11月27日に第8話が放送された藤原竜也主演『全領域異常解決室』(フジテレビ系、水曜午後10時~)。第5話以降、メインキャストから「僕も神です」「私も神なんですね」といったセリフが飛び交う大胆な展開を見せており、これが視聴者から好評だ。
目次
・『全領域異常解決室』第8話のあらすじ
・第8話放送で世界トレンド入り
・『全領域異常解決室』視聴率推移
『全領域異常解決室』第8話のあらすじ
『マイファミリー』や『ラストマン-全盲の捜査官-』といったTBS系「日曜劇場」をはじめ、数々のヒットドラマで知られる人気脚本家・黒岩勉氏が手掛ける完全オリジナル作品『全領域異常解決室』(以下、ゼンケツ)。
科学捜査では解明できない不可解な異常事件を扱う捜査機関「全領域異常解決室」(通称「ゼンケツ」)の室長代理・興玉雅(藤原)が、「神隠し」「シャドーマン」「キツネツキ」といった超常現象やオカルト現象に絡んだ事件を解決していく1話完結モノだ。
※以下、『全領域異常解決室』第8話のネタバレを含みます。
第8話では、敵である“ヒルコ”による神隠し事件が解決しないまま、今度は東京で4件の連続餓死殺人事件が発生。普通の生活を送っていた人が一晩で餓死してしまうという不可解なこの事件を、興玉、雨野小夢(広瀬アリス)、荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)らが確認すると、餓死した4人の腕時計の時間が狂っていることが判明する。
さらに、現場付近の防犯カメラに映っていた女性について、興玉と宇喜之民生(小日向文世)は“月読命(ツクヨミノミコト)”である佃未世(石田ひかり)を疑い始める。彼女は月の光の下で時間を操る能力を持ち、人間を餓死させることもできるという――。
『全領域異常解決室』“世界トレンド入り”を報告
この放送中、多くのネットユーザーが内容に関する投稿を行っており、Xではドラマタイトルのほか「興玉さん」「小日向さん」「スサノオ」「ゼンケツ」といった関連ワードが数多くトレンド入り。同ドラマ公式アカウントも同日、「お陰様で今週も世界トレンド入りです」と盛況ぶりを報告していた。
「『ゼンケツ』は当初、オカルトっぽい事件に対し、頭の切れる主人公が超常現象を否定して現実的に解決する“ちょっと風変わりなミステリー”くらいに思われていました。しかし、第5話で劇中に神様が登場し、主人公が『僕も神です』などと言い出したあたりから様子が激変。人間にまぎれて生活する神様どうしの全面戦争であることが明らかになったことで、ネット上では以前にも増して盛り上がりを見せています」(テレビ誌記者)
回を追うにつれ、SNSでは「どんどん面白くなってる」「こんな“神”ドラマ見たことない」などとヒートアップする視聴者が続出しているほか、同作に興玉神(オキタマノカミ)、天宇受売命(アメノウズメノミコト)、月読命といった日本神話の神様たちが登場することから、『古事記』や『日本書紀』に興味を持ち始める視聴者も少なくないようだ。
『全領域異常解決室』視聴率推移
なお、同作の平均世帯視聴率は初回から6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と微妙な数字で発進したが、第2話でさらに4.5%までダウン。その後も数話にわたり5%前後が続き、苦戦しているようにも見える。
「同作は、第1話で犯人が『モザイクスプレー』なる非現実的なアイテムを防犯カメラに吹きかけたことから、『ドラえもんの秘密道具みたいなアイテムが登場して、ミステリーが台なし』といった落胆の声が続出。これで脱落した視聴者もいたようです。しかし、ファンタジードラマに変貌した今となっては、モザイクスプレーに関しても『何かの伏線か?』と疑われています。現在、熱狂的ファンたちの熱のこもった口コミが広まっているため、最終回へ向けて視聴率が盛り返す可能性もありそう」(同)
文字通りの“神ドラマ”となってからドハマりする視聴者が相次いでいる『全領域異常解決室』。秋ドラマにおいて“台風の目”となるかもしれない。