【サイゾーオンラインより】
SixTONESの14thシングル「バリア」が、3月18日付の「オリコンデイリーシングルランキング」で初登場1位を獲得。初日の売り上げは27万8,021枚で、2位とは20万枚以上も離れていることから、週間ランキングでの1位獲得は確実とみられるが、SixTONESのシングルにおいては過去最低の滑り出しに。ファンからも戸惑いの声が上がっている。
目次
・SixTONES、新曲初日27.8万枚で過去最低スタート
・SixTONES、売り上げ低迷の要因
・SixTONES、売り上げ不調の背景にファンの“懐事情”も関係か
SixTONES、新曲は初日売り上げ27.8万枚で過去最低スタート
表題曲の「バリア」は、メンバーのジェシーが女優・福本莉子とダブル主演を務める映画『お嬢と番犬くん』(3月14日公開)の主題歌に起用された楽曲。SixTONES公式サイトによると、「最愛の人を守り抜く信念を、力強いメロディ&ラップ×疾走感溢れるダンサブルなバンドサウンドで体現したSixTONESの真骨頂的ミクスチャーロック」(原文ママ、以下同)に仕上がっているという。
販売形態は初回盤(CD+DVD、税込1,980円)、通常盤(CDのみ、税込1,210円)に加えて、シングルでは破格となる税込4,950円の「MTV Unplugged盤」(CD+DVD)の3種類でリリースした。
これは、SixTONESが出演したアコースティックライブ番組『MTV Unplugged: SixTONES』(音楽専門チャンネル・MTVで1月19日に初放送)を完全パッケージ化したもの。DVDには、放送でカットされた未公開曲やMCを含めた全パフォーマンスが入っているほか、アコースティックライブを音でも楽しめるよう、CDには番組で披露した全楽曲が収録されているという。
そんな「バリア」は発売初日の「オリコンデイリーシングルランキング」で27万8,021枚を記録し、堂々の1位に。2位はハロー!プロジェクトの9人組アイドルグループ・ロージークロニクルのメジャーデビューシングル「へいらっしゃい!~ニッポンで会いましょう~/ウブとズル」(SixTONESと同日発売)で、初日は5万535枚を売り上げた。初日の段階でSixTONESは22万枚以上も上回っているため、週間ランキングでも首位をキープできるだろう。
とはいえ、SixTONESの過去作と比較してみると、「バリア」は過去最低のスタートであることが判明。昨年発売の12thシングルは「音色」(5月発売)が初日39万4,153枚、13thシングル「GONG/ここに帰ってきて」(7月発売)は初日32万4,294枚を記録。その前を遡ると、2020年1月にCDデビューして以降、最も低かったのは「共鳴」(22年3月発売)の初日28万710枚だった。
前述の通り、新曲「バリア」の初日は27万8,021枚だったため、「共鳴」を下回る初動となり、ネット上の一部ファンからは「『バリア』が過去最低の初日売り上げでビックリしてる」「本当にファンが減っちゃったんだな」などと困惑している。
SixTONES、売り上げ低迷の要因は「メンバーの“熱愛2連発”」
なお、SixTONESをめぐってはシングルだけではなく、アルバムや映像作品も売り上げが減少傾向に。彼らは、昨年開催したドーム公演の模様を収録したDVD&Blu-ray『VVS(バイブス)』を同年10月にリリースし、DVDが初週7万7,483枚、Blu-rayは16万3,682枚で、合計24万1,165枚を売り上げていた(オリコン調べ、以下同)。
ただ、23年11月発売のDVD&Blu-ray『慣声の法則 in DOME』は、DVDが9万9,658枚、Blu-rayは20万120枚を記録していたため、5万枚以上もダウン。そして、今年1月発売の5thアルバム『GOLD』は初週42.2万枚だったが、4thアルバム『THE VIBES』(24年1月発売)の初週49.7万枚を超えられず。いずれも右肩下がりの状況だ。売り上げ低迷の要因について、芸能ライター・阿部ベア氏が解説する。
「やはり、メンバーの“熱愛2連発”はダメージが大きかったのでしょう。昨年7月に『女性セブン』(小学館)が、ジェシーと女優・綾瀬はるかの真剣交際をスクープ。映画『リボルバー・リリー』(23年8月公開)で共演した2人は撮影後に親密な仲に発展したといい、同誌はジェシーが綾瀬の住むマンションに通う姿を激写していました。続けて、8月には『週刊文春』(文藝春秋)がSixTONES・森本慎太郎と女優・森川葵の熱愛を報道。昨年4月期に放送されたドラマ『街並み照らすヤツら』(日本テレビ系)での共演を機に交際を始めたそうで、同誌は彼らが2泊3日のタイ旅行に出かけていたと報じたんです。特に森本に関しては、ジェシーの報道でファンが大荒れしている中で旅行していたこともあり、多くのファンが幻滅していました」
これら交際報道が尾を引き、じわじわとグループのCD、映像作品の売り上げにも影響が生じたものとみられる。
SixTONES、新曲売り上げ不調の背景にファンの“懐事情”も関係か
また、今作については「MTV Unplugged盤」がシングルにしては高価格の4,950円(税込)とあって、ファンは通常のシングルよりも手が出しにくかったのかもしれない。前出の阿部氏によると、「バリア」が不調の背景にはファンの“懐事情”も関係しているようだ。
「SixTONESメンバー・京本大我は昨年9月にクリエイティブ・プロジェクト『ART-PUT』をスタートさせています。その一環として、今年4月23日に初のCDアルバム『PROT.30(プロトサーティ)』をリリースするんです。京本自身が作詞・作曲を手掛けた楽曲も収録されており、初回盤A・B(CD+DVDまたはBlu-ray、税込3,960円)、通常盤(CDのみ、税込3,300円)の3種で発売予定。3つすべて揃えるとなると1万1,220円になります。また、SixTONESは現在、グループ初の5大ドームツアー『YOUNG OLD』を開催中で、公演は北海道(3月22~23日)、愛知(4月13~14日)が残っています。参加するファンはチケット代、グッズ代、遠征費用などコンサートに向けて出費がかさんでいたでしょうから、積極的にシングルを複数枚買うという状況ではなかったのかもしれませんね」
しかし、SNS上では、「バリア」の初日売り上げを見て焦ったファンから「売り上げがヤバいから、買うつもりなかったけど急いで追加した」との報告も上がっている。
その「バリア」が主題歌となっている『お嬢と番犬くん』は、「別冊フレンド」(講談社)で連載中の漫画家・はつはる氏による同名漫画の実写版。映画を見たネットユーザーからは「原作に忠実でとても満足した」「ジェシーのアクションを見て惚れ惚れした」「ジェシー、今まで演じた役の中で1番のハマり役だった」と、好意的な感想が多く寄せられている。
映画がヒットするとともに、主題歌にも注目が集まることを期待したい。