【サイゾーオンラインより】
8月20日午後10時より第7話が放送される當真あみ主演『ちはやふる-めぐり-』(日本テレビ系、水曜午後10時)。ネット上では「ドハマりした!」などと好意的な声が目立つが、視聴率はなぜか急落してしまったようだ。
同ドラマは、2016年公開の広瀬すず主演映画『ちはやふる-上の句-』『ちはやふる -下の句-』の10年後を描く続編。
映画版に出演していた上白石萌音がレギュラー出演するほか、やはり映画シリーズのキャストである広瀬、野村周平、矢本悠馬、森永悠希、佐野勇斗、優希美青も順次出演し、20日放送の第7話には映画版で主人公の幼なじみを演じた新田真剣佑が登場するという。
ネット上では「ちはやふるにハマりすぎて、何回も見返してます!」「キャスティング良すぎ!特に主人公は當真あみさんにして大正解です」「毎話、主人公の成長が立派すぎてカルタとってるだけで涙」などと好意的な声が目立ち、レビュー投稿サイト「フィルマークス」では総合4.0点と高い評価を得ている。
『ちはやふる-めぐり-』世帯2.7%、個人1.5%に急落
高評価の理由について、ドラマライターの北村有氏が語る。
「原作と映画で積み重ねられた、いわば『青春の記憶』をていねいに継承している点が、既存のファンはもちろん新規のファンも獲得している理由ではないでしょうか。競技かるたを通じて仲間と出会い、力を競い合い、ときに密かに芽生えた恋心の予感も味わう。そんな若者たちの熱量を、大人世代となったかつての登場人物たちがふたたび背負う姿に、共感とノスタルジーを覚える視聴者が多いのだと思います」
しかし、平均視聴率は厳しい状況と言わざるを得ない。7月9日放送の初回こそ世帯5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人3.2%とそこそこであったが、その後、世帯で4%台が続き、第5話で世帯2.7%、個人1.5%まで急落。第6話では世帯3.3%、個人2.0%まで持ち直したものの、期間平均で同枠史上最低視聴率となる可能性もありそうだ。
「視聴率の低迷については、配信サービスの普及によりリアルタイム視聴をする習慣が減っているという環境要因も大きいように思います。加えて、原作やこれまでの映像作品をまったく通ってきていない新規ファンについては、主演の當真あみさんをはじめ、若手俳優がメインキャストに据えられている作品は敬遠されやすいのかもしれません」(前出・北村氏)
日テレ「水曜ドラマ」枠、以前は『ハコヅメ』『となりのナースエイド』などヒット作放送
なお、『ちはやふる-めぐり-』が放送されている「水曜ドラマ」枠は、1991年~昨年3月まで続いた長寿枠であったが、なぜか昨年1月期の川栄李奈主演『となりのナースエイド』で廃枠に。
そして、同4月からハライチと佐藤栞里が司会を務めるバラエティ番組『世界頂グルメ』が始まり、これが1年で終了すると、今年4月期の『恋は闇』からドラマ枠が復活した。エンタメ誌の編集者が話す。
「『水曜ドラマ』はもともと『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』『ファーストペンギン!』『となりのナースエイド』など数々のヒットドラマを生み出しており、日テレの看板ドラマ枠として知られていました。しかし、昨年バラエティ枠に変更して以降、数字に苦戦。裏番組のフジテレビ系でもドラマ枠がありますし、今の数字のままでは再び廃枠に踏み切ってもおかしくなさそうです」
TVerでもお気に入り数41.8万(18日現在)と微妙な数字となっている『ちはやふる-めぐり-』。初回に一瞬登場した広瀬が今後、再度出演する可能性もあるが、注目度は果たして……。