現在、関東を中心に店舗数が急増している薬膳スープ春雨専門店「七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)」。SNS上では「行列に並んでも食べたい」と若い女性を中心に話題のようですが、味のほどは……? 実際に行って食べてみました。
目次
・【七宝麻辣湯】“ラーメン王”石神秀幸氏のお店
・【七宝麻辣湯】行列の様子は? 料金システムも
・【七宝麻辣湯】1,215円「麻辣湯」の「1辛」を実食
※2025年1月12日時点の情報です。
※価格はすべて税込み。
※店舗によって内容・価格が異なる場合があります。
※最新情報は各店公式サイトをご確認ください。
【七宝麻辣湯】は“ラーメン王”石神秀幸氏のお店
七宝麻辣湯は、「神の舌を持つ男」として有名な“ラーメン王”石神秀幸氏が代表を務める「株式会社カシュ・カシュ」が2007年に立ち上げた薬膳スープ春雨専門店。石神氏がシンガポールで出会った麻辣湯に衝撃を受け、中国で200軒以上の麻辣湯を食べて研究したのち、アップデートさせて日本に持ち込んだといいます。
長らく数店舗しかなかった七宝麻辣湯ですが、2021年に「焼肉ライク」などを経営する飲食業界大手「株式会社ダイニングイノベーション」とカシュ・カシュがマスターライセンス契約を締結。
以降、フランチャイズ店が続々と新規オープンしており、現在は19店舗を展開しているほか、今年2月にも神奈川県・大船店、福岡県・天神西通リ店、新潟県・新潟店がオープンを控えているといいます。
近年、インスタグラムやTikTokで麻辣湯の“モッパン”がバズっていることもあり、時間帯によっては行列必至とうわさの七宝麻辣湯。今回は、昨年9月にオープンした千葉県柏市の店舗へ行ってみます。
【七宝麻辣湯】行列の様子は? オーダー方法や料金システムをレポート
休日の正午前に到着。行列を覚悟していましたが、店内に3人ほど並んでいるだけなので、少し待てば入れそうです。
外で待っている間、外壁に貼られた注文方法と料金システムを眺めます。それによると、基本の「スープ+春雨」(620円)に、自分で選んだ具材(1g3.1円)の金額が追加されるシステム。
辛さは0辛(無辛)から10辛(4辛以降は88円ずつプラス)まで選べ、スープや麺はプラス150円でアレンジすることも可能だそうです。麺は「こんにゃく麺」「海藻麺」「中華麺」などがありました。
5分ほど待っていると、店員さんに呼ばれお店の中へ。麻辣湯初体験で緊張気味でしたが、慣れた様子で注文方法を細かく説明してくれたので安心できました。
また、公式LINEアカウントを登録すると「煮卵」か「チーズ」が当日から無料でもらえるとのこと。煮卵欲しさに、その場で登録しました。
ステンレス製のボウルとトングを手に、50種類以上ある具材の中から好きなものを好きなだけ取っていきます。
重さで料金が決まるため、「豆苗1本だけ」「もやし1本だけ」といった取り方も可能。「いろいろな種類をちょっとずつ食べたい」という人には、最高のシステムです。
ワクワクしながら具材を選んだ後、店員さんにボウルを渡しつつ、スープの辛さや麺を伝えます。
今回、スープは「1辛」、麺は無料で変更できる「太帯春雨」をセレクト。具材が595円分だったので、基本の麻辣湯(620円)と合わせて1,215円でした。
自動会計機で支払いを済ませると、カウンター席へ案内されました。周囲を見渡すと、客の8~9割が若い女性。さらに店員さんも全員が女性でした。「何も知らないおじさんが入ったら、ギョッとするだろうな~」などと考えつつ、提供を待ちます。
【七宝麻辣湯】1,215円「麻辣湯」の「1辛」を実食
薬膳が香るスープは、「鶏や豚を丹念に煮込んだスープに、30種類以上の薬膳スパイスを組み合わせています。痩身や健胃など様々なデトックス効果が期待できます」(商品説明より)とのこと。
一口飲むと、旨味と辛味、そして独特な薬膳スパイスのバランスが絶妙で、個人的には大好きな味です。
なお、辛味への強さは「『辛ラーメン』のスープはなんとか完飲できる」程度の筆者ですが、「1辛」が想像以上に辛くて「この女性客たち、こんな辛いもの食べてるの?」と少し驚きました。「0.5辛」でのオーダーも可能なので、自信のない方はこのくらいから様子をみてもいいかも。
ここからは、額にうっすらと汗をかきながら一心不乱に食べていきます。
七宝麻辣湯の具材には、昨今の韓国ブームで日本でも大人気となった“ブンモジャ”も! モチモチの触感が溜まりません。ブンモジャ自体はほぼ無味ですが、中心に穴が空いていることもあり、スープの味をよくまとってくれます。
なお、ブンモジャとは、ジャガイモ澱粉やコーンスターチを主原料とした中国春雨の一種。韓国料理“トッポギ”に入れるレシピなどが人気で、麻辣湯と同じくYouTubeやSNSのモッパンで今やおなじみの食材となっています。スーパーではなかなか出会えないこともあり、ブンモジャを食べるために七宝麻辣湯を訪れるお客さんもいるようです。
自分で選んだとはいえ、スープの中からいろいろな食材が出てくる感覚が楽しい! 特に1月の期間限定食材である「焼き餅」がスープによく合っていて、「うますぎる! もっと食べたい!」と大興奮しました。
辛さ的に限界となり、スープを少し残してしまった筆者。大満足でお店を後にすると、お店の外には10人近い待機列ができていました。
また、この日は薬膳の効果か、体の中がいつまでもぽっかぽか! 寒い時期にはぴったりな上、スープも具材もおいしかったので、「並んででも食べたい」と思う人が大勢いるのも納得です。
あの石神氏が経営しているだけあって、当然“単なるはやりもの”ではなく、本格的な味わいが楽しめた七宝麻辣湯。女性1人でも入りやすいので、気になる方はチェックしてみては?