1月9日にスタートした香取慎吾主演のフジテレビ系連続ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(以下、『日本一の最低男』)の初回が、平均世帯視聴率5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人3.1%を記録したことがわかった。
目次
・香取慎吾、フジテレビで電波ジャック
・『日本一の最低男』第1話のあらすじ
・『日本一の最低男』主人公が「全然最低じゃない」?
香取慎吾、フジテレビで電波ジャック
『日本一の最低男』は、不祥事でテレビ局を退職した元プロデューサーの大森一平(香取)が、生活者目線を持っていることを世間にアピールして次期区議会議員選挙で当選すべく、シングルファーザーの義弟・小原正助(志尊淳)とその子どもたちと暮らす“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。
家族嫌いで子ども嫌いの主人公がさまざまな問題と向き合っていく中で、義弟家族と本当の家族のような関係を築き、次第により良い社会を作りたいと思うようになり、やがて本気で選挙に立候補することになる――という物語が展開される。
「香取にとって、SMAP時代に出演した2014年放送の『SMOKING GUN~決定的証拠~』以来、約11年ぶりのフジテレビ系連ドラ出演となります。初回放送日には朝から同局の電波ジャックを行い、『めざましテレビ』『めざまし8』『ノンストップ!』『ぽかぽか』に出演。SMAP時代の懐かしい映像を見ながらトークする場面もありました」(テレビ誌記者)
『日本一の最低男』第1話のあらすじ
そして、午後10時から15分拡大で放送された第1話では、不祥事が原因でテレビ局を退社した一平が、衆議院議員・黒岩鉄男(橋本じゅん)の公設第二秘書・真壁考次郎(安田顕)からの助言を受け、政治家への転身を決意。
亡くなった妹の夫で保育士として働く義弟・小原正助(志尊淳)とその子どもたちを父親が残した実家に呼び寄せて同居生活をスタートさせるも、一平が誤って牛乳を飲ませたせいで、正助の長男・朝陽(千葉惣二朗)がアレルギー反応で倒れてしまう。
そんな中、「ぼくのせいでママががんになった」と自分を責める朝陽に対し、一平はニュース番組風の映像を制作し、母親のすい臓がんについて説明。落ち込む朝陽を不器用ながらに励ますのだった――。
なお、初回には、先月急死した中山美穂さんが保育園の園長役で登場。また、23年1月期の同局ドラマ『罠の戦争』で主演した草なぎ剛も、当時の役柄でゲスト出演し、香取と27年ぶりテレビドラマ共演を果たしたことから、ネット上では「ミポリンの姿に涙が出た」「しんつよの共演は胸アツ」「王道のホームコメディっぽさもあって、なかなか面白い」「初回から最低男のセリフに泣かされた」などと好意的な声が上がった。
また、昨年2月までNHK Eテレ教育番組『みいつけた!』で“4代目スイちゃん”を務めていた増田梨沙が正助の長女・ひまり役で出演していることから、「スイちゃんのシリアスな演技、初めて見た」「さすが女優さん、『みいつけた!』の時と全然雰囲気が違う」などと反響を呼んでいる。
『日本一の最低男』主人公が「全然最低じゃない」?
一方、主人公のキャラクターに関しては疑問の声が上がっており、「取り立てて最低要素はないように見える」「あれだけ子どもに寄り添うことができるなら、それはもう最低じゃない」という意見も散見される。
「同ドラマはプロモーションで『JAPAN’S “SAITEI” MAN=日本一の最低男』という謳い文句を全面に打ち出しており、香取扮する一平のクズっぷりを期待していた視聴者もいたもよう。ただ、この先、“日本一の最低男”の文句に納得できる展開が待っているかもしれませんし、そもそも主人公以外の人物が“最低男”である可能性も否めません」(テレビ誌記者)
なお、初回の平均視聴率は前出のとおり世帯5.6%、個人3.1%。同枠前クールの松本若菜主演『わたしの宝物』が初回で記録した世帯5.1%、個人2.7%を上回ったものの、微妙な数字と言わざるを得ない。
「同ドラマが放送されている『木曜劇場』枠は、かつてはフジが誇るブランド枠だったものの、近年は期間平均で概ね世帯4~5%台と厳しい状況が続いています。『日本一の最低男』も苦戦を強いられる可能性があり、この先の推移が注目されます」(同)
中山さんの登場シーンや、香取と草なぎが握手を交わすシーンなど、見どころが多かった第1話。タイトルにある「日本一の最低男」や「私」が誰を指しているのかも含めて、今後も関心が集まりそうだ。