牛丼チェーンの「吉野家」に新業態が誕生。から揚げ専門店でおにぎりもラインアップするということで、実際に食べに行ってきました!
目次
・【吉野家】新業態の「から揚げ専門店」とは?
・【吉野家】「から揚げ専門店 でいから」行ってみた
・「でいから定食」と「から揚げ専用おにぎり」実食
・「紅生姜」は143円で有料
※価格は税込み。2025年1月6日時点の情報です。
※最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
【吉野家】新業態の「から揚げ専門店」とは?
牛丼チェーン「吉野家」を主力に展開する吉野家ホールディングス(HD)が、2024年12月19日に「から揚げ専門店 でいから」を神奈川県横浜市にオープンしました。
近年、吉野家HDは牛丼屋のほかにも新業態を次々と展開。23年2月に「牛かるび丼・スンドゥブ専門店 かるびのとりこ」、24年11月に「カレー専門店 もう~とりこ」が誕生していて、「から揚げ専門店 でいから」はこれらに続く流れになります。
【吉野家】「から揚げ専門店 でいから」行ってみた
から揚げブームが終了したといわれて久しい2024年末に、から揚げ専門チェーンを立ち上げるとはいったいどういうことなのか……? 気になったので、さっそく1号店に行ってきました。
平日午後1時半、真っ赤な外観が目を引く店舗に入店すると、一人客やファミリー客で繁盛しています。
まず目を引くのがおにぎり。から揚げブームが下火になるのと入れ替わるように人気に火がついたおにぎりが、専門店さながらショーウィンドウに並んでいます。
から揚げの定食メニューは8品。最安値は792円の「でいから定食」です。おにぎりのラインアップは10品と豊富で、最安値は253円の「炙り鮭」「炙り鯖」になります。
おにぎり2個とから揚げ1個とスープがセットになった「おにカラセット」715円も。
今回は初めての利用なので、最安値の「でいから定食」を座席のタッチパネルでオーダー。
ご飯のサイズを選ぶ画面には「ご飯昔話盛」というのがあり、「そういうことだったのね!」と思わず納得。というのも、店に入った瞬間に、茶碗に山盛りにも程があるご飯を店員が運んでいて、目を疑ったからなんです。あれが、きっと「ご飯昔話盛」なのでしょう。これで並盛に追加料金ナシというから仰天です。
筆者はご飯を「おにぎり変更」にして、「から揚げ専用おにぎり」(追加料金110円)にしました。
【でいから】「でいから定食」と「から揚げ専用おにぎり」実食
こちらが、「でいから定食」のから揚げ専用おにぎりに替えたものです。から揚げは4つ、おにぎりとわかめスープ、マヨネーズがついています。
まず驚いたのは、から揚げの大きさ! 一つあたりおおよそ6センチ×4センチのサイズで、厚みはまばらながらどれもドッシリしています。
よく見ると、肉巻きおにぎりのように俵型のから揚げと、角張った平たいから揚げの2種類があるようです。
まずは俵型のほうから食べてみると、カリッとした歯ざわりのあとにジューシーな脂がスゴい! 俵型なので肉の食べごたえもあり、一口で満足感はかなりのもの。どうしてこんなに丸いのだろうかと断面を見ると、肉そのものが丸い形状です。
続いて、角ばったから揚げを食べてみると、カリッカリッとした食感が立っています。ジューシーさもありつつ、から揚げの食感を存分に楽しむタイプといえそう。
俵型と角張ったタイプでそれぞれ異なるおいしさで、これは甲乙つけがたいですね。
一つひとつが大ぶりのため、3つ食べたところで満腹に……。最後は味変で付属のマヨネーズをかけて楽しむことに。
このマヨネーズがサラッとした質感でちょっと変わっているなあと思ったら、正しくは「マヨネーズタイプ」の「ドレッシング」。生野菜にかけるドレッシングだったようですが、から揚げもおいしくなりましたよ。
「から揚げ専用おにぎり」実食
「から揚げ専用おにぎり」は、フィルムにくるまれた状態だったので包みから皿に出します。
見た目では青ネギと海苔が混ぜご飯状態になっていますが、一口食べてみるとごま油の味わい! 塩味など調味料の味は感じられないので、シンプルにごま油と海苔と青ネギのみのようです。
から揚げと食べ合わせると、確かにおいしくはあるものの、「別にこれじゃなくてもいいかな……」というのが率直な感想。
ご飯と一緒にから揚げをバクバク食べたい人には、おにぎり一つは足りなさそうですし、追加料金110円を出してまでの味かといえば、個人的には難しいところ。通常料金297円も首を捻ってしまいました。
【でいから】「紅生姜」は143円で有料
から揚げの味はバッチリだったものの、おにぎりの魅力はいまいちわからなかった「でいから」。しかし、おにぎりだけのセットを食べている人やテイクアウト客がいたので、需要は高そうです。
今回利用してわかった魅力は、以下の4つになります。
①から揚げの味わいが2つ楽しめる
②おにぎりだけテイクアウトできる
③ドライブスルーができる
④テーブル席や子ども用椅子とキッズメニューがある
⑤朝定食がある
朝定食のほかに小鉢もラインアップしているのですが、実は二度見どころか三度見して確認したのが「紅生姜」143円。吉野家では無料提供している紅生姜を有料で用意するとは……。
見どころが多かった「でいから」1号店。これから店舗が増えていくのか、注目したいと思います。