【サイゾーオンラインより】
嵐・松本潤主演の日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)の第2話が平均世帯視聴率11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という高視聴率を記録し、視聴率争いで半ば独走状態となっている民放の夏ドラマ。その中で、フジテレビ系連ドラに「全滅状態では?」と心配する声も業界内で上がっている。
フジ系は今夏、GP帯連ドラ枠で福原遥主演『明日はもっと、いい日になる』(月曜午後9時)、磯村勇斗主演『僕達はまだその星の校則を知らない』(月曜午後10時)、森川葵主演『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』(火曜午後9時)、藤木直人主演『最後の鑑定人』(水曜午後10時)、木村文乃主演『愛の、がっこう。』(木曜午後10時)の5作品を放送。
『明日はもっと、いい日になる』は、初回から平均個人視聴率4.1%、世帯7.1%と「月9」枠にしては低空発進で、その後も右肩下がりとなり第3話は個人3.6%、世帯5.7%だった。
また、森川がGP帯連ドラ初主演を務める『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』も初回から個人2.8%、世帯5.0%と振るわず、同枠の前クールを下回ることとなった。エンタメ誌の編集者が話す。
「『明日はもっと、いい日になる』は、児童相談所を舞台としたハートフルヒューマンドラマ。暗くなりがちなテーマを明るい演出で見やすく描いている点や、福原さんや林遣都さんらキャストの演技が好評です。ただ、『月9』枠は前クールの『続・続・最後から二番目の恋』の初回が世帯9.4%を記録するなど好調で、これと比べるとかなり物足りない。ただ、月9以上に低迷しているのが、『月10』枠で放送中の『僕達はまだその星の校則を知らない』。作品としてのクオリティーは高いものの、視聴率で大苦戦しています」
『僕達はまだその星の校則を知らない』個人2.3%、世帯4.6%で低空発進
『僕達はまだその星の校則を知らない』は、学校で起こるイジメや保護者とのトラブルなどを法的に解決する弁護士「スクールロイヤー」の奮闘を描く学園モノ。弁護士役の磯村のほか、堀田真由、平岩紙、市川実和子、稲垣吾郎など実力派人気俳優が多数キャスティングされている。
ネット上では「優しい雰囲気が素敵。今期で一番面白い」「いつもなら学園モノは見ないけど、このドラマは大好き」などと好意的な声が目立つが、初回の平均視聴率は個人2.3%、世帯4.6%となぜか低空発進。
同枠で前クールに放送されていた北川景子主演『あなたを奪ったその日から』の初回が個人3.6%、世帯6.0%だったことからも、残念ながら“不発”と言わざるを得ない。
『僕達はまだその星の校則を知らない』の不振について、芸能ジャーナリスト・竹下光氏はこう語る。
「磯村さんにとって民放連ドラ初主演作となる本作は、スクールロイヤーがいじめや不登校など学校で発生するさまざまな問題に不器用ながらも向き合っていく学園ヒューマンドラマ。作品自体は丁寧に作り込まれている印象で、堀田真由さん、稲垣吾郎さんといったキャストも悪くないのですが、いかんせんスクールロイヤーというあまり馴染みのない職業の主人公ということで取っつきにくさを感じる視聴者もいるかもしれません。そもそも、学園モノに関しては好き嫌いがハッキリ分かれる傾向にもありますから」
今期のGP帯民放連ドラの初回個人視聴率ランキングを見ると、ワースト6のうち4作品がフジ系。今後、この状況から抜け出せるだろうか。