東京進出が大きな話題を集めている「資さんうどん」。福岡うどんの人気チェーンですが、「資さんうどん」と並ぶ存在が「ウエスト」なんだとか。東京にあるウエストに行ってきました。
目次
・【ウエスト】とは？ 【資さんうどん】に並ぶ博多うどんチェーン
・【ウエスト】東京店に行ってみた
・590円「かき揚げうどん」90円「ごぼう天」実食
・【ウエスト】コスパとおいしさは異常なレベル
【ウエスト】とは？ 【資さんうどん】に並ぶ人気うどんチェーン
24年12月27日、千葉県八千代市に関東1号店がオープンした「資さんうどん」。九州を中心に中国、関西に72店舗を展開する一大うどんチェーンです。昨年、外食大手のすかいらーくが同チェーンを買収したことが大きな話題を集めました。25年2月には、関東2号店として両国店が開業する予定です。
その「資さんうどん」に並んで福岡で支持されているうどんチェーンが「ウエスト」。ネットでは、「資さんうどん」「ウエスト」「牧のうどん」の3店の名前が定番の人気店として挙がっています。資さんうどん派、ウエスト派など好みも人によるとか。
そのウエストは1966年に福岡で創業。当時はうどん店ではなく、ドライブインとしてさまざまなメニューを扱っていたとか。その後、平成元年に焼肉の単独店を開業したのに続いて、ついにうどん店もオープン。うどん店のほとんどが24時間営業ということもあり、夕方からは居酒屋メニューも展開しています。
関東進出は資さんうどんより早く、すでに東京1店舗、千葉に5店を展開しています。
【ウエスト】東京店に行ってみた
東京には1店舗しかない、ウエスト町田店にやってきました。平日の昼12時半、駐車場は満車で、外には入店を待つ人が何組もいるほど盛況です。
居酒屋使いもできるとのネット情報があった通り、店頭に「ウエスト生そば居酒屋」という赤ちょうちんも下がっています。外壁には「生ビール382円」「もつ鍋一人前264円」とアピールされていて、ワクワクしてきます。
入店を待っている間にメニューをチェックすると、「そば3玉まで同一価格」という言葉にびっくり！ メニューの比率も圧倒的にそばが多く、うどんはわずか。どうやら店側はそばを推しているようです。チラッと店内を見ても、そばを食べている人の姿が目立ちます。
10分ほど待って入店。席には通常メニューのほか「ランチ限定居酒屋メニュー」があり、壁には居酒屋風にメニューが貼られています。
「長崎県産 肉厚アジフライ」がおいしそう！ アルコールメニューもそろっていて、飲み屋として楽しそうです。
しかし、今回はうどんを食べにきたので、「かき揚げうどん」と単品で「ごぼう天」をつけてオーダーです。
事前にネットでおすすめメニューを調べたところ、定番の「ごぼう天うどん」のほかに「かき揚げうどん」を推す声も見つけたので、両方いってみます！
【ウエスト】490円「ごぼう天うどん」190円「かき揚げ」実
そして、こちらが「かき揚げうどん」と「ごぼう天」単品。かき揚げがうどんの上に乗ってないぞ？ と不思議に思いますが、ネット情報によれば、ウエストはかき揚げを別皿で提供する手法なんだとか。
オーダー時に、ごぼう天はうどんに乗っけてもいいか確認されたのですが、こういうことだったんですね。
それにしても、かき揚げ別皿スタイルは大正解！ このビッグサイズは、まずじっくりと目で堪能したいところです。幅12センチ、高さ6センチ、円筒形の見事なかき揚げの中には、大きめの小エビや玉ねぎ、にんじん、春菊が見えます。
ごぼう天が乗ったうどんは、琥珀色のスープが「美」！ チュルンとした見た目の麺の上に、一口サイズのごぼう天、ネギが乗っています。
食べてみると、うどんは柔らか食感。鍋焼きうどんなど、グズグズになったうどんが好きな筆者は大好きなタイプです。箸で切れるか試してみましたが、意外にも切れません。
スープの色は透き通っているものの、出汁はもちろん塩味もしっかり感じられ、関西うどんの体験がほとんどない筆者は、「なるほど、ヒガシマル醤油のうどんスープと同じ系統だなあ」と感じました。
ごぼう天は約7センチ。素朴な甘みのごぼう天の衣を剥いでみると、中から真っ白なごぼうが現われました。
ここで、かき揚げも半分投入！ 玉ねぎ、にんじんの甘みの中に、小エビやイカの食感がきいていておいしい!! 春菊の苦みもアクセントで、これはべらぼうなうまさです。サクサクの状態も、スープに浸って柔らかくなったのも、どちらも絶品！
無我夢中でかき揚げを食べつつ、うどんをすすっていきます。
途中で、柚子胡椒を投入します。ネット情報で、柚子胡椒を入れるとおいしいとあったので、店員さんにお願いすると、小瓶で持ってきてくれました。
うどんに溶くと、爽やかなピリ辛風味がおいしい！ 食べる手がさらに早くなってしまい、幸せな気持ちのまま完食です。
【ウエスト】コスパとおいしさは異常なレベル
大きなかき揚げとうどんですっかり満腹。事前に値段を見ないで注文したので、「これは1,200円くらいいっちゃってるなあ……」と、伝票を持ってレジに向かうと「680円です」と言われて拍子抜け！
あの特大かき揚げうどんが590円!? かき揚げ単品でも190円!? 丸亀製麺のかき揚げも同額ですが、満足感は段違い。ウエスト、味だけでなくコスパも異常です……！
なお、筆者の後ろのテーブルにいた高齢男性3人組は、「この味を知っちゃったら、讃岐うどんは食べられないね」と話していましたが、実際、遠方から訪れているお客さんが多い模様。駐車場のナンバーは「豊橋」「とちぎ」など、東京都外が多数でした。
いまは東京に1店舗、関東に5店舗しかないウエストですが、今後の展開を楽しみにしています！