した中国産を再包装して国産と偽っている』との情報が寄せられました。こちら事実ですか?」と投稿。
これを受け、芋國屋は声明を発表し、国産と表記している干し芋に関して「中国産の欲し芋ではございません」と産地偽装を否定。さらに、中国産の芋を使用しているのは「実店舗で販売している『たっぷり干し芋1kg』のみ」であり、「中国産として正確に表記して販売しております」と説明しました。
しかし、このほかにもさつま芋の保管温度や別の商品についてもよからぬ疑惑が浮上。芋國屋側はそうした情報を「虚偽」と主張し、製造工場の内部映像を公開するなど、信頼回復のため対応に追われていました。
そんな大変な夏を過ごした芋國屋ですが、さつま芋の旬に突入した現在は一体どんな様子なのでしょうか。常設店に行って確かめてみます!
【芋國屋】実店舗で商品をチェック!
週末の芋國屋に到着しました。外観がかわいらしい印象。お客さんは親子連れが1組だけいました。
入るとすぐに干し芋のコーナーを発見。主に茨城県産のさつま芋を使用した干し芋が並んでいます。種類が豊富でびっくり!
ずらりと並ぶ黄色いの干し芋の中に、黒っぽい干し芋を発見。
どうやらこれが声明で「実店舗のみ販売している」と説明していた中国産の「たっぷり干し芋1kg」(1,800円)のようです。値札にもちゃんと「外国産」の表記がありました。
国産と比べて色が黒っぽい理由が気になります。
店内には、干し芋や芋けんぴ、スイートポテトといった定番商品から、さつま芋を使用したビールや餃子といったの変わり種まで幅広く揃えられており、見ているだけでも楽しい!
なお、人気商品の1位は「芋けんぴ 紅あずま」(330円)とのこと。これに「干し芋 平干し500g」(1,600円)、「すいーとぽてと」(210円)が続くようです。
【芋國屋】唐突な「韓国コスメ」にびっくり
「芋の可能性を感じるわ~」と店内を物色していると、レジの横にいきなり化粧品コーナーが出現。「芋コスメ!?」と思いまじまじと見てみると、特にそういうわけではなさそうです。
気になり調べてみると、韓国コスメブランド「JEJUON(チェジュオン)」の商品であることが判明。どうやら「株式会社芋國屋」が8月に芋國屋の姉妹店として韓国コスメ専門店「Secret K」を楽天市場にオープンさせたようで、同ブランドの日本公式代理店として機能しているようです。
韓国といえば、8月にガレソ氏から「日本人のフリをしているが本当は韓国人か」と突っ込まれた際、同社社長が「韓国人の父と日本人の母を持っており、私自身の国籍は元々オーストラリア国籍。日本人女性と結婚して現在は日本国籍である」と回答したことをガレソ氏が明かしていたような……。ただ、韓国コスメとの関連性の有無はわかりません。
【芋國屋】500円の芋ソフトを実食!
韓国コスメコーナーを経てレジに目をやると、店舗限定商品の芋スイーツの案内が!
「安納芋サイダー」(380円)やハロウィン季節商品「トリックノワール」(650円)といったドリンク類も気になりますが、今回は「ミックスそふと」(500円)を注文。
こちらが店員さんに作っていただいた「ミックスそふと」です。筆者が滞在していた15分ほどの間に3組ほどのお客さんが訪れていましたが、2組がこの「ミックスそふと」を買っていました。
安納芋と紫芋のソフトクリームが両方楽しめるとあって、人気商品なのかもしれません。
芋が入っているからか、ソフトクリームに粘り気があります。芋けんぴと芋チップスがトッピングされているのがうれしい!
黄色と紫の部分をそれぞれ食べ比べてみましたが、明らかに味が違います。個人的には、黄色い安納芋のソフトクリームのほうが、お芋の風味を強めに感じました。
全体的には重たい感じがなくさっぱりといただけるので、胃が疲れ気味の筆者も最後までおいしくいただけました。
【芋國屋】「芋けんぴ 紅あずま」330円を実食
一番人気の「芋けんぴ 紅あずま」(330円)も買ってみました。
国産のさつま芋を米油で揚げ、砂糖だれをまぶしたシンプルな芋けんぴです。
未就学児の家族にあげたところ、「優しい味でおいしい」とのこと。普段、さつま芋は嫌がって食べない子ですが、これは一瞬で気に入ったようです!
【芋國屋】実店舗は“ガレソ砲”を感じさせない平和な雰囲気
2カ月ほど前にはネット上で大変な事態となっていた芋國屋ですが、常設店には「騒動、何それ?」と言っているかのような平和な雰囲気が漂っていました。
何より干し芋の種類の多さに驚き! 干し芋初心者ゆえ、正直1kg入りの干し芋を食べきる自信はありませんが、売り場では「国産と中国産を食べ比べてみたい! なんか色も違うし!」という興味も沸きました。
ちなみに、この店舗から車でそう遠くない場所に「蔵出し焼き芋かいつか」という焼き芋などを扱う似たようなお店があります。こちらは週末ともなれば行列ができるほどの人気店で、筆者も芋ソフトや芋ドリンクを買うために何度か並んだことがあるんです。
そんな「かいつか」と比べると、芋國屋は混んでいない印象(たまたまかもしれませんが)。それがわかったので、今後「芋ソフトが食べたい!」となったら、芋國屋もしっかり選択肢に入れておきたいところです。
芋づくしなだけでなく、韓国コスメまで売っていた芋國屋。“ガレソ砲”による売上への影響は不明ですが、今後も草葉の陰から見守っていきたいと思います。