【サイゾーオンラインより】
先月26日に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「祝30周年 めったに集まらない同期芸人」に出演したクワバタオハラのくわばたりえ。NSC大阪13期のメンバーとして野性爆弾やブラックマヨネーズ、チュートリアル・徳井義実らとともに番組を盛り上げたが、そのNSC13期のオーディションを一度「落ちていた過去」を明かしている。
15日に更新されたYouTube「バタやんちゃんねる」の中で、同期の野性爆弾・ロッシーと芸人生活を振り返ったくわばた。そのトークの中で「ちなみに私、NSC13期のオーディション落ちてんねん」と告白したのだ。
当時、高卒でNSCに進むつもりだったくわばたは就職もしておらず、「NSCのいちばん偉い方へって手紙便せん5枚くらい書いて、どうしても入りたいですって」と驚きの行動に出たことを明かしている。
その結果、合格者の中で入学金の支払いをしていなかった数人が落とされ、「その代わりに10万円払うんだったら入れてあげる」と言われて支払ったくわばたが、無事に入学したのだという。
一部界隈では「誰でも入れる」でお馴染みのNSCだが、有名芸人の中でもNSC落ちを経験している者は決して少なくない。
あの毒舌芸人、M-1王者も
昨今、再評価の波に乗りまくっているピン芸人・永野もそのひとりだ。
昨年7月に放送された『永野&くるま クレバーなクレーマー』(テレビ朝日系)に出演した永野は、令和ロマン・髙比良くるまとのトークの中で「NSC落ち」を告白。
「正直なこと言おうか。俺、東京NSCの第1期のオーディション受けて、面接で落ちたからね」
これにくるまは「えー、珍しい! NSC落ちですか、マジでいないよ」と驚愕。永野は、当時鈴木蘭々が人気だったことから、永野はNSCの面接で鈴木蘭々風の“不思議ちゃん”キャラを演じて落ちたのだと語っていた。
「落ちてるの、永野さんと千鳥の大悟さんくらいですよね。聞いたことあんの。大悟さんは『おもしろいことやれ』って言われて『お前が先やれ』って言って落ちました」
くるまはそう言うが、実は永野と大悟以外にも“NSC落ち”を経験している芸人がいる。その筆頭と言えるのが、2人の『M-1』王者である。
2010年王者の笑い飯・哲夫は96年に大阪NSC18期を受験して不合格。その後、紆余曲折を経て西田幸治と笑い飯を結成するまでに4年を要している。
17年『M-1』王者のとろサーモン・久保田かずのぶも“NSC落ち”のひとりだ。98年、高校の同級生である村田秀亮とともにNSC21期を受験するも、久保田だけが不合格になり1年の浪人生活を経験しているのだ。
また、永野が東京NSCで不合格となった同年、大阪NSCで落ちていたのが現在、吉本新喜劇の座長を務めているすっちーである。不合格の後、心斎橋筋二丁目劇場のオーディションを経て、漫才コンビ・ビッキーズとして「baseよしもと」をけん引する存在となっている。
そのほか、『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)で2度のファイナル進出を果たしているピン芸人・あぁ~しらきも“NSC落ち”を明かしている。昨年2月に出演した『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ)で「大阪のNSCを受けたんですけど、落ちてるんです」と告白。ナイツ・塙宣之は「やばい人じゃん! よっぽどじゃないと落ちないって」と仰天。土屋伸之も「落ちる人はやばい人だって。普通聞かない」と驚いていた。
また、宮下草薙の草薙もNSCの願書に「落ちたら死にます」と記入して提出し、落とされた過去を20年に放送されたラジオ『宮下草薙の60分』(文化放送)で明かしている。
ただでさえ珍しい経歴を経て、現在も活躍している“NSC落ち”芸人たち。いつか『アメトーーク!』で特集される日が来るかもしれない?
(文=新越谷ノリヲ)