「659円」というコスパの良さが人気を集めているバーミヤンの「平日・土曜限定 日替わりランチ」。そこで今回は管理栄養士の猪坂みなみ先生に、全6種類のランチメニューの特徴やおすすめ1~3位を教えてもらいました。
目次
・【バーミヤン】日替わりランチの特徴
・【バーミヤン】日替わりランチ 月曜日:チキンのチリソース
・【バーミヤン】日替わりランチ 火曜日:中華ミックスフライ
・【バーミヤン】日替わりランチ 水曜日:からあげの甘酢あんかけ
・【バーミヤン】日替わりランチ 木曜日:酸辣麻婆茄子
・【バーミヤン】日替わりランチ 金曜日:玉子もやしの豚肉あん
・【バーミヤン】日替わりランチ 土曜日:サバとからあげの甘酢醤油ランチ
・【バーミヤン】日替わりランチ おすすめ第3位
・【バーミヤン】日替わりランチ おすすめ第2位
・【バーミヤン】日替わりランチ おすすめ第1位
【バーミヤン】日替わりランチの特徴
――バーミヤン「平日・土曜限定 日替わりランチ」について特徴を教えてください。
猪坂みなみ先生(以下、猪坂) バーミヤンの日替わりランチは、ごはんとメインのおかずに、スープバーのスープもつけることができて税込659円と非常にリーズナブルであることが大きな特徴です。
メインのおかずは唐揚げやフライなどの揚げ物が多く、1食で1000kcalを超えるメニューもあるため、がっつり食べたい日に向いているでしょう。
――ごはんを小醤油ラーメンに変更したり、追加で餃子3個や醤油小ラーメンをつけることができます。注意点はありますか?
猪坂 ごはんをラーメンに変更すると、その分塩分の摂取量が多くなります。そのためラーメンに変更する場合は、「麺を中心に食べてラーメンスープは飲まない」「スープバーのスープは控える」などして調整すると良いでしょう。
追加で餃子やラーメンをつける場合は、本格焼餃子(3コ)は227kcal、(醤油)小ラーメンは262kcalありますので、摂取エネルギーが増える点に注意が必要です。
また小ラーメンのほうは塩分が3.7g含まれますので、塩分の摂りすぎになる点も気をつけたいですね。女性の1日の塩分摂取量の目標値は「6.5g未満」ですので、メインのランチと合わせるとお昼だけで1日分の塩分を摂取することになってしまいます。
塩分を摂りすぎると、高血圧のリスクが上がるだけでなく、余分な水分が体に溜め込まれることでむくむことがあります。血圧は正常だからあまり気にしていない、という人でも、むくみ予防のため、塩分の摂りすぎに注意できると良いですね。
――コスパ的にはどうでしょうか?
猪坂 お値段は非常にリーズナブルだと思います。ただし決してヘルシーなメニューではないので、ダイエット中の人は避けたほうが無難といえるでしょう。
「揚げ物などのこってりした味付けを楽しみたい」「がっつり満腹になりたい」という時なら高コスパなランチだと思います。
【バーミヤン】日替わりランチ
月曜日:チキンのチリソース
――月曜日「チキンのチリソースランチ」について、栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂 チキンからしっかりたんぱく質を摂れるメニューですね。付け合わせのキャベツで野菜も少しですが補給できる点も嬉しいポイントです。キャベツには、血糖値の急上昇を抑制してくれる食物繊維が含まれます。最初にキャベツとチキンを食べ、その後ごはんに進むようにしてみてください。
エネルギーは972kcalとやや高めですので、気になる人はごはんを少なめにしてもらうことで調整すると良いでしょう。
【バーミヤン】日替わりランチ
火曜日:中華ミックスフライ
――火曜日「中華ミックスフライランチ」について、栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂 アジフライや揚げ餃子、唐揚げなどの揚げ物がメインであるため脂質が多く、1食で1,065kcalと高カロリーなメニューです。
餃子やシュウマイの皮、唐揚げやフライの衣などは、小麦粉などの糖質を多く含む食材でできていますので、糖質の摂りすぎが気になる人はその分ごはんを減らして調整してみてください。
【バーミヤン】日替わりランチ
水曜日:からあげの甘酢あんかけ
――水曜日「からあげの甘酢あんかけランチ」について、栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂 唐揚げに、たけのこやピーマンなどの入った甘酢あんがかかったメニューです。エネルギーは948kcalと、こちらも高め。そして塩分は5gも含まれているので、女性の1日の目標量の4分の3以上を1食で摂ることになってしまいます。
そのため食べる時は、「スープバーのスープはつけない」「あんをできるだけ落としながら食べる」などの方法で、塩分摂取量を減らすようにしましょう。
【バーミヤン】日替わりランチ
木曜日:酸辣麻婆茄子
――木曜日「酸辣麻婆茄子ランチ」について、栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂 酸辣麻婆茄子ランチは、ひき肉からたんぱく質を、なすやねぎなどから野菜を摂ることができるメニューです。調味料として使われているお酢には、血糖値の急上昇を抑える効果が、辛みのもとである唐辛子に含まれるカプサイシンには、脂肪燃焼促進効果が期待されています。
ただしひき肉は脂質の多い食材ですので、メニュー全体でみるとエネルギーは955kcalと高めになっています。
【バーミヤン】日替わりランチ
金曜日:玉子もやしの豚肉あん
――金曜日「玉子もやしの豚肉あんランチ」について、栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂 こちらは、豚肉と卵からたんぱく質を、もやしやねぎなどから野菜を摂ることができるメニューです。エネルギーは1,198kcalと、今回のラインナップの中で最も高カロリーであるため、運動前などの栄養補給に向いていますね。
豚肉には、疲労回復を助けてくれるビタミンB1が豊富に含まれるため、疲れがとれない時にもおすすめです。
【バーミヤン】日替わりランチ
土曜日:サバとからあげの甘酢醤油ランチ
――土曜日「サバとからあげの甘酢醤油ランチ」について、栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂 サバと鶏肉で2種類のたんぱく質を摂ることができるメニューですね。サバには、脳や心臓を健康な状態に保つのに役立つDHAという脂質成分が豊富に含まれます。
また、エネルギーは835kcalと、今回のメニューの中で一番低いのもうれしいですね。千切りキャベツや白髪ネギ、トマトなどで野菜を摂れる点も良いメニューです。
【バーミヤン】日替わりランチ おすすめ第3位
木曜日:酸辣麻婆茄子
野菜が比較的多く摂れる
――栄養素的にみたおすすめを教えてください。第3位は?
猪坂 酸辣麻婆茄子ランチです。ごろっとした茄子やトッピングのネギで、野菜を比較的多く摂ることができるため、3位に選びました。
熱いものや辛いものは自然と食べるスピードがゆっくりになりやすいので、早食いを防止できそうな点も良いと思います。
【バーミヤン】日替わりランチ おすすめ第2位
火曜日:中華ミックスフライ
栄養バランスが整いやすい
――栄養素的にみたおすすめを教えてください。第2位は?
猪坂 中華ミックスフライランチです。アジフライや鶏の唐揚げ、餃子、シュウマイなど、4種類のメニューが揃っており、いろいろな食材が使われている点が良いと思い選びました。食材にはそれぞれ含まれる栄養が異なるため、いろんな食材を食べるようにすると、自然と栄養バランスが整いやすくなります。
野菜はキャベツのみですので、前後のお食事ではトマトなどの緑黄色野菜を食べるようにすると良いでしょう。
【バーミヤン】日替わりランチ おすすめ第1位
土曜日:サバとからあげの甘酢醤油ランチ
いちばん低エネルギー
――栄養素的にみたおすすめを教えてください。第1位は?
猪坂 サバとからあげの甘酢醤油ランチです。他のラインナップが軒並み900kcalを超える中、唯一800kcal台だったのがこちらのメニューでしたので、1位にしました。
普段の食事で不足しがちな魚や、複数種類の野菜を摂れる点も良いと思います。