【サイゾーオンラインより】
8月16日、Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔が個人のインスタグラムを更新。ストーリーズ(24時間限定公開)機能にて、一部の人による「待ち伏せ、つきまとい行為、車での追跡、盗撮」(原文ママ、以下同)などの“迷惑行為”について「本当にやめてください」と、注意喚起した。マナーやルールを守れないごくわずかなファンの存在によって、タレント自身が苦しめられるという例も少なくないようだ。
Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔、迷惑行為を行う一部ファンに「精神が削れていっています」と切実に訴え
藤ヶ谷は「このようなメッセージを発信したく無いのですが」と前置きしつつ、「待ち伏せ、つきまとい行為、車での追跡、盗撮」「ライブやイベントでの移動など、様々な現場でされています。やめていただきたいと切実に思います」と吐露した。
Kis-My-Ft2といえば、5月発売の最新アルバム『MAGFACT』の購入特典として、8月3日から東京、愛知、大阪でメンバー全員参加のハイタッチ会を実施中。また、6月21日から同作を引っ提げたツアー『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2025 MAGFACT』がスタートし、9月14日まで続く予定だ。
それだけに、藤ヶ谷は「会場でファンの方々と会って 感謝を伝えられると思っている中、こういうことがあると精神が削れていっています。本当にやめてください」と切実に訴えかけている。
堂本光一、SUPER EIGHT・大倉忠義らも「キモい」「ストーカー行為」と警告の過去
一部ファンによる迷惑行為に関しては、旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT、以下STARTO)時代から問題視され、今回の藤ヶ谷のようにタレント自ら警告することもしばしばある。
「特に波紋を呼んだのは、SUPER EIGHT(当時は関ジャニ∞)の大倉忠義の告発でしょう。2018年11月、大倉は公式モバイルサイト・Johnny’s web(現FAMILY CLUB web)のグループ連載内で、駅や空港で“執拗に追いかけてくる”という厄介なファンに言及。例えば、『カバンの中にモノを入れられたり 突然手を繋がれたり』といった被害に遭ったことや、プライベートで友人と食事した際にも『駅や空港にいつもいる人』が横のテーブルに座っていたそう。『これはストーカー行為ではないのか』『普通の人に戻る方がよっぽど楽だろう』と、胸中を打ち明けています」(芸能ライター・阿部ベア氏)
そして20年1月31日には、会員サイト内の個人連載でこうしたつきまとい行為対策として、店の場所を特定されることを避けるため、ブログに食べ物の写真を載せないようにしていると説明しつつも、「#状況は一切変わってない」とハッシュタグをつけて主張。同日の投稿で「会社は動いてくださってます。いたちごっこです」と追記していた。
さらに、Travis Japan・松田元太も、公共交通機関を利用する際だけではなく、私生活でもつきまとい行為に悩まされていた様子。デビュー前のジュニア時代である21年7月22日に、会員サイトのグループ連載で「仕事の移動時にずっとついてくるのはやめてほしーなー」と、愚痴をこぼしていた。飛行機や新幹線に乗った時、真後ろや近くの席にファンがいるのは「本当にこわい」とし、「自宅前でも待たれたり覗かれる」と激白。近隣の方への迷惑にもなると釘を刺していた。
また、松田は翌月8月22日にも「ブログでいくら言っても変わんないねー、こまっちゃうな」「メンバーのみんなも同じ事でずっと悩んでるのね、どうか正しい応援を宜しくお願いします」と、協力を呼びかけた。
「さらに、DOMOTO(当時はKinKi Kids)の堂本光一も、同年7月29日付の個人連載で『ボヤきます』と宣言した上で、ファンの迷惑行為をこき下ろしていました。当時、彼は6年ぶりのソロツアー『KOICHI DOMOTO LIVE TOUR 2021 PLAYFUL』を開催中で、移動のための飛行機で横の席に座ってくる『キモい人』もいると説明。堂本いわく、ファンのマナーに関する事務所の方針として、公共の場での出待ちは禁止されているほか、タレントとは同じ電車、車両、飛行機には同乗をしないといったルールがあり、本人は当時猛威を振るっていた新型コロナウイルスを警戒していたため、感染予防で機内での飲食は控え、マスクを外さずに過ごしていたそうなんです。ところが、近くに乗ってきた人物は食事をしていたといい、『自分のコンサートにかける意気込みを踏みにじられている気分です』と激怒していました」(前出・同)
Hey!Say!JUMP・中島裕翔、KEY TO LIT・佐々木大光ファンは「ストーカー規制法違反」で逮捕
このようにタレントたちが嘆く中、ファンの度が過ぎた行為で警察沙汰になったケースも。19年8月、Hey!Say!JUMP・中島裕翔につきまとったとして、20代の会社員の女がストーカー規制法違反の疑いで現行犯逮捕された。報道によると、逮捕容疑は同19日午後、東京・港区にあるジャニーズ事務所(当時)周辺で中島を待ち伏せした疑い。女は以前から中島へのつきまとい行為を繰り返しており、警視庁から警告を受けていたにもかかわらず従わなかったため、逮捕されたという。
そして22年5月には、当時ジュニア内グループ・7 MEN 侍の佐々木大光(現KEY TO LIT)につきまといなどをしたとして、神奈川県・横浜市に住む17歳の女子高校生がストーカー規制法違反と暴力行為処罰法違反の疑いで逮捕されたことが報じられた。警視庁渋谷署によると、女子高校生は「昨年4月に渋谷駅の近くですれちがって一目ぼれして以来、大好きで仕方がありません」と供述。「日刊スポーツ」のウェブ版記事(5月18日配信)によれば、「21年4月から複数回、佐々木の都内の自宅や、所属する事務所、ライブ会場などの仕事先で待ち伏せし、佐々木の腕をつかんだり、声をかけていたりしていた」とのこと。佐々木は同年11月時点で渋谷署に相談していたそうだ。
そして22年4月30日、女子高校生はJR渋谷駅構内で佐々木にカッターナイフを突きつけたが、当人は「カッターナイフは自分が死ぬために買った。死ぬ前に謝りたいと思って近づいた」などと話していたという。「佐々木は、他人にまで被害が及ぶと思い、事務所に引き返し、無事だった」「当時イヤホンをしていて、女子高校生が話している言葉は聞こえていなかったと説明している」とも伝えられている。
タレントにとって、本来なら自分たちに深い愛情を注いでくれるファンはありがたい存在だろう。しかし、一部の人たちの行き過ぎた行動に嫌気が差し、藤ヶ谷のように精神的に疲れ果ててしまうタレントがいるのも事実だ。ファンならば、節度ある応援を心がけていってほしいものだ。