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初登場2位『スーパーマン』は「日本でこそ見られるべき内容」? 全国興行収入ランキングトップ10(2025年7月11~13日)

ByAdmin

7月 17, 2025 #映画, #芸能

サイゾーオンラインより】

 最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、7月11~13日)で、吉沢亮が主演を務める実写映画『国宝』(6月6日公開)がV4を達成した。

吉沢亮主演『ババンババンバンバンパイア』、『国宝』のヒットで高年齢層も劇場に

 7月14日発表の全国週末興行成績ランキングでも首位をキープした『国宝』は、小説家・吉田修一氏が歌舞伎役者の人生を描いた同題作品(朝日新聞出版)を吉沢主演で実写化。上映開始から6週目の週末3日間も観客動員40万5000人、興行収入6億200万円をあげ、累計興収は56億円を突破した。

 映画ライターのヒナタカ氏は、同作について以下のように語る。

「この先、夏の大作映画が“大渋滞”といえるレベルで待ち構えていますが、高年齢層にアピールしやすいだけでなく、吉沢と横浜流星という“大河ドラマ主演俳優”の共演、原作者の吉田氏が『100年に一本の壮大な芸道映画』と絶賛するほどのインパクトを持つ作品は他にはありません。7月18日から漫画家・吾峠呼世晴氏の人気作『鬼滅の刃』(集英社)の劇場版最新作『「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が公開される影響で、他の映画の上映回数が激減する中でも『国宝』はおよそ3〜5回スクリーン数を維持しているので、このままロングラン上映に突入しそうです」

 一方、漫画家・奥嶋ひろまさ氏が「別冊少年チャンピオン」(秋田書店)にて連載中のBL(ブラッディ・ラブコメ)を、同じく吉沢主演で実写化した『ババンババンバンバンパイア』は6位と、前週から1つ順位を落としている。

「とはいえ、高年齢層の観客が多い『国宝』の影響で、若年層をターゲットにしていたであろう、同じく吉沢主演の『ババンババンバンバンパイア』も、ご年配の方が劇場に訪れているという声を耳にしました。『国宝』で吉沢の演技力の高さに気づいた人がファンになって『ババンババンバンバンパイア』もチェックするというのはいい流れですし、公開時期が被って良かったといえるのでは。何より、コメディ作品は観客の笑い声が盛れる環境でこそ楽しさが増しますから、やはり劇場でこそ見てほしいです」

初登場2位『スーパーマン』上々のスタート! 「日本でこそ見られるべき」ワケ

 なお、今回のランキングでは、2位に米スーパーヒーロー映画『スーパーマン』(7月11日公開)が初登場。DCコミックスを原作とするシリーズの最新作で、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどで知られるジェームズ・ガン氏が監督し、主人公のスーパーマン(クラーク・ケント)役には『ツイスターズ』(2024年)などのデヴィッド・コレンスウェットが起用されている。

 普段は新聞記者として働きながら人々のピンチにはヒーローとして駆けつけるスーパーマンが、傷ついたり使命に悩んだりしながらも、対立する世界的企業家のレックス・ルーサー(ニコラス・ホルト)に立ち向かっていく、という内容。全国359スクリーンと大規模で封切られ、初日から3日間で動員22万5000人、興収3億7100万円を記録した。

「全米では初日から3日間で1億2200万ドルを記録した『スーパーマン』は、DCコミック原作のヒーロー映画の中で歴代7位の累計興収記録を持つ『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(22年)と同程度のスタート。そのオープニング3日間の興収は全米で1億2850万ドル、日本で3億7000万円でしたから、まさに拮抗しています。DC映画は興行・批評的に大きな波があり、同じくスーパーマンを主人公にした『マン・オブ・スティール』(13年)は賛否両論を呼びましたが、今作は世界中で絶賛の声が多く寄せられています。アメコミ映画がヒットしにくい日本の現状を踏まえても、上々といえるスタートでしょう」(前出・同)

 前述の通り、日本では今月18日から、『「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が公開されるため、『スーパーマン』の上映回数が激減し、特にIMAXは1日1回のみ、もしくは上映自体がなくなっており、「この先はやや苦戦しそう」とのこと。

「イスラエルによるガザ地区の侵攻・虐殺への批判がはっきりと込められている作品であり、監督が『移民の物語』だと明言したことも話題となりました。さらには劇中の陰謀論が“真実を含む”からこそ拡大解釈され、歪められた情報に人々が扇動されるという、現実にあり得る問題が描かれています。排外主義が問われる今の日本でこそ見られるべき内容ですし、新シリーズの第1作であるため予習も不要で、劇中に登場する『犬のスーパーマン』がとにかく可愛いという親しみやすさもあるので、もっと気軽に劇場に足を運んでほしいですね」

初登場9位『パウ・パトロール』、10位『キンツア』の小規模上映作品がトップ10入り

 同じく9位には、テレビアニメ『パウ・パトロール』の映画館上映企画第3弾『パウ・パトロール パウ・パーティー in シアター 2025』(7月11日公開)が初登場。全国153スクリーンと小規模展開ながらトップ10にランクインした。

 同作は、アメリカ・カナダ合作の「レスキュー・アクション・アドベンチャー」をテーマとした幼児向けアニメ。少年・ケント(英語版での名前はライダー)と「パウ・パトロール」と呼ばれるさまざまなアイテムを搭載した6匹の子犬たちの活躍を描いた作品で、日本では19年4月からテレビ東京系で放送中(毎週金曜午後5時55分~)。今回の劇場版では、小さな子どもに配慮した照明や音量での上映となり、日本初公開のエピソードも楽しめるようだ。

 また、6月27日の上映開始から3週目を迎えた新感覚イマーシブ・エンタテインメントムービー『KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ』(通称『キンツア』)は、さらに小規模の70スクリーンで上映しており、初のトップ10入りを果たした。

『キンツア』、週ごとに替わる「分岐ルート」と小室哲哉楽曲のカバーで話題に

 こちらは、タツノコプロ制作によるテレビアニメ『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』(テレビ東京系/通称『キンプリ』)の劇場版最新作で、個性豊かな男子キャラクターたちのライブが描かれている。

 週ごとに替わる「分岐ルート」にも注目だが、共通のライブシーンで男子キャラクターたちが「Get Wild」や「BE TOGETHER」(ともにTM NETWORK/1987年)、「EZ DO DANCE」(trf/93年)や「恋しさと せつなさと 心強さと」(篠原涼子/94年)といった小室哲哉の楽曲をカバーしていることも話題に。さらに、応援上映では歓声が許可されていることはもちろん、公式による既定の範囲内であれば“他界隈”のペンライトも持ち込み可能となっている。

 SNS上には「何も知らない状態で友達に連れて行かれましたが楽しかった」「今最も小室ミュージックを浴びられるのがキンツア」「小室世代のお母さんを誘って行きます」との声も上がっており、新規ファン獲得につながっているようだ。

 そんな『キンツア』の上映数を多く確保している劇場もみられていた中、18日から公開される『「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、全国11都道府県24劇場では同日0時より世界最速上映が行われ、予約開始直後のネット上には「即完売」「争奪戦に勝てなかった」との報告も寄せられていた。

 20年公開の『無限列車編』がコロナ禍でありながら最終興収404.3億円を叩き出し、国内で上映された歴代映画の興収ランキングでは1位に君臨しているが、その記録を塗り替えることができるかにも注目が集まる。

全国映画動員ランキングトップ10(7月11~13日、興行通信社調べ)

1位:『国宝』
2位:『F1(R)/エフワン』
3位:『リロ&スティッチ』
4位:『ドールハウス』
5位:『ババンババンバンバンパイア』(初)
6位:『フロントライン』
7位:『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
8位:『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』
9位:『JO1 THE MOVIE「未完成」-Bon Voyage-』(初)
10位:『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』

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