最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、12月13~15日)で、永野芽郁と佐藤健がダブル主演を務める『はたらく細胞』(12月13日公開)が初登場1位を獲得した。
目次
・首位『はたらく細胞』、豪華キャストが集結
・『劇場版ドクターX FINAL』10億円突破、『室井慎次』抜く
・『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』4位初登場
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年12月13日~15日、興行通信社調べ)
首位『はたらく細胞』、豪華キャストが集結
12月16日発表の全国週末興行成績ランキングで首位に立った『はたらく細胞』。漫画家・清水茜氏が「月刊少年シリウス」(講談社)にて連載した同題作品、またスピンオフ作品として「モーニング」(同)に掲載された『はたらく細胞BLACK』(原作・原田重光氏、作画・初嘉屋一生氏、監修・清水氏)を実写映画化したものにあたる。
永野演じる赤血球(AE3803)や佐藤演じる白血球(好中球 / U-1146)ら人間の体内世界ではたらく細胞たちの活躍と、漆崎茂(阿部サダヲ)&日胡(芦田愛菜)という父子を中心とする人間世界のドラマを並行して描いた同作。
全国365スクリーンで上映を開始し、初日から3日間で観客動員61万2000人、興行収入8億4500万円を記録した。
永野と佐藤は2018年のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』以来の共演。また、佐藤とマクロファージ役の松本若菜は07~08年の『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)以来17年ぶりの共演となったことも、特撮ファンの間では話題になった。
そのほか山本耕史、仲里依紗、染谷将太、板垣李光人、加藤清史郎、加藤諒、深田恭子、片岡愛之助、塚本高史、鳳蘭、TRF・DJ KOO、SEKAI NO OWARI・Fukaseなど豪華キャストが集結している。
観賞済みのネットユーザーからは、「原作を知らなくても楽しめた!」「アクションや悪い細胞の怪物感とか、特撮映画っぽくて胸アツ」「子どもにもウケてた」などと好評。原作ファンも「キャスティングが素晴らしくて大満足」「Fukaseさんがかなり良かった」「いろんな意味で実写化として成功じゃない?」といった声が上がっている。
『劇場版ドクターX FINAL』10日で13億円突破、『室井慎次』抜く
そんな『はたらく細胞』がトップに躍り出たことで、前回のランキングでは1位だった『モアナと伝説の海2』(12月6日公開)が今回2位へ、2位だった『劇場版ドクターX FINAL』(同)が今回3位へと後退。
後者は米倉涼子が主演を務める人気テレビドラマ『ドクターX 外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)シリーズ初の映画化にして完結編で、公開2週目となった週末3日間で動員27万1000人、興収3億7000万円をあげ、上映開始から10日間の累計成績は動員103万人、興収13億円を突破した。
同じ“テレビドラマからの映画シリーズ”という括りでは、公開5週目の週末を迎えた『室井慎次 生き続ける者』(11月15日公開)は今回7位に。同作は上映開始から10日時点での累計興収は10億円で、『ドクターX 外科医・大門未知子』の勢いが際立つ。5週目となった『室井慎次 生き続ける者』の累計は15億円を超えたところだが、ここから『ドクターX 外科医・大門未知子』を引き離せるか。
『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』4位初登場
一方、今回は4位に天海祐希主演『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(12月13日公開)、5位に アーロン・テイラー=ジョンソン主演『クレイヴン・ザ・ハンター』(12月13日公開)が初登場。
『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』は、児童文学作家・廣嶋玲子氏の『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(偕成社)を実写化。天海は不思議な駄菓子屋「銭天堂」店主の紅子に扮し、謎の駄菓子屋「たたりめ堂」店主・よどみ役は上白石萌音が務める。また、映画オリジナルキャラクターである小学校の新米教師・等々力小太郎は、STARTO社のなにわ男子・大橋和也が起用されている。
監督は『リング』シリーズや『スマホを落としただけなのに』シリーズの中田秀夫氏、脚本は今年8月に眞栄田郷敦主演で実写化した『ブルーピリオド』などで知られる吉田玲子氏。全国340スクリーンで封切られ、初日から3日間で動員12万1000人、興収1億5700万円をマークした。
12月20日公開の作品多数
なお、冬休みシーズン目前となり、12月20日には“超実写映画”を掲げるディズニーの『ライオン・キング ムファサ』、人気漫画『【推しの子】』(原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴ/集英社)の実写映画『【推しの子】 The Final Act』、人気漫画『聖☆おにいさん』(中村光/講談社)の実写映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』、NHK Eテレのアニメ『忍たま乱太郎』(漫画家・尼子騒兵衛の『落第忍者乱太郎』が原作)の新作アニメ映画『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』といった話題作が多数公開される。
『ライオン・キング ムファサ』に関しては、12月16日に行われた舞台挨拶付き試写会で“オーバーブッキング”が発生し、当選したものの参加できない人が続出してしまったが、今後、騒動をかき消すほどの話題を呼べるだろうか。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年12月13日~15日、興行通信社調べ)
1位:『はたらく細胞』
2位:『モアナと伝説の海2』
3位:『劇場版ドクターX FINAL』
4位:『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』
5位:『クレイヴン・ザ・ハンター』
6位:『正体』
7位:『室井慎次 生き続ける者』
8位:『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』
9位:『うちの弟どもがすみません』
10位:『六人の嘘つきな大学生』