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【冬ドラマ視聴率】『御上先生』独走! 『財閥復讐』『地獄の果てまで連れていく』……“復讐劇だらけ”のナゼ?

サイゾーオンラインより】

 月間動画再生数が年々増加傾向にあるという民放公式動画配信サービス「TVer」。公式サイトで公開されている「総合ランキング」をもとに作成した先週の人気番組TOP10を紹介する。

※記事内の順位は、2025年2月10日~14日のTVer「総合ランキング」の上位10番組を調査し、ポイントに換算して集計した「サイゾーウーマン」独自のランキング。

目次

1位は『御上先生』、視聴率でも独走
『財閥復讐』“時代錯誤”設定も……
復讐系ドラマが量産される背景とは?
TVer総合ランキング(2025年2月10日~14日)

『御上先生』&『119 エマージェンシーコール』は不動の人気!

 1位と2位は、前週と同じく日曜劇場『御上先生』(TBS系/日曜午後9時)と月9『119
エマージェンシーコール』(フジテレビ系/月曜午後9時)で、不動の人気ぶりを示した。

 『御上先生』は視聴率でも今期民放ドラマにおいて独走状態となっており、16日放送の第5話まで平均世帯視聴率で2ケタをキープ。日曜劇場枠の直近では、昨年1月期の『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』が全話2ケタとなったが、これに続けるか注目される。

 3位は前週6位だった『ホットスポット』(日本テレビ系/日曜10時30分)。山梨県のビジネスホテルで働く主人公を市川実日子が演じるほか、同僚の宇宙人役を東京03・角田晃広が演じる。

 23日には第7話が放送予定の同作は、最終回まで残り3話ほどと予想される。ネット上では結末の予想合戦が盛り上がっており、中には同じスタッフが制作した同局『ブラッシュアップライフ』(2023年1月期)のような大どんでん返しを期待する声も目立つが、果たして……。

 5位には、渡邊圭祐と瀧本美織がダブル主演を務める深夜ドラマ『財閥復讐~兄嫁になった元嫁へ~』(テレビ東京系/月曜午後11時6分)がランクイン。

 “シタ妻”に裏切られた“サレ夫”が人生をかけて一族に復讐する“復讐×不倫サスペンス”で、放送スタート以来「TVer」でも反響を呼んでいる。

『財閥復讐』クレーム必至の“時代錯誤”描写がむしろ……

 『財閥復讐~兄嫁になった元嫁へ~』の人気について、ドラマライターの北村有氏に聞いた。

「まずタイトルだけでどんな話なのか把握できるのが良いですね。主人公は、愛人の子どもとして日陰に追いやられてきた伊勢由貴也(渡邊)。もともとは由貴也の妻だった絵理香(瀧本)が、由貴也ではなく伊勢家の長男の子を産んで伊勢財閥に取り入るといったあらすじで、まさに“THE・復讐劇!”という印象の作品。昨今、ドラマにはリアリティを求める視聴者の声も多いですが、“財閥”を舞台にした復讐劇に対してはそんなプレッシャーはないでしょう。ある種の非日常、ファンタジー、おとぎ話を楽しむスタンスで気軽に楽しめるのは、どんな復讐劇にも共通するかと思います。

 そもそも朝からフリフリのエプロンを着て朝食の準備をするかわいい嫁……といった描写からすでに、これを一般的なドラマでやったら時代錯誤も甚だしいとクレーム必至でしょう。復讐劇でやるからこそ、オーソドックスな描写が妙に生き生きとしてくる。駅前にできた新しいパン屋の話をしているあたりも、『おどろおどろしい復讐なんて企てそうもない嫁』のイメージを構築するのに一役買っています」

復讐系ドラマが量産される背景とは?

 深夜帯の復讐系ドラマといえば、現在、佐々木希主演『地獄の果てまで連れていく』(TBS系/火曜午後11時56分)が放送中。さらに、2月27日には紺野彩夏&鈴木仁主演『復讐カレシ~溺愛社長の顔にはウラがある~』(毎日放送では木曜深夜24時59分)がスタートする。

 また、近年は昨年7月期の『夫の家庭を壊すまで』(テレビ東京系)、同1月期の『消せない「私」-復讐の連鎖-』、2023年10月期の『ブラックファミリア~新堂家の復讐~』(ともに日本テレビ系)……など枚挙にいとまがない。深夜ドラマ枠で復讐劇が量産される背景について、北村氏が考察する。

「私自身、あまり復讐ものは鑑賞しません……。ですが、昨今深夜枠を中心に復讐劇と言われるジャンルが増えているのは、一時期『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系、14年7月期)の影響で不倫ものが大流行して定番ジャンルとなったように、日常にありそうでないスキャンダルを“糾弾したい欲”が満たされるからではないでしょうか。

 不倫も復讐も、よくよく考えると日常生活で目の当たりにすることは少ないですよね。日常とスレスレのスキャンダルについて、安全圏からやいのやいの言えるのはドラマがもたらしてくれる一種の快感です。ドロドロ系の韓国ドラマが流行っているのも同じ理由ではないでしょうか。

 あと一点、制作の裏側を想像したとき、ファン層の厚い俳優を起用すれば、ある程度の視聴率が見込めるのも復讐劇が流行している理由だと感じます。『財閥復讐~兄嫁になった元嫁へ~』では渡邊圭祐と瀧本美織が主演。他キャストも西垣匠、宇垣美里、武田航平、高岡早紀と、旬の若手も織り交ぜながら『この人が出ているなら見る』と思うファンも厚い布陣です。好きな俳優が出ている復讐もののドラマを観ながら、SNSでワイワイ盛り上がる。平成から令和にかけて醸成された、新しいドラマ視聴の文化という気がします」

 深夜ドラマ枠からは『財閥復讐~兄嫁になった元嫁へ~』と『いきなり婚』(日本テレビ系/水曜深夜0時24分)がランクインした先週。放送時間帯は関係なく、いつでも視聴可能なTVerならではの順位といえそうだ。

TVer総合ランキング(集計期間:2025年2月10日~14日)

1位『御上先生』(TBS系/日曜午後9時)30pt

2位『119 エマージェンシーコール』(フジテレビ系/月曜午後9時)24pt

3位『ホットスポット』(日本テレビ系/日曜10時30分)19pt

4位『アンサンブル』(日本テレビ系/土曜午後10時)18pt

5位『財閥復讐~兄嫁になった元嫁へ~』(テレビ東京系/月曜午後11時6分)13pt

6位『フォレスト』(テレビ朝日系列/日曜午後10時15分)12pt

7位『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系/金曜午後10時)11pt

8位『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系/火曜午後10時)10pt

9位『いきなり婚』(日本テレビ系/水曜深夜0時24分)9pt

同率9位『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系/月曜午後10時)9pt

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