• 木. 3月 13th, 2025

犯罪データベース

明日あなたが被害にあうかもしれない

timelesz・菊池風磨、イベントチケット販売後に「スタンディング」後出しで不満続出! 景品表示法めぐる弁護士の見解は?

 昨年4月27日、グループとは別で個人のファンクラブ(以下FC)「more…」を開設したtimelesz・菊池風磨。今年3月31日から、自身2回目となるFC会員限定イベント『おふうかい Vol.2』を開催するが、同公演は“スタンディング形式”となることが判明し、ファンから戸惑いの声が相次いでいる。

目次

timelesz・菊池風磨、FCイベント『おふうかい Vol.2』開催へ
スタンディング形式での開催“後出し”にファンから不満続出
「景品表示法違反」にあたらないのか――弁護士の見解は?

timelesz・菊池風磨、5会場でFCイベント『おふうかい Vol.2』開催へ

 菊池は昨年9~10月にかけて、FC会員限定イベント『おふうかい Vol.1』を開催。この時はチケットの受付開始後に追加公演が決定したほか、10月3日の大阪公演の模様を生配信するほどの盛況ぶりだった。

 そして、12月25日には早くも『おふうかい Vol.2』の実施を発表。『Vol.1』は神奈川県・横浜と大阪の2会場のみだったが、今回は愛知・Zepp Nagoya(3月31日~4月1日)を皮切りに、福岡・Zepp Fukuoka(4月11~12日)、北海道・Zepp Sapporo(4月15~16日)、東京・Zepp Haneda(4月22~23日)、大阪・Zepp Osaka Bayside(5月14~15日)と、規模が拡大した。

 今年1月22日には、FC会員を対象としたチケットの申し込みがスタート。チケット料金は5,500円(税込)で、FCサイトの案内によると、受付期間は1月22日午後6時~31日午後11時59分までとなっている(当落発表・入金期間は2月10日午後6時~16日午後11時)。

 また、「不正転売防止のため、顔写真付き電子チケットとして入場時に本人確認を行います」(原文ママ、以下同)とも記載されていた。

 そして、2月21日~3月2日にかけて、未入金となった当選チケット分および機材席の開放による追加受付を行った後、3月10日には、「本公演はスタンディングでの公演となりましたため、2 階指定席の受付をいたします。抽選結果後のご案内となりましたことお詫び申し上げます」とアナウンスした。

 これは『Vol.2』のチケット購入者で、「2階指定席」を希望する人のみを対象とした抽選受付となるため、「本受付はお座席の希望受付のため、代金は発生いたしません」と説明。受付期間は3月10~12日午後11時59分までで、「受付期間が短いためご注意ください」とのことだった(当落発表は同17日午後6時)。

 さらに、「受付について」の欄には、「本受付は抽選のため、必ずしも2階指定席でのご案内をお約束するものではございません。ご希望に添えない場合はスタンディングのご案内となる場合がございます。その場合でもチケット代金の返金はできかねますので、ご了承ください」「座席・整理番号・抽選に関するお問い合わせには一切お答えできません」などと注意事項が記されている。

『おふうかい Vol.2』、スタンディング形式での開催“後出し”にファンから不満続出

 なお、前回の『Vol.1』に参加したファンの書き込みによれば、当時は着席での観覧だったといい、お酒を飲みながらまったりと公演を楽しんでいるファンも少なくなかったという。

 それだけに、『Vol.2』についてネット上では、「まさかの今さらスタンディング? 確かにチケット受付時に席種の記載は一切なかったけど……」「この前は指定席だったし、申し込みの時に言われなかったから今回も指定席だと思ってた」「スタンディングが後出しなのはひどい。最初からわかってたら応募しなかった」「せめて未定ってお知らせが事前にあれば……」などと不満の声が続出している。

 ちなみに、チケットの受付開始を告知した1月22日のインフォメーションページを見てみると、「公演内容・出演者・スケジュールは予告なく変更される可能性があります」「開場時間・開演時間はやむを得ない理由により予告なく変更される可能性があります」などと書かれているものの、席種の変更に関する注意書きはなかった。

 スタンディング形式にすることで、“収容人数を増やそうとしてくれた”と解釈し、菊池側の判断に理解を示すファンもいるが、小柄な人や体調面に不安がある人などは指定席でないと参加に不安を感じるのだろう。「自分は妊婦だから、スタンディングなら事前に知りたかった。2階指定席希望受付に落選したら自動的にスタンディングに案内されて、返金なしなんてひどい。対応が粗末」「キャンセルできなくなったタイミングで発表するのは、景品表示法違反にはならないの?」といった意見も寄せられている。

「景品表示法違反」にあたらないのか――弁護士の見解は?

 「当落発表後にスタンディングだと発表された」ことを理由に当選者がチケット代の返金を求めた場合、主催者側が応じる義務はあるのだろうか? 山岸純法律事務所の山岸純弁護士は次のように解説する。

「チケット販売時には『座種』の指定がなかったのであれば、『席があると思った』は期待であり、他方、おそらく主催者としては、応募数によって席を用意するかスタンディングにするかの“余裕”をもって考えていたのでしょう。確かに、『座席形式は未定』と記載しておけば丁寧でしたが、あたかも『指定席がある』かのように装った記載でもないならば景表法が禁止する『優良誤認』にはならないと考えます。もっとも、運営がこうした対応を続ければ、結局はファン数が減ったり、参加者が減るなどするので、“ツケ”はまわってくるでしょう」

 一方で、前回の『Vol.1』は、当選者が急に公演に行けなくなった場合にチケットを出品し、別のFC会員が抽選を経てそのチケットを購入できるというシステム「チケプラ公式トレード」を導入していた。

 そして、『Vol.2』も前回同様に生配信(5月15日午後7時開始公演)が決まっていることもあり、「チケット外れたから公式トレードに期待していたけど、スタンディングなら配信で見るのがいいかも」との反応も見受けられる。

 当日は安全面に配慮し、来場者が快適な環境で公演を見られることを願いたいものだ。

By Admin