下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
ついに発売された旧ジャニの藤島ジュリー景子元社長の告白本。その中身は、いろんな意味で想像以上だった!
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・King & Prince・永瀬廉と浜辺美波の熱愛スクープがスルーされる理由
・松岡昌宏と藤島ジュリー景子氏の気になる関係
・ジュリー氏告白本の問題点
・中居正広とその周辺の近況
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第754回(7/17〜7/22発売号より)
1位「スクープ 永瀬廉 浜辺美波『まさかの24時間!』 お泊まり愛撮」(「女性セブン」7月31日・8月7日号)
2位「番組スタッフが証言 コンプラ違反な『裏の顔』なし! 旧ジャニ『ガチで良い人番付』(「女性自身」7月29日・8月5日合併号)
3位「中居正広に自宅で寄り添う『愛犬』と『ヒゲの後輩歌手』」(「女性セブン」7月31日・8月7日号)
※「女性自身」「週刊女性」は合併号休み
King & Prince・永瀬廉と浜辺美波の熱愛スクープがスルーされる理由
先週の橋本環奈&中川大志“結婚へスクープ”に続き、またしてもビッグなスクープを放ったのが「女性セブン」だ。何しろKing & Prince・永瀬廉と浜辺美波のお忍びお泊まりデートをすっぱ抜いているのだから。
記事によると7月上旬の夜、永瀬と浜辺は個室もある隠れ家風の都内鉄板焼き店でお忍びデートをしていたという。食事を終えると2人は永瀬が先に店を出て、少し距離を置くように浜辺が後に続いた。2人は同じ黒一色の服(ペアルック!笑)だったが、一緒にタクシーに乗り永瀬が住むマンションへ帰って行ったという。そしてこの夜、ふたりがマンションから出てくることはなかった。
ツーショット写真もばっちりで見事な“お泊まり熱愛”スクープだ。超人気アイドルと同じく人気の若手実力女優のビッグカップルの誕生だが、それだけではない。永瀬と浜辺はともに8月30日から31日に放送される『24時間テレビ48 愛は地球を救う』(日本テレビ系)でチャリティーパートナーとして出演する予定ということで話題性もばっちり!
しかし「セブン」の報道に対し、芸能マスコミは冷ややかだ。ほとんどがこの熱愛スクープをスルーしているから。そこには、いくつかの理由があるらしい。
『24時間テレビ』を控えて2人の熱愛ばかりに話題がいくことを避けたかった日テレの思惑、また8月22日に浜辺の写真集『25』を発売する講談社の思惑、2人体制になって初のドームツアーの真っ最中というタイミングから所属事務所STARTO ENTERTAINMENTの思惑、上白石萌音・萌歌姉妹や長澤まさみを筆頭に数多くのタレントを擁する浜辺所属事務所・東宝芸能の思惑――。
これら大手マスコミも絡む諸事情から、大々的に報じるのは躊躇し、様子見をしている。そんなところか。
そして、もうひとつ気になる点が。それがツーショット写真の2人の目線だ。かなり下方面からのカメラ映像と思われるツーショット写真なのだが、永瀬と浜辺双方カメラのほうを見ている。気づいたのか? やらせ? どうやって撮った?
今後も何か動きがありそうなビッグカップルの行方。まずは『24時間テレビ』を注視したい。
松岡昌宏と藤島ジュリー景子氏の気になる関係
今週「女性自身」が合併号休みなのだが、先週「自身」記事がひとつもランクインしていなかったこと、また藤島ジュリー景子旧ジャニ元社長の告白本『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』(新潮社)に関連する記事だったので、2位にランクイン!
まず「自身」のこの企画自体どうなの? 業界関係者の証言を集め、旧ジャニ“ガチで良い人”“裏の顔がない人”って、そもそもタレントでなくてもそんな人間いるの? と少々センスを疑うものだ。
しかも内容もびっくり仰天。制作関係者の証言として「SMAPは全員良い人」との記載が記事の冒頭直後に飛び込んでくるから。おいおい、これだけで、この記事はあてにならないと思えてしまうのだが、一応番付の一部を紹介すると横綱が木村拓哉と亀梨和也、大関が松岡昌宏と森田剛、関脇は相葉雅紀と中島健人と続く。
これをもって“ガチで良い人”とは思えないが、しかし注目したのが、大関の松岡の存在だ。
記事には常日頃、松岡がスタッフや関係者に気を配り、また国分太一問題に関し後始末に奔走する様が好意的に紹介されているのだが、ジュリー氏の告白本でも松岡が“良い人”として登場するのだ。しかも本全体を通しても、ジュリー氏の関係したタレントの中でも松岡がもっともピカイチに“良い人”だと思うほどに。
その最たるエピソードがジャニー喜多川氏の性加害問題が発覚し、ジュリー氏が記者会見を行ったときのことだ。この会見中、松岡は会場でずっとジュリー氏を見守っていたという。
「袖でずっと見てくれていたらしく。まさか四時間以上かかるなんて夢にも思ってなかったみたいですけど」「本当にいいヤツなんです」「(会見が終わった際には)『よく帰ってきた』という感じでした」(『ラストインタビュー』より)
あくまでジュリー目線だが、松岡は良い人なのだろう。
ジュリー氏告白本の問題点
ということで、ジュリー氏の告白本だ(無理やりか? 笑)。
母親であるメリー喜多川氏、叔父のジャニー氏やタレントたちとの関係は確かに興味深いものがあった。だが、そもそも疑問なのは、この本はノンフィクションといいながら“裏を取っていない”ものだということ。インタビューを行った早見和真氏は売れっこ小説家だが、インタビュー初日、ジュリー氏にこう説明している。
「ジュリーさんの話の裏取りをしょうとは思っていません」「あくまでジュリーさんの側から見た事実、いまのジュリーさんが考えていることこそが重要」。
告白者の話を一方的に描いて大きな騒動となった百田尚樹の『殉愛』騒動を彷彿とさせるが、しかも早見氏はジュリー氏が「ノンフィクションといってもどれだけ正確にお答えできるかわかりません。過去の資料などはなるべく引っ張りだしますけど」と正直に申し出ているにもかかわらず、裏を取らないと宣言したのだ。
さらに、気になったのがジャニー氏の性加害についてだ。ジュリー氏は一貫して、知らなかった言い訳をさまざまにしているが、気になった点はそこではなく早見氏の質問だ。たとえば被害者に対して「法を超えた救済」を表明したジュリー氏だが、これについて早見氏は妙な誘導を行っている。
「ジュリーさんはもっと自分でも証拠を探すべき」
「おかしいことはおかしいときちんと口にすることの方が誠実な態度」
「一〇〇〇名を超える人々が被害を訴え出ているとして、そのうちの何名くらいの方が性被害を法的に証明することができるものなのですか?」
「証拠がないのは仕方がないとして、それを差し引いても信憑性がまったくないという方も多くいらっしゃるわけですよね」
かなり印象操作的な質問ではないのか。証拠や信憑性がない、ましてや法的に証明することなどできないにもかかわらず、被害を訴え出てきた人が多い。それでもハードルを下げて補償に応じているジュリーさん、それでいいの? と。同様の質問は告白本の随所にも見られるものだ。
確かには早見氏は芸能マスコミとは直接関係のない小説家だが、しかし本書はノンフクションを謳うインタビュー本であり、帝国といわれたジャニーズ事務所の創業者一族の最後の社長だった人物の告白本だ。そうである以上、インタビューに際しては先入観なくフラットであってほしかった。
追記 他にも突っ込みどころが多い『ラストインタビュー』。今後も折に触れて取り上げていきたい。
中居正広とその周辺の近況
そして3位も旧ジャニ関連、「女性セブン」が中居正広の近況を報じている。
現在中居を支えているのは、恋人Mさんと最近飼い出した愛犬、そして、地元藤沢市の後輩でヒップホップグループ「RIP SLYME」のメンバー・SUだ。SUは騒動後も変わらず、中居と頻繁に会っているという。
一方、中居と被害者を引き合わせたフジテレビ元編成幹部は現在、中居と距離を置き、さらに年内にもニューヨークにある子会社に出向予定だという。やはりフジテレビは相変わらず身内に甘い。