ファストフードチェーン「マクドナルド」の人気商品である「チキンマックナゲット 15ピース」が20日から250円引きのセールを開始。ネット上ではかねてより、その味とそっくりな商品が「業務スーパー」で買えると話題になっています。グルメライターがこの噂を検証すべく、その商品を購入し、「チキンマックナゲット」と比較検証してみました。
目次
・【業務スーパー】「チキンマックナゲット」の味に“激似”?
・【業務スーパー】チキンナゲットは「国産」(451円)と「中国産」(375円)
・ナゲット実食! 「チキンマックナゲット」とまったく別物だった
・実はチキンナゲット「タイ産」(807円)がマックに激似!?
・「チキンマックナゲット」に激似商品だった
・(おまけ)【業務スーパー】バーベキューソースの味わいは?
【業務スーパー】「チキンマックナゲット」の味に“激似”?
ハンバーガー系のファストフードチェーン最大手である「マクドナルド」。同チェーンが11月20日から人気商品である「チキンマックナゲット 15ピース」のセールを開始しました。
通常価格740円(税込み、以下同)から250円引きとなる490円での販売で、12月31日、つまり年内いっぱいセールが続きます。また、ナゲットソースも期間限定で新作が登場。「コク旨ガーリックビーフステーキソース」「ホタテのクラムチャウダー風ソース」の2作となります。
ネット上では、「15ピース490円のセール最高」「期間限定のソースも楽しみ」と、このセールに対して多くの好意的な意見が多く挙がっている一方で、「やっぱりちょっと高い」「390円の頃を知ってるとどうしても高い気がしちゃう」などの声も少なからず見られています。
そんな中、ネットを調べていると、いくつかのニュースサイトで気になる情報を見つけました。それが、スーパーマーケットチェーン「業務スーパー」で販売されている冷凍の「チキンナゲット」(375円)が、「チキンマックナゲット」の味に“激似”で値段も安いというものです。
そこで、「マクドナルド」と「業務スーパー」の店舗を訪れて当該商品を購入し、その味を比較してみることにしました。
【業務スーパー】チキンナゲットは「国産」と「中国産」
さっそく両チェーンの店舗を訪れ、商品を購入してきました。「マクドナルド」では当然「チキンマックナゲット 15ピース」(490円)を購入。「業務スーパー」ではネットの情報で紹介されていた「チキンナゲット」(375円)と、その横にあった「国産鶏使用 お徳用チキンナゲット」(451円)の2つを購入しました。
まずは、重量をもとにお得感の部分から検証していきます。
490円「チキンマックナゲット」15ピース 内容量311g
375円「チキンナゲット」1袋22ピース 内容量500g
451円「国産鶏使用 お徳用チキンナゲット」1袋25ピース 内容量500g
「チキンマックナゲット 15ピース」は、公式サイトによると標準平均重量は311g。100gあたりの値段は約157円。
業務スーパーの「チキンナゲット」「国産鶏使用 お徳用チキンナゲット」はそれぞれ内容量500gとなっており、75円、約90円と「チキンマックナゲット」の半額以下となっています。
個数はそれぞれ22ピース、25ピースで1ピース当たりの値段で考えると、「チキンマックナゲット」は約32円であるのに対し、「チキンナゲット」は約17円、「国産鶏使用 お徳用チキンナゲット」は約18円と、こちらでも圧倒的に「業務スーパー」の商品の方がお得感が強くなっています。
【業務スーパー】ナゲット実食! 「チキンマックナゲット」とまったく別物
パッケージの裏に書かれていた通りに揚げ調理を行い、その味わいを確かめてみることにしました。なお、「チキンマックナゲット」は他2品を調理している間に冷めてしまったため、味や食感の変化がないように弱火のトースターで温めなおしています。
まずはソースをつけず食べてみます。サクサクの衣の中に、鶏肉の食感がしっかりと残った中身がベストマッチで、塩加減も丁度良く安心できる味わいです。
一方、業務スーパーの「チキンナゲット」は、衣のサクサク感などは酷似しているものの、中身がかなり練り物っぽい食感で、妙に尖った塩味を感じる点もちょっと気になります。そのジャンクな味わいは個人的に好みではあるものの、「チキンマックナゲット」とは別物のように感じました。
一方、「国産鶏使用 お徳用チキンナゲット」は、形状や食感も、外側をカリカリにしたさつま揚げのようなテクスチャーで、かつ中身の味わいはカップ麺に入っているダイスミンチに似ているという、こちらもかなりジャンクな味わい。
「チキンマックナゲット」とはまったくの別物と言っても差し支えないでしょう。
【業務スーパー】807円「チキンナゲット(タイ産)」がマックに激似!?
実食のあと、「やっぱり『チキンマックナゲット』は、『マクドナルド』でしか食べられないのか……」と落胆した筆者でしたが、後日SNSのX上でさらに気になる情報を発見。
なんと、「業務スーパー」では1kg入りの「チキンナゲット(タイ産)」(807円)という商品も販売されており、こちらがやはり「チキンマックナゲット」に味がそっくりだというのです。
「どうせまた全然似てないんだろうな……。いや、でも『チキンマックナゲット』って今タイで作られてるし、もしかすると……」という思いで一応確かめてみるとビックリ。
こちらはほかの「業務スーパー」のナゲット2品と同じように若干の練り物感こそあるものの、見た目も味わいもかなり「チキンマックナゲット」に似ており、十分“激似”と言って問題ないものでした。
こちらは100gあたり約80円、1ピース当たり約18円と、「チキンマックナゲット」に比べるとかなりお得などは「業務スーパー」の他2品と変わりません。
もちろん、それぞれに良さはありますが、「チキンマックナゲット」をコスパ良く食べたい! という場合には、この商品を買うのがベストな選択肢と言えます。
【業務スーパー】「チキンナゲット(タイ産)」がマック激似商品!
当初のニュースサイトから得た記事の情報では、残念な結果になるように思えた今回の取材ですが、X発の情報により「チキンナゲット(タイ産)」という「チキンマックナゲット」の激似商品に辿り着くことに成功し一安心。
自分で調理する手間こそありますが、皆さんもぜひ同商品を手に取り、「チキンマックナゲット」感の炸裂するその味わいを確かめてみてください!
【業務スーパー】バーベキューソースの味わいは?
ちなみに、「業務スーパー」ではオリジナルの「バーベキューソース」(235円)が販売されており、筆者はこれを冷蔵庫に常備するほど好きなのですが、せっかくなので「マクドナルド」のものと比較してみます。
「マクドナルド」のものは酸味が強めなものの、全体的に調和のとれた味わいなのに対し、「業務スーパー」のものは甘みが強く、何よりも燻製のような香りが強烈についているのが特徴。こちらも味の面ではかなり違いがあります。
その力強い味わいが筆者の気に入っている部分なのですが、「チキンマックナゲット」にはやはり「マクドナルド」のもののほうが合うように感じられました。
一方で、もともとかなりジャンクな味わいの「業務スーパー」の2品に関しては、同チェーンのもののほうが好相性。こちらを使うのがオススメです。
マックの新作ナゲットソース
最後に、「チキンマックナゲット」に付属していた新作ソースをチェック。
今回は、「バーベキューソース」「マスタードソース」に加えて新作の「コク旨ガーリックビーフステーキソース」と「ホタテのクラムチャウダー風ソース」の4種類全てを揃えました。
個人的な好みでは「チキンマックナゲット」には「バーベキューソース」がもっとも好相性。「業務スーパー」の「チキンナゲット(中国産)」には「マスタードソース」、「国産鶏使用 お徳用チキンナゲット」には「コク旨ガーリックビーフステーキソース」がそれぞれ最もおいしい組み合わせのように感じました。