【サイゾーオンラインより】
5月20日、声優・入野自由がアーティスト活動再開を発表。レーベルを日本コロムビアへ移し、7月30日にシングル「Who I Am」をリリースするという。
目次
・声優・入野自由、レーベル移籍でシングルリリース&イベント開催へ
・入野自由、日本コロムビア移籍は「栄転」!
声優・入野自由、日本コロムビアに移籍! シングルリリース&イベント開催へ
ジブリ映画『千と千尋の神隠し』(2001年)のハク役や、人気アニメ『おそ松さん』シリーズ(テレビ東京系)の松野トド松役などで知られる入野。昨年は、『ONE PIECE』(フジテレビ系)サボ役を、不倫報道で降板した古谷徹から引き継いだことでも注目を集めた。
「子役出身の入野は、演技に対する評価が高い実力派で、声優業のかたわら2009年からは男性声優による音楽レーベル『Kiramune』に所属し、ソロアーティストとしても活動していました。圧倒的な歌唱力を持つ彼は、これまでにシングル6枚、ミニアルバムを7枚、フルアルバムは4枚リリースしており、キャラクター名義でも数々の楽曲を発表しています」(声優ライター・勅使河原みなみ)
そんな入野だが、23年12月、「2024年6月30日をもってKiramuneでのソロとしてのアーティスト活動を終了する」(原文ママ、以下同)と発表。レーベル側は公式サイトで、「昨年より、本人と何度も話し合いを重ねた結果、デビュー15周年という節目にKiramuneでのソロ活動を終了するという結論に至りました」と説明し、24年6月4日から東京、福岡、大阪の3都市4会場で行ったライブツアー『IRINO MIYU LIVE 2024 “SUGOI MUSIC”』以降、その歌声は“封印”されていた。
それから約11カ月後の今年5月20日、入野が日本コロムビアで音楽活動を再始動するとが明らかに。7月30日に移籍後第1弾シングル「Who I Am」をリリースし、8月10日に東京・ニッショーホールで自身初となるトークイベント『入野自由トーク&ミニライブ2025夏』を開催するという。
発表に際し、入野は「遂に発表をする日が来ました。再始動です!芸歴33年。もうここまで来たのか。いやいやまだまだここからだと、自分の可能性を信じ、騙しながら進んでいきます。やりたいことはたくさんあります。これからどんな人達に、どんな作品に『出会えるのか』とても楽しみです」とコメントを寄せ、ネット上のファンも「移籍後初シングル発売おめでとうございます〜!」と祝福したり、「再始動待ってました!」「CDにイベントにたくさんの楽しみをありがとう」などと喜びの声を上げている。
入野自由、日本コロムビア移籍は「栄転」! その実力は「声優の中ではトップレベル」
なお、制作会社関係者は、入野のレーベル移籍について、次のように分析する。
「いわゆる『声優が歌を歌う』というところから離れて、一般的なアーティストとして活動の軸を移すという意味では、今回の移籍は『栄転』と言えるでしょう。Kiramuneは09年に旧バンダイビジュアル(現バンダイナムコフィルムワークス)とバンダイナムコミュージックライブのレコードレーベル・ランティスが共同で立ち上げ、入野は当時2番目に所属しました。レーベル側は、『声優版の(旧)ジャニーズコンサート』を目指し、同年から毎年のように所属アーティストが集うフェスを開催していますが、ステージでは歌唱力やダンスのレベルの高さよりも、華やかでキラキラした世界観を求められる。プロ意識の高い入野は、他の声優とはスキルが段違いでしたので、もっとアーティストとして高みを目指したいと感じていたのでは」
ちなみに、現在、声優がプロ意識を持ってアーティスト活動をするのに最も適したレーベルはキングレコードのアニメ・声優部門「キング・アミューズメント・クリエイティブ」(以下、キンクリ)だそう。
「水樹奈々を筆頭に、宮野真守、蒼井翔太ほか、ベテランでは林原めぐみ、若手では水瀬いのりら『歌唱力やパフォーマンスの実力が備わっている声優』が多く所属しており、彼らを『アーティスト』としてマネジメントするフォーマットも整っています。日本コロムビアにも悠木碧、内田彩らアーティスト活動をしている声優が所属していますが、キンクリに比べると弱い。ただ入野は、歌唱力もパフォーマンスも、声優の中ではトップレベルにすばらしいので、日本コロムビアが彼をどう育てていくかが勝負になりそうですね」(同)
こうして新たな一歩を踏み出した入野。本業とともに、アーティストとしてどのような活躍を遂げていくか注目だ。