波瑠主演のフジテレビ系連続ドラマ『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』(火曜午後9時/以下、『アイシー』)がスタート。1月21日に第1話が15分拡大で放送されたが、ネット上では劇中での犯人や被害者の行動が物議を醸している。
目次
・『アイシー』海外ドラマと設定が同じ? 視聴者混乱
・『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』第1話のあらすじ
・『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』は「ツッコミどころが大渋滞」?
『アイシー』海外ドラマと設定が同じ? 視聴者混乱
『アイシー』は、“カメラアイ”と呼ばれる瞬間記憶能力を持つ女性刑事・柊氷月(波瑠)が、過去のトラウマと向き合いながら癖のある刑事たちとともに事件解決に奮闘する刑事ドラマ。キャストには波瑠のほかに、メインの刑事役に山本耕史、SixTONES・森本慎太郎、倉悠貴、超特急・柏木悠が名を連ねる。
ドラマ公式サイトには、「新たな女性刑事」「今までに見たことのない女性刑事ドラマの決定版!」と目新しさを全面に押し出した文句が躍っているが、第1話放送後、ネット上では「完全オリジナル作品って書いてあるけど、これって『アンフォゲッタブル』のリメイクだよね?」「『アンフォゲッタブル』の日本版?」といった声が続出。
この『アンフォゲッタブル』とは、アメリカ・CBCで2011~16年に放送されたドラマシリーズ『アンフォゲッタブル 完全記憶捜査』のことで、日本でも過去にWOWOWや名古屋のメ~テレで放送されていた。
「『アンフォゲッタブル 完全記憶捜査』と『アイシー』は“超人的な記憶力を持つ女刑事”という主人公の設定が酷似しており、タイトルの雰囲気も似ています。そのため、放送中に一部視聴者が『リメイク?』『パクリ?』などと困惑している様子でした。『アイシー』の公式サイトなどを見る限りリメイクではなさそうですが、参考にはしているかもしれませんね」(テレビ誌記者)
『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』第1話のあらすじ
※以下、『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』第1話のネタバレを含みます。
第1話では、小金井署の管内にある空き家でスーパーの店長・小山田満(水澤紳吾)が遺体で発見される殺人事件が発生。捜査一課第3強行犯第1係の主任である柊は驚異の記憶力によって、この空き家を遠巻きに見ていた女性が7年前に失踪した路上ミュージシャン・浅倉さつき(森ふた葉)の知り合いだと気づく。
その後、小山田が発見された空き家から凶器が見つかり、指紋からスーパーの常連客であった江藤達夫(黒羽麻璃央)が犯人であることが発覚。
さらに、江藤の自宅で見たステッカーとさつきの友人である相川遥(山口まゆ)のスマホに貼られたステッカーが同じデザインであることに気づいた柊は、江藤の自宅を調べ、2階の部屋で7年監禁されていたさつきを救出する。
そして、取調室で江藤は、不敵な笑みを浮かべながら「ずーっと興味があったんです。1人の人間が社会から隔離されたとき、精神がどんな変化をするのか」と自白。路上ライブを行っていたさつきを「実験」のために誘拐・監禁に至ったのだった。
また、小山田を殺した動機は「彼女がいる」とウソをついていた江藤を疑っていたからであることも判明。過去にスーパーで女性物の下着を万引きして以降、小山田から目を付けられていた江藤だが、ある日、さつきが使う生理用ナプキンを買おうとした歳にレジで「これ何に使うつもり?」と小山田に詰問され、さらには自宅のゴミ袋を漁られるなどしたため、犯行に及んだのだった――。
『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』は「ツッコミどころが大渋滞」?
ネット上では、「波瑠と山本耕史のコンビいいな。設定も面白いし、ダークな雰囲気も好き」「シリアスな波瑠さんの演技は初めて見たけど、かっこいい!」「慎太郎が演じる熱血刑事のキャラクター、好きだなあ」といった賛辞が見られる。
一方、「展開が少々雑すぎでは? ツッコミどころが大渋滞してる」「展開に違和感があるし、犯人の唐突な動機にもズッコケた。『彼女の歌を独り占めしたかった』とかだったら納得できたけど……」などと展開に疑問の声も目立つ。
「7年前の路上ミュージシャンの失踪事件と空き家での殺人事件が交差した第1話ですが、展開に強引さを感じた視聴者は少なくなかった様子。また、万引きで捕まったスーパーになぜかその後も頑なに通い続ける江藤や、江藤が生理用品を買っただけで大声でつっかかり、わざわざ江藤の自宅のゴミ袋まであさる小山田の行動に『意味がわからない』『もう無茶苦茶』と違和感を覚えた人もいたようです。ドラマに漂うダークな雰囲気やキャストの演技は好評だけに、なんとももったいない印象」(同)
早くも「ツッコミドラマか?」と視聴者を騒然とさせている『アイシー』。今後のストーリーや反響が注目される。