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【視聴率】『愛の、がっこう。』初回4.7%で木曜劇場史上最低……Snow Man・ラウールや田中みな実の演技、評判は?

サイゾーオンラインより】

 ヒットメーカーとして知られる井上由美子氏が脚本を手掛け、木村文乃が主演を務める連続ドラマ『愛の、がっこう。』(フジテレビ系、木曜午後10時)が7月10日にスタート。初回視聴率は残念ながら“「木曜劇場」枠史上最低”となってしまったが、ネット上ではキャストの演技に賛辞が集まっている。

 『愛の、がっこう。』は、生徒からの信頼を得られずに悩む高校教師・小川愛実と文字の読み書きができないホスト・カヲルが出会い、禁断の恋へと足を踏み入れるラブストーリー。

 同局『白い巨塔』『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』などを手掛けた井上氏と演出家・西谷弘氏の再タッグであり、愛実役の木村のほか、ホスト役のSnow Man・ラウール、愛実の友人役の田中みな実、愛実の婚約者役の中島歩、ホストクラブの社長役を演じる沢村一樹らが出演する。

 15分拡大放送の第1話では、愛実が担任を務める「私立ピエタス女学院高等学校」3年葵組の生徒・沢口夏希(早坂美海)がホストクラブにハマり、親のキャッシュカードを使い込んでいることが発覚。夏希の母親から連れ戻すよう迫られた夏希は、副担任の佐倉栄太(味方良介)とともに新宿・歌舞伎町のホストクラブ「THE JOKER」へと向かう。

 愛実はそこで夏希を見つけて強引に帰らせるが、夏希の母親がさらに「今後一切夏希に連絡をしない」という念書を担当ホストのカヲル(ラウール)に書かせるよう要求。その後、カヲルが自分の名前すらちゃんと書けないことを知った愛実は、2人きりの屋上でカヲルに文字を教え始める――という展開だった。

 また、ドラマのラストでは、画面全体に「令和7年6月28日に改正風営法が施行されました。このドラマのホストクラブにおける一部表現には、違反となりうる営業行為が含まれています」といった文章が表示された。

『愛の、がっこう。』に「ご都合展開」の指摘も

 ネット上では、「面白すぎてあっという間だった!」「禁断愛が始まりそうでドキドキ!」といった好意的な意見や、「ラウールくんのホスト役、ハマりすぎ!」「田中みな実、演技うまくなってない?普段と違う感じでかっこいい」などとキャストの演技を称賛する視聴者も目立つ。

 一方、担任教師がホストクラブに足を踏み入れる展開に対し、「生徒のホストクラブ通いの現場に教師が行く必要ある?そこまでする理由が描かれないからご都合展開に見える」「リアリティのないベタな展開が昔のドラマっぽい」といったネガティブな指摘も散見される。

 ドラマライターの北村有氏は、初回の印象を率直にこう語る。

「生徒思いで少々正義感がいきすぎてしまう教師と、学の浅いホストが出会って交流を深めていくという展開は、物語の構造や登場人物の設定としてありがちな印象を感じてしまいました。学園モノとして観たらいいのか恋愛ものとして観たらいいのか、視聴者側のスタンスを決めかねる第1話だな、とも思ってしまったのですが、木村文乃さんやラウールさん、田中みな実さんの演技がすべてをカバーし、最低限のリアリティを保つのに一役買ってくれたような気がします。

 ラウールさん演じるホストが、漢字も満足に書けないほどまともな教育を受けていないこと、その原因となる大元には親の存在があることなど、あまりにも設定として典型的すぎるので、『木村文乃さん演じる教師と出会って一人のホストが変わった』というあるあるな流れにならないように、もう一捻り工夫が欲しいな、というのが正直な印象です」

Snow Man・ラウールらの演技に「素晴らしい」

 とはいえ、やはりキャストの演技は見どころといえそうだ。北村氏が続けて話す。

「物語の展開や設定に対しては少し辛口になってしまいましたが、その分、ラウールさんをはじめメインキャストの演技が素晴らしく際立っているように感じました。ホストを演じるラウールさんの佇まいや、お客に対するあしらい方もリアリティを覚えますし、実際に店舗見学などを通して役作りをしたのだとしたら納得の仕上がりになっていると感じます。

 もはや一女優として地位を確立している田中みな実さんも、もしかしたら同枠の『あなたがしてくれなくても』以来の代表作になりそうな存在感を秘めている役回りだなと思いました。終盤の注意書きなど、現代のSNS文化を見越したドラマ作りに誠実に向き合っているのだとしたら、その思いがしっかり作品の質にも反映されると信じています」

『愛の、がっこう。』が「木曜劇場」枠史上最低を記録

 なお、初回の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)は世帯4.7%、個人2.6%。2022年7月期に同枠で放送されたHey! Say! JUMP・中島裕翔主演『純愛ディソナンス』の初回平均世帯視聴率4.8%を下回り、初回放送としては1984年10月にスタートした「木曜劇場」枠史上最低となってしまった。テレビ誌の編集者が言う。

「『愛の、がっこう。』は、ヒット作を生むにはキャストもスタッフも申し分ない印象ですが、初回は視聴率で苦戦。ただ、放送後に配信しているNetflixでは『今日のTV番組TOP10』で連日上位にランクインしていますから、ネット視聴している人も多いのかもしれません。また、同枠でラウールさんと同じくSnow Manのメンバーである目黒蓮さんが2番手を務めた『silent』(22年10月期)は、初回が世帯6.4%だったものの、話題を呼んで最終回は9.3%まで上昇しました。『愛の、がっこう。』も今後上昇する可能性は否定できません」

 ラウールの儚く美しい演技が話題の『愛の、がっこう。』。展開と併せて視聴率の推移にも注目したい。

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