• 水. 7月 16th, 2025

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藤島ジュリー景子氏、告白本刊行の意外な経緯と事実との齟齬

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 旧ジャニーズ事務所による性加害が社会問題化して約2年半がたった。その間、中居正広、国分太一など、関連タレントたちの性加害問題も噴出したが、しかし被害者への補償の支払いもほぼ完了したとして、テレビ局などは旧ジャニタレントを積極起用しようと争奪戦の様相らしい。そして旧ジャニの藤島ジュリー景子元社長の告白本出版。一連の問題はこのまま 幕引きへと向かってしまうのか――。

目次

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
藤島ジュリー景子元社長「告白本」の意外な経緯
告白本の内容と事実との齟齬
中居正広、第三者委員会へ心配になる“主張”
橋本環奈と中川大志、破局報道のおかげ?

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3

第753回(7/10~7/15発売号より)
1位「独占キャッチ ジャニーズ覚悟の告白本『あの日のSMAP』と『嵐』」(「女性セブン」7月24日号)
2位「中居正広『そっちこそ性暴力だ!』セクハラ問答を暴露する」(「女性セブン」7月24日号)
3位「橋本環奈『プロポーズ涙の受諾』中川大志と結婚へ」(「女性セブン」7月24日号)

藤島ジュリー景子元社長「告白本」の意外な経緯

 ということで、今週も旧ジャニーズ関連が上位を占める。それだけ旧ジャニの世の中への影響力が大きかったとの証左か。まずは今月18日に発売予定の藤島ジュリー景子元社長の告白本『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』(新潮社)について、「女性セブン」がその内容・内幕を報じている。

 まず驚かされるのがこの告白本、当初は新潮社でなく文藝春秋から刊行が画策されていたということだ。

 文春と旧ジャニーズ事務所は長年複雑な関係にあったのは周知の通り。1999年、「週刊文春」はジャニー喜多川氏の“セクハラ”の告発キャンペーンを展開、その後は裁判に発展し最高裁でジャニー氏の“セクハラ”が認定された。

 その後もマスコミタブーだったジャニーズ関連記事を掲載し続けた「文春」だったが、2015年1月、ジュリー氏の母親で当時の事務所社長メリー喜多川氏が「文春」の取材を受けたことを端緒に、SMAP独立問題が勃発したのだ。

 確かに、これまでの経緯もあって文藝春秋から刊行されたら、さぞかし面白く今以上に話題になったと思うし、インタビュアーである作家の早見和真氏もそれを提案したらしいが、しかしジュリー氏はそれを拒否したという。

 「セブン」によると、その理由は「文春」が22年11月に報じたKing&Prince(以下、キンプリ)分裂騒動への怒りだったらしい(内容が事実と違うとして名誉毀損訴訟に発展したが、その後取り下げられた)。

 そんな経緯からライバル・新潮社からの刊行となったらしい(しかし現在新潮社サイトで公開されている「試し読み」の告白本刊行の経緯を読むと文藝春秋刊行説は本当か? と疑問にも思うが)。

告白本の内容と事実との齟齬

 ともあれ、告白本の内容は、このキンプリ分裂の真相、嵐との絆、SMAP独立、さらには近藤真彦と中森明菜の“金屏風事件”の真相、木村拓哉と工藤静香の結婚経緯など、“旧ジャニ事務所の歴史”が描かれているらしい。

 芸能史にも残るかもしれない証言本だが、でもどうなのかな、とも思う。ジュリー氏の告白(記憶)と事実との間にすでに齟齬も見受けられるから。

 たとえば「セブン」によると、キンプリの分裂に関し、残留した永瀬廉と高橋海人は直前まで事態を把握していなかったとジュリー氏は語っているようだが、しかしキンプリ分裂の際の声明文にはメンバー5人やスタッフたちと話し合ったという下りがある。

 こうした矛盾はすでにネットなどでも指摘され話題になっているが、著書が刊行されれば、こうした“事実”の検証も必要だし、その矛盾が盛んに指摘される可能性も高い。

 さらに問題なのは、肝心のジャニー氏の性加害についてどこまで言及されているかだろう。今回の「セブン」記事は全体的にジュリー氏に好意的に書かれている(長年の交友関係もあるしね)。しかしジャニーズ帝国が崩壊した今、他メディアや読者がこの告白をどう読むのか。芸能史に残る著書となるのか、はたまたトンデモ本なのか。18日の発売が待たれる。

中居正広、第三者委員会へ心配になる“主張”

 そして中居正広問題だ。7月5日、中居の弁護団がフジテレビによる第三者委員会へ3度目となる“要求意見書”を公開、一方フジテレビサイドは6月末の株主総会、被害女性への対面謝罪、さらに7月6日には検証番組放送と騒動の余波が続いている。

 そんな中「女性セブン」が中居弁護団による“要求意見書”について分析・解説している。

 まず、このタイミングで3度目の意見書を出したのは、「フジ側の幕引きを一方的だと感じていて、『なんとしても待ったをかけたい』という意図があったのではないでしょうか」と分析する。一連のフジ側の動きを中居もまた“幕引き”だと感じていることは興味深い。

 さらに興味深いのは、中居の主張する“第三者委員会による中居に対するセクハラ”理論だ。意見書には、中居に対する第三者委員会によるヒアリングには一般的・抽象的で意味不明な執拗な詰問があり、これは中居に対する“性暴力”だとの記述がある。

 しかも、その論拠として第三者委員会が中居を“性暴力者”と認定したWHOの定義を持ち出してだ。ほかにも第三者委員会のヒアリングがいかに偏ったものだったかを暴露する中居サイド。

 第三者委員会に対する全面対決、意趣返とも言えるが、こんなことまで主張し始めるとは――。中居がそれほどに焦っていると思わざるを得ないが、「セブン」もこの論理に関し「彼ら(第三者委員会)の存在意義や正当性を、あの手この手でなんとか覆そうとする姿勢が感じられます」と指摘、是が非でも“性暴力者”のレッテルを払拭しようとしている様を描くのだ。

 なんだか心配になってきた。中居の状態が。

橋本環奈と中川大志、破局報道のおかげ?

 確信に満ちたスクープだ。「女性セブン」が放った橋本環奈と中川大志の同棲&結婚へ! 報道。2022年に「女性自身」で熱愛が報じられた2人だが、今年5月、同じく「自身」で破局報道が。

 しか~し今回、「セブン」によって「自身」の破局報道が覆され、現在2人は破局どころか同棲中で、結婚も間近だというのだ。しかも2人の関係が進んだのは、破局報道のおかげらしい。

「周りの関心がなくなっていくのを感じ、この機会を生かそうと、互いの家族に挨拶をするなど、結婚への準備を着々と進めたようです」(芸能関係者のコメント)

 「セブン」記事は破局と“誤報”した雑誌「女性自身」を明記していないが、武士の情けか(笑)。

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