「2031年度グループ売上2兆円」を目標に挙げるスーパーマーケットチェーン「ロピア」。目に鮮やかなオリジナル商品が並ぶ惣菜売り場も人気ですが、「あの名物商品がリニューアルしたらしい」と聞きつけたので、早速食べてみました。
目次
・ロピアは「日本版コストコ」? アメリカ研修影響か
・ロピア「ミルフィーユローラー」がリニューアル
・コストコ「ハイローラー」と比較
・「ミルフィーユローラー」734.4円を実食
・ロピアは「当たり外れが多い」というイメージ払拭?
【ロピア】は「日本版コストコ」? チーフ以上全員がアメリカ研修
首都圏を中心に拡大を続け、近年は関西や東北、さらに台湾にまで店舗数を増やしているロピア。主に店長が裁量を持つ一般的なスーパーマーケットとは異なり、青果、精肉、鮮魚、総菜といった各部門長が品揃えや価格設定などを管理している点は特徴の一つといえます。
また、経営専門誌「月刊商人舎」のブログ記事によれば、ロピアは2015年からチーフ以上の全員を対象にアメリカ研修を実施。視察や講義を通じて現地のスーパーマーケット業界について学ぶそうです。
こうしたグローバルな社員教育の影響か否か、お惣菜コーナーには欧米のスーパーに並んでそうな商品もちらほら見られ、「日本版コストコ」と形容されることも。例を挙げると、「コストコ」の「ハイローラー」(BLT)を彷彿とさせる「ミルフィーユローラー」はロピアを代表する定番惣菜となっています。
【ロピア】リニューアルした「ミルフィーユローラー」734.4円をチェック
そんな人気の「ミルフィーユローラー」ですが、最近「変わった」と一部ロピアユーザーがザワついている様子。
実は、以前に「ミルフィーユローラー」を食べた際、「コストコより野菜の割合が多くてフレッシュだけど、味が薄くてパンチが足りない……」とがっかりしてしまった筆者。食感もしっとり感の強いコストコと比べるとゴワゴワとしていてドライな印象で、それ以来リピートしていなかったのです……。
そこで、リニューアルした「ミルフィーユローラー」を購入し、本当に変わったのかチェックしていきます。
こちらが生まれ変わった「ミルフィーユローラー」です。価格は734.4円。商品名にはなぜか「ミルフィーユローラーD」と印字されていました。
パックに「新商品」「New!」と記されているため、「前からあるのにどういうこと?」と二度見するお客さんもいそうですね。
原材料には、トルティーヤフラワー、グリーンカール、トマト、ベーコン、マヨネーズ、“乳等を主要原料とする食品”などとあり、以前と大きく変わりないように見えます。
加工者には、青果物の加工業を行う企業「彩喜」の福島工場の住所が書かれていました。以前はロピア各店舗の惣菜部が加工者となっていたので、リニューアルを機に製造を外部に委託したのかも?
【ロピア】「ミルフィーユローラー」734.4円、コストコ「ハイローラー」と比較
8切れ入りで、1個あたりの価格は91.8円。
ちなみに、コストコの「ハイローラー」は21切れ入りで1,680円ほど。サイズはロピア「ミルフィーユローラー」のほうが少し小さく、1個あたりの価格も10円ほど高いようです。
とはいえ、少人数で食べる場合は「ミルフィーユローラー」のほうが買いやすそう。
具材を巻き込みながらロールしているコストコの「ハイローラー」とは違い、外周にトルティーヤが巻かれています。
加えて、以前の「ミルフィーユローラー」と比べても、見た目の変化を感じます。参考までに、以前の「ミルフィーユローラー」の画像はこちら。
この頃と比べると、今のほうがきれいな円形で整っている印象。ベーコンの割合も以前のほうが少ないように見えます。
具材は、トマトとチーズを中心に、グリーンカールが巻かれており、さらにその周囲をベーコンが一周しています。以前は具材がそれぞれ一か所に固まっていたので、大きな変化です。
トルティーヤのほうは、マヨネーズソースのようなものが塗られていて、なめらかでしっとりとしています。
【ロピア】「ミルフィーユローラー」734.4円を実食したらびっくり!
食べてみると、変わりようにびっくり! どこを食べてもベーコンが口に入ってくるせいか、程よい塩味がきいています。
マヨネーズの風味もさわやかに感じられ、コストコよりも葉物野菜の割合が多いせいか、サラダ感覚でたくさん食べられそう! これは明らかにおいしくなっています。
進化に興奮しつつ家族にも食べさせてみると、やはり「前と全然違う!」とニンマリ。野菜嫌いの子どももバクバク食べてくれたので、これはリピート確定です。
【ロピア】惣菜に「当たり外れが多い」というイメージを払拭?
ロピアヘビーユーザーの筆者ですが、実はこの数カ月の間に「あれ、ロピアの惣菜おいしくなった?」と感じることが何度かあったんです。
例えば、店舗で焼いているピザの生地。以前は「小さな子どもは噛み切れないのでは?」と心配になってしまうほどのハードタイプでしたが、8月に食べた際には軽い食感の生地に変わっていました。
ロピアの惣菜の改良が急ピッチで進んでいる背景には、おそらく「ネットの声」が多少影響しているのではないかと推測します。
かねてより“映える”見た目の惣菜が並び、メディアで取り上げられることも多いロピアですが、味のほうは「当たり外れが激しい」という意見も少なくありませんでした。そんなイメージを払拭するために頑張っているのだとしたら、ロピアファンとしてこんなにうれしいことはありません。
ロピアの企業努力が感じられ、感動すら覚えた今回の実食。皆さんもおいしくなった「ミルフィーユローラー」を試してみては?