吉高由里子主演のNHK大河ドラマ『光る君へ』が、12月15日放送の第48話で最終回を迎えた。ネット上で作品への賛辞が相次ぐ一方、平均世帯視聴率は大河歴代ワースト2位に沈んだ。
目次
・『光る君へ』NHK大河の新規ファンを獲得
・『光る君へ』最終回で映像がフリーズ
・NHK大河、全話平均視聴率歴代ワースト10
『光る君へ』NHK大河の新規ファンを獲得
吉高が演じる紫式部を主人公に、平安貴族の恋愛や人間模様を描いた『光る君へ』は、当初、ネット上で「派手な合戦シーンがなくて大丈夫?」「主人公が女性作家でも成立するの?」などと不安視する声もあった。
しかし、始まってみると物語に引き込まれる人が続出。見逃し配信を行っている「NHKプラス」では、11月24日放送の第45話時点で“大河歴代最高視聴数”を記録し、「大河って見たことなかったけど、配信で見始めたらはまった」「NHK大河って、普通のドラマみたいな感覚で見ていいんだね」といった声も続出した。
「今回、大河らしさのない主人公の人生を描いたことで、新規視聴者層の獲得にもつながったもよう。大御所脚本家・大石静氏による脚本や配役はもちろん、美しい映像、細部にまでにこだわった美術や衣装、雰囲気のある音楽がばっちりとはまり、視聴者の満足度は高かったようです。また、藤原実資役のロバート・秋山竜次の好演ぶりも毎回SNS上で話題となり、話題性も十分でした」(テレビ誌記者)
『光る君へ』最終回で映像がフリーズ
そして今月15日放送の最終回では、旅に出たまひろ(=紫式部)と従者である乙丸(矢部太郎)が歩いていると、双寿丸(伊藤健太郎)ら武者たちと遭遇。双寿丸が「東国で戦が始まった。これから俺たちは朝廷の討伐軍に加わる」などと告げて去ると、まひろは小声で「嵐が来るわ」とつぶやき、最後は彼女の顔のアップで終了した。
「クライマックスでまひろの顔が映った後、約4秒にわたり映像が静止したため、ネット上では『テレビがフリーズしたかと思った』『映像が止まってびっくりした』といった声も上がっていました。この演出手法は“フリーズフレーム”といわれるもので、視聴者に強い印象を残すのに効果的とも言われています」(同)
そんな最後までインパクトを残した『光る君へ』だが、最終回は平均世帯視聴率11.0%を記録し、全48話の平均は10.7%に。大河にしては物足りない結果となった。
そこでサイゾーウーマンでは、歴代大河における平均世帯視聴率の全話平均をワーストランキングにして紹介する。
NHK大河ドラマ、全話平均視聴率(世帯)歴代ワースト10
1位『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年/中村勘九郎) 8.2%
2位『光る君へ』(24年/吉高由里子)10.7%
3位『どうする家康』(23年/嵐・松本潤)11.2%
4位『平清盛』(12年/松山ケンイチ)12.0%
『花燃ゆ』(15年/井上真央)12.0%
6位『西郷どん』(18年/鈴木亮平)12.7%
『鎌倉殿の13人』(22年/小栗旬)12.7%
8位『おんな城主 直虎』(17年/柴咲コウ)12.8%
9位『花の乱』(1994年/三田佳子)14.1%
『青天を衝け』(2021年/吉沢亮)14.1%