【サイゾーオンラインより】
今週の注目記事・1「広陵元野球部員が告発『私は先輩の暴行で右半身麻痺になった』」(『週刊文春』8/28日号)
同・2「北島康介『ちょ~気持ちいい』不倫」(『週刊文春』8/28日号)
同・3「『ルフィ強盗団』最高幹部による衝撃の獄中告白」(『FRIDAY』9/5日号)
同・4「大谷翔平強欲代理人『脅しの交渉術』」(『週刊文春』8/28日号)
同・5「4万3714円 まさかの最高値更新 日本株『4つの深層』」(『週刊新潮』8/28日号)
同・6「麻生太郎が自民党総裁選で目をつける小渕優子」(『週刊新潮』8/28日号)
同・7「米ロ会談はプーチンの罠」(『ニューズウィーク日本版』8/26日号)
同・8「女子更衣室&トイレにカメラ20台 栃木盗撮魔教師『古口大輔38』の手口」(『週刊文春』8/28日号)
同・9「杉村太蔵氏の旭川『屋台村』を出店者が怒りの告発」(『週刊新潮』8/28日号)
同・10「『ウザいCM』&『ウケたCM』1万5千人に大調査!」(『FLASH』9/2日号)
猛暑の夏を吹き飛ばすようなスクープはないが、最初はFLASHの記事からいこう。
大手広告代理店は、CMに対する視聴者の意識調査を定期的に実施しているというが、今回FLASHは、直近に行われたアンケートの結果を入手したという。調査を担当した大手広告代理店の担当者はこう語っている。
「インターネットの普及により『テレビ離れ』といわれて久しいものの、いまだにテレビCMの影響力は大きいものがあります」
今調査は7月に、全国の視聴者1万5,000人を対象に行われた調査だという。好きなCMと嫌いなCMを挙げてもらい、それぞれその理由を聞いている。
「老若男女問わず幅広い世代から調査しており、まさに『国民の声』といえるものでしょう」(同)
では、「嫌いなCM」を見ていこう。1位は、高畑充希(33)が出演する「めちゃコミック」。いまや、本も漫画もスマホで読む時代。国内最大級の電子書籍・漫画ストアのCMで、出稿数も多いのだが……。
「高畑さんが口ずさむ『ロマンスが~』って声がかすれていて聞き苦しい」
「夜中に何度もこのCMが流れていて、歌声が脳裏から離れなくて眠れない」
高畑が、ゲスの極み乙女の『ロマンスがありあまる』をさまざまなシチュエーションで口ずさむものだが、その歌声に対するネガティブな意見が多数。しかも出稿数が多いだけに、不快感が増すという悪循環を招いているようだ。
2位は村上信五(43)の「bitbank」。暗号資産(仮想通貨)取引所のCMで、4月から村上が出演している。
「テレビのボリュームが壊れたかと思うくらいうるさい」
「突然の大音量は不快極まりないです」
「ただでさえ仮想通貨は信用性に疑いがあるのに、CMが全力過ぎて」
1990年代にヒットした「Gonna Make You Sweat(Everybody Dance Now)」の替え歌だが、その音量と圧力が不興を買っているようだ。
3位はバッテリィズの「カップヌードル『叫ぶおじさん篇』」。人気漫才コンビが出演し、3月から放送されている。
「いったい何を言わんとしているのか、さっぱりわからん」
「CMだからと、作り手のわがままで世に出していいの?」
4位は、広瀬すず(27)、伊藤沙莉(31)らが出演する「ザ・プレミアム・モルツ」。アニメ『ちびまる子ちゃん』の20年後の世界を実写で描く「プレモル子ちゃん」シリーズ。
「原作を冒涜している。ちっともリアリティがないし、ファンタジーでもない」
「そもそも、まる子=広瀬すずはないよね?」
5位は、今田美桜(28)出演の「楽天モバイル」。
「いきなり、『楽天モバーイル!』と絶叫するのはやめてほしい」
「今田さんは好きだけど、乗り換える気にはならない。だって『つながらない』から」
強烈な声や派手な演出で、以前から不快感を訴える声が多い。加えて「繋がりにくい」という印象から、拒否反応を示す意見もある。
6位は、元横綱・貴乃花光司(53)の「ふるなび」だという。
では好きなCMは? 1位は大谷翔平が登場する伊藤園の「お~いお茶」。2位が長澤まさみと中島歩の「虫コナーズ」、3位はキリンビールの「晴れ風」。今田美咲や目黒連が出ている。4位はUNIQLOの「LIFEとWear」の綾瀬はるか。
CMは世につれ、世はCMにつれ。いつの時代もCMはその時代を映す鏡なのだ。
お次は杉村太蔵というタレントがやっている旭川の「屋台村」の出店者からブーイングが出ているという新潮の記事。
私は杉村というと、議員になった当初に放ったこの言葉が耳に残っているだけだ。
「国会議員はグリーン車乗り放題ですよ!」
結局、議員さんとしてはしっかり失敗したが、そのうちテレビでご意見番のような発言をするようになって、「あんたがそんなことをいえるのか?」と、すぐにチャンネルを変えた。
まあ、テレビのコメンテーターって、議員で失敗した人間の敗者復活の場だからね。
その杉村が、今では地元旭川で屋台村に投資しているというのだから、見上げたもんだよ。風呂屋の煙突である。
2023年に駐車場跡地に建てた「屋台村」について杉村は、「中心市街地、買物公園は、観光客が楽しめるエリアとしての可能性を秘めており、旭川で唯一、外貨を稼ぐことができる。旭山動物園に来た130万人が、もう1泊、2泊するきっかけになるような場所にしていきたい」と意気込みを見せたという。
だが内情はいささか違うようであると、新潮が報じている。
杉村の運営方針が「軽すぎる」という不満が出ているというのである。出店側は、売上の20%を上納するらしい。
だが、時々来る杉村に会議でいろいろな要求しても、煮え切らないというのだ。
「契約書では杉村氏が代表を務める運営会社『株式会社ここはれて』が宣伝や広報を担うとされています。私が納める売り上げを活用するということだったのですが、運営側はSNSを更新する程度で、地元でビラを配ったりFMラジオに宣伝を出したりといった、本格的なPRをほとんど行ってくれないのです」(さる飲食店のオーナー)
一部出店者たちがビアガーデンを企画したが、最初は運営側が「経費は出せる」といっていたのに、杉村は、経費は払わず、以後、出店者主催でイベントを開くのを禁止にしてしまったという。
それだけではない。ビアガーデンを企画した出店者が経費、約150万円を要求したところ、7月になって退店を要求されたというのである。
杉村は電話で新潮に対して、「私は旭川の衰退に歯止めをかけたい。屋台村は社会貢献事業としての側面が強く、大きな利益を出そうなどと考えておりません」などと答えている。
テレビで「薄口評論家」(新潮)、昔は軽薄といっていたが、ちょっと売れると「億ション」が買えたり、事業を起こすことができるというのは、よほどテレビ側が出演料を払っているのだろう。
他の政治家脱落者がいっていたが、政治家なんかやめてよかった、テレビに出るほうがよほど儲かるそうだ。それっておかしくないか?
お次はまたまたまたエロ教師のお話。
文春によれば、8月13日の早朝。栃木県宇都宮市内の閑静な住宅街の一画に、銀色のミニバン4台が停車した。
20人ほどの捜査員らが踏み込んだのは、同日に逮捕された栃木県内の教員・古口大輔容疑者(38)の自宅だったという。
「古口の逮捕容疑は性的姿態撮影処罰法違反(撮影)。勤務する高校の女子更衣室に侵入し、動画撮影機能付きの小型カメラを設置。女子生徒らの着替えを盗撮した疑いが持たれています」(社会部記者)
県警は女子トイレなども含めて十数カ所で同様のカメラ計20台以上を確認したそうだ。天井の点検口に穴を開けて設置するなどの細工が施されていたという。
「カメラ本体にはケーブルが付いており、天井裏で給電されていた。古口はネットで部品を購入し、レンズの直径1cmほどの小型カメラを自作。映像を記録したSDカードを定期的に回収するなど、盗撮行為を繰り返していた」(同)
古口は、栃木県内の進学校として知られる大田原高校を卒業後に宇都宮大学に入学。教員免許を取得し、15年に栃木工業高校に赴任する。
そして、21年4月から今回事件を起こした宇都宮工業高校に赴任したという。
「古口先生は作業着姿でよく授業をしていました。坊主でスラッとしており、僕らが授業中にふざけてボケをかましても、しっかり拾ってくれる。だから一部の生徒からはとても人気があったんです」(同校の卒業生)
機械工作の専門的な知識や技術が豊富で、生徒からも教職員からも信頼されていたという古口は、学年末テストの後に行われた授業でこんな熱い言葉を生徒たちに投げかけていたという。
「君たちが“ものづくり”で日本という国を引っ張って行ってほしい」
しかし、そんな言葉とは裏腹に、専門知識を活かしてとんでもない盗撮システムを作り上げていたのである。
警察庁の調査によれば、昨年1年間で摘発された児童ポルノ事犯で、被害が判明した子どもは1,265人にのぼり、そのうち184人が盗撮の被害者で、その3割弱が学校内で被害に遭っていた。
性障害専門医療センター(SOMEC)代表理事で精神科医の福井裕輝はこう語っている。
「盗撮は相手に気づかれずに行う犯罪であり、加害者には驚くほど罪悪感がありません。スマホ一つで容易に始められ、加害までのハードルが低く、性犯罪のなかでも依存性が特に強い。強制わいせつなどに至らず盗撮のみを繰り返す犯罪者では、再犯率が特に高く、治療が困難になります」
世に盗撮の種は尽きまじである。
お次は、世界中が注目したトランプとプーチンのウクライナ戦争を巡る会談だったが、プーチンが一枚も二枚も上手だったというお話。
ニューズウィーク日本版でネッド・プライス(米国務省の元報道官、元CIA諜報員)が、こう見ている。
プーチンがトランプの脅しに屈することなく、執拗にウクライナ攻撃を続けたことは、『大統領に就任したら(ウクライナ)戦争を24時間で終わらせる』と豪語してきたトランプをあざ笑う行為に見えた。
さらにプーチンは、トランプに罠を仕掛けた。それが8月15日のアラスカでの米ロ首脳会談だというのである。
「プーチンの狙いは、会談に応じることで、対ロシア制裁や追加関税を先送りするとともに、ウクライナに同情的な最近のトランプの姿勢にくさびを打ち込むことだ」
またトランプの不動産屋としての資質もよく理解しているという。
「不動産屋のトランプが領土割譲を伴う停戦案に魅力を感じやすいことも、プーチンは知っている。実際、プーチンの真の狙いは、ウクライナの主権や独立や国家としてのアイデンティティーを葬り去ることだが、トランプがこうした側面を直視したことはない。プーチンを批判するときも、あくまで領土の乗っ取りに焦点を当てている」
だからトランプは領土問題さえ解決すれば戦争の幕引きを図れると考えているに違いないと、プーチンは踏んでいると読む。
プーチンは米ロ会談が行われたこと自体が「一つの勝利」で、この会談を機にトランプを再び完全に自分の味方につけようと目論んでいるとみる。
結局、狡猾なプーチンの術中にはまり、トランプは所詮3流政治家だと自ら証明してしまったということだろう。
トランプは中国の習近平に会う予定だといわれるが、そこでも、君主としての格の違いを見せつけられるに違いない。
さて、小渕優子というのは不思議な政治家である。2008年に麻生太郎内閣で戦後最年少の34歳9カ月で少子化担当相として初入閣して、第2次安倍晋三内閣では財務副大臣に入り、2014年9月の内閣改造で経済産業相に抜擢されている。近い将来、女性初の首相にという声も一部にはあった。
だが、2014年に「政治とカネ」の問題が表面化し、その歯車は大きく狂い始めた。
新潮の報道をきっかけに、政治資金の不明朗な会計処理が次々と発覚。明治座(東京)での「観劇会」では、「小渕優子後援会」など4つの政治団体の政治資金収支報告書に、収支に計約6千万円ものズレがあった。その上収支が記載されていない年もあったりして、最終的には約3億2千万円もの虚偽記載があったことが発覚。
これで政治生命が終わったと思われていたが、しぶとく生き抜いてきた。
石破茂首相を引きずり降ろす動きが自民党内で活発化する中、新潮によれば、麻生名誉総裁が彼女を担ごうという動きがあるというのだ。
新潮は、麻生は森山裕幹事長が辞任すれば、小渕を幹事長に。その後、石破の代わりに小渕を擁立して、玉木雄一郎の率いる国民民主党と連立を組むという「枠組み」を考えているというのである。
麻生は小渕と、連合の吉野友子会長とも親しく、3人で飲んだ後、「あの2人の女は酒が強いな」とご満悦だったという。
私は、小渕優子は親父の小渕恵三よりも能力に疑問がつき、過去の始末の悪い不祥事も、後始末できていない。
麻生も「キングメーカー」を気取っていないで、老兵は消え去るのみで、政界から引退した方がいい。
老害とは麻生のような男のことをいうのである。
ところで、この国の株が上がっている。最近、史上最高値を付けた。株が上がる理由がないのに上がるということは、海外の投資家が買い漁っているということだろうが、「バブル崩壊間近」を感じるのは私だけではないはずだ。
マネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆はこう解説する。
「マネーは儲かるところに向かう。たとえば『金』や『ビットコイン』などが買われる状況も、その一つです。ここ十数年も世界中の中央銀行がお金を流しっぱなしにした結果、行き場のないマネーは米国株に流れていました。今年に入りドイツ株が史上最高値を記録したように、欧州でも株高が起きている。そうしたマネーの流入が、これまで出遅れていた日本株に波及したのです」
株の売り買いの約6割は海外投資家で占められているという。それも、今はアルゴリズム高速取引といって、AIが数千分の1秒単位で売り買いを行うから、相場は人間が判断してなどというものではなくなっているそうだ。
AIには血も涙もない。日本株がダメとなれば、あっという間に売られ、バブルは崩壊する。
日本的な「株屋の勘」などという時代遅れの相場師など、お払い箱なのだ。
それでもどうしても株を買いたいという向きには、新潮はいくつか推奨している。
一つは意外なことに、ゲーム機の任天堂は当然として、映画『鬼滅の刃』や『国宝』の配給会社「東宝」が伸びるというのだ。
また、世界的なEV車の売れ行きの鈍化で、トヨタが固執してきたハイブリッド車が世界的に人気で、これからも買いだという。
私はこれまで通り、株には何の興味もないが、株や東京のマンションに投資する人間たちの「心」が理解できない。
1993年のバブル崩壊の時もそうだったが、みんなが「崩壊する」といっていたが、地価は上がり、株も上がり続けていた。それがある日突然。
歴史は繰り返す。私はこの言葉を信頼している。
お次は文春から大谷サンの気になるお話。
大谷翔平が「散り時」を考え始めたというのである。
Number(1125号)の特別インタビューで、大谷はこう語っている。
「どうやって自分が最後、散っていくのかを考えなきゃいけないと思っています。(中略)若いときには自分がどうなっていくんだろうという楽しみしかなかったし、どういう頂上を迎えるんだろうという楽しみばっかりでしたから、そこは違いますよ」
悲願のワールドシリーズ制覇を成し遂げ、結婚して可愛い子どもも授かった。
しかし、ドジャースには明らかに昨年のような勢いはない。一時は9ゲーム差をつけたパドレスに追いつかれてしまった。
昨年のような打線に爆発力がない。大谷自身の成績も昨年と比べると、本塁打は同じペースだが、打率と打点が伸び悩み、盗塁の少なさが際立つ。
チームが波に乗れないためだろう、ロバーツ監督が厳しい大谷批判をして話題になった。8月11日のブルージェイズ戦で、打者がフリーマンだったのに大谷が三盗を試み失敗したことや、1点差の9回、満塁の場面で空振り三振したことを非難したのである。
投手陣の柱である山本由伸も絶好調とはいえず、鳴り物入りで入った佐々木朗希は予想通り期待外れ。投壊、下位打線の弱さは致命的といえる。それにドジャースはこれまでワールドシリーズを連破したことはない。
大谷サンの9月は、去年とは違う意味で“ヒリヒリ”するような月になることは間違いない。
そんな大谷に巨額な損害賠償を求める訴訟が8月に提起されたのである。
私はハワイが好きだが、中でもハワイ島の雄大な自然が気に入っている。そこの「マウナケアリゾート」に大谷が豪壮な別荘を買ったという話が流れたのは、昨年の春頃だった。
販売会社の公式HPには、〈パラダイスを見つけました。2つの完璧なビーチ2つの素晴らしいゴルフコース……〉〈ここは特別な場所。そして、もうすぐ我が家となる場所〉と大谷が語る宣伝動画がHPのトップに大きく掲載され、オアフ島でも話題になっていた。
今年1月には、リゾートの着工式に大谷と妻の真美子も出席したが、そのことも写真付きで大きく報じられた。ドジャースの開幕戦“東京シリーズ”があった今年3月には、大谷の来日に合わせて不動産会社が東京で説明会を実施。担当者は「購入者は年に一度、大谷選手と食事ができる」などと話していたという。
そんなことは大谷と代理人を務めるネズ・バレロが了承していなくてできるはずはない。だが最近、件のHPから大谷が消えた。
そして、不動産投資家2人が、ハワイ島での2億4000万ドル(約355億円)の住宅開発事業から不当に外されたとして2人を訴えたのである。
文春は、ハワイの裁判所に提出された8月8日付の訴状を入手したという。なお原告から裁判所への非開示要請で、一部は黒塗りだそうだ。
「注目すべきは原告が大谷だけでなく、わざわざ代理人バレロ氏まで被告に含めたこと。計十三頁の訴状に記されたのは主に、代理人バレロ氏への糾弾なのだ。
バレロ氏と言えば米国最大手のエージェント事務所CAA内に「CAA Sports」を共同設立。大谷の十七年オフのエンゼルス移籍時から代理人を務める。
『ドジャース移籍時は十年で七億ドル(当時スポーツ史上最高額)の契約をまとめた。近年は大谷の広告契約額を年十億円以上と吊り上げ、アシックスなどが契約を終了したとも報じられました。契約額の数%以上が手数料としてバレロ氏側の懐にも入ります』(運動部記者)
今年五月にバレロ氏はイベントに登壇し、大谷のスポンサー数を『二十社台前半』と明らかに。年一億ドル以上の収入があるか問われ『もちろんです』と答えた。“強欲”な交渉で話題をさらう人物だが、水原一平事件や、大谷のスポンサーだった『FTXトレーディング』破綻に伴う問題など、バレロ氏の辣腕や秘密主義が時にトラブルを呼んでいる、と見る向きもある。
そして今回の訴訟で原告がやり玉にあげているのがまさに、バレロ氏の『脅しの交渉術』だった。
訴状によれば、原告は二〇一三年に別荘地開発を構想。二三年にK社と合弁会社を設立し、『スター性により他の富裕層が物件を購入する』と期待して、大谷を事業に迎え入れて広告契約を結んだという。
しかし、代理人バレロ氏の介入で、風向きが変わった、というのである。原告は訴状でバレロ氏を『妨害者』としてこう非難する。
〈広告契約を一方的なものとして扱い、ビジネス上の事柄に対しては、無視するか敵意をもって対応した。異議を唱えられるたびに、バレロは彼の常套手段である“債務不履行の脅し”に訴えた。原告は何度も、バレロの際限のない要求を認めない限り、『大谷が契約を破棄する』と告げられた〉
〈バレロは(原告を)あらゆる場面で(略)困惑させ、信用を傷つけることを目的とした措置をとった〉」(文春)
だが、こうした経緯を大谷がまったく知らなかったとは考えにくい。
文春でも触れているように、大谷は以前も、広告に出ていた仮装通貨取引所の経営破綻で訴えられたことがあった(共謀を立件できないと棄却)。そして水原一平事件である。約62億円もの巨額なカネが自分の口座から盗まれていることに気がつかなかった大谷の「金銭管理能力の欠如」には驚かされた。「野球バカ」の一言で片づけていいのだろうか。
お次はFRIDAYから。特殊詐欺グループ「ルフィ強盗団」の最高幹部の一人で逮捕された小島智信被告(47)の獄中告白の短期集中連載が始まった。
取材と文はノンフィクション・ライターの栗田シメイ。
このグループでは、同じく逮捕された渡辺優樹(41)がトップだという。栗田は1年近く交渉して、「1社・1人」という条件で面会が叶ったという。
小島はこういった。
「帰国初日から取り調べに全面協力してきたのは後悔の気持ちからです。私にできる贖罪はすべてを証言することだと心から思っています。そして『私はルフィの一味でない』ことを世の中に伝えたかった。私はあくまで“詐欺師”なのです」
私にはよく理解できない。ルフィとは悪質な詐欺師集団ではないのか。カネを奪うだけでなく殺しまでやる暴力団員や半グレの集団ではないか。
まあいい、盗人にも三分の理。聞いてみるか。
小島は北海道室蘭市で生まれた。父親はタクシー運転手、母親は歯科衛生士だったという。だが両親の離婚を契機に、非行へ走った。
13歳のとき窃盗で逮捕され、養護施設へ送られた。だがそこでの扱いは非人間的なものだったという。
「入所直後、いきなり職員から100発ビンタを喰らった」というのだ。その後も暴力にさらされた。これほどひどい扱いを受けたことは、その後の刑務所でもなかったそうだ。
17歳で少年院に入れられ、退所した後はクラブで知り合った札幌の女性の家に転がり込み、チーマーとつるみ、ヤクザのしのぎを手伝うようになったのは自然の成り行きだったのだろう。
19のときに窃盗事件を起こし再び少年院に。21歳の時に上京。ヒモ暮らしを続けているうちに、元銀行員で大手闇金グループのHと知り合う。
任された仕事は「整理屋」だった。企業を計画倒産させる詐欺だが、小島は実益となる勉強は苦にならず、漢字検定1級や簿記2級を取得し、「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」の資格も取り、PCは自分で組み立てるという。
真っ当な仕事をやっていても食っていけただろうに。
その後、架空通貨の投資で300万円の借金を負い、特殊詐欺グループのいるフィリピンへ行く。
「かけ子」としては優秀ではなかったが、ボスの渡辺に会ったという。
渡辺はかけ子のリクルーターと回収役をやっていたそうだが、2017年ごろ、自分の組織を立ち上げたいと考え、池袋にあった中国の特殊詐欺グループに人を送り込み、彼らのノウハウを学んだそうだ。
なるほど、こうした特殊詐欺の先達も中国なんだ。
私が以前から疑問に思っているのは、なぜ、警察はこうした時代の先端を行く犯罪に、いつも後手後手に回っているのだろうかということである。
警察にだっていくらかは優秀な人間がいるだろうに、犯罪者のほうが数歩先をいっている。日本の警察も中国の警察に人を送り込み、犯罪取り締まりのノウハウを学んだ方がいいのではないか。
これを読みながらそう考えた。
さて、北島康介、懐かしいね。2004年のアテネ五輪では、「ちょ~気持ちいい」といって、その年の流行語大賞にも選ばれた
2008年の北京五輪、男子100m平泳ぎで五輪連覇を果たした時は、優勝インタビューで「何もいえねえ」といった。数々の迷言を残したレジェンドである。
「十六年に現役を引退。現在は『東京都水泳協会会長』という立場で水泳に携わりながら、会社経営者の顔も覗かせる。今年六月には、不動産事業などを手掛ける『HESTA大倉』の代表取締役副社長にも就任した。
『北島は、「ちょ~軽い」が売りのHESTA大倉社製ソーラーパネルの広告に起用された。同社の代表を務めるのは、安倍晋三元首相銃撃事件を機に辞職した奈良県警元トップの鬼塚友章氏です』(スポーツ紙記者)」(文春)
北京から17年後の25年6月28日。にわか雨が上がった真夜中の東京・銀座の街に、灰色のスーツに身を包んだ北島の姿があったという。妖艶なドレスを着た女性と談笑していると、ほどなくして2人は、北島の所有する高級車の後部座席に乗り込んだというのである。
彼女、A子について知人がこう明かしている。
「A子は、三十代半ばで女優の小芝風花さん似のホステス。今年三月頃、北島さんが友人と一緒に店へ来てA子と知り合い、そこから一カ月も経たずして、男女の関係に発展しました。北島さんは、かなりの頻度で店に通っていて、店が休みの日でも二人はプライベートで密会しているのです」
文春取材班も北島が足しげく銀座の店に通い、店外でもA子と会っている様子を何度も確認しているという。
2人が逢瀬を重ねるマンションは彼女のために北島が借りているそうだ。
文春が北島を直撃した。このやり取りがチョ~面白い。
――A子さんとは、どんな関係ですか。
「いや~仲良い……。はい」
――交際されてませんか?
「そういう風に見られちゃいます?」
――男女の関係に?
「まあでもなんかお酒も入ってたんで。飲んでたんで」
――流れでそうなった?
「なってたかもしれないですね~。でもそんなに長いことは……。パッと行ってパッと帰ったんで、やってないと思いますよ」「何も言えねえって書いて(笑)」
――男女の関係はないと?
「ないってことで」
――とは言っても奥さんには言えない関係なのは間違いないのでは?
「まあ言えないっていうか……。まあ、そういった意味では、迷惑はかけますよね。飲みに出歩くことは、承認してもらってまして、内緒で遊んでるっていうわけじゃない」
――男女の関係かどうかについては、やはり何も言えねえですか?
「(表情を和らげて)何も言えねえ! 何も言えねえって書いてください(笑)」
――ちょ〜気持ちいい関係だったりは?
「ははは。かもしれないっていうのも書いてください。その2つは絶対書いてください(笑)」
北島康介ここにあり! 北島さん、次は国会議員を目指しているのでは?
ところで、ここでは今週取り上げなかったが、問題記事を2つ紹介しよう。
1本は「変見自在 最終回 高山正之」(『週刊新潮』8/28日号)。今1つは「森友事件 同僚メモ“黒塗りされた核心”」(『週刊文春』8/28日号)である。
新潮の高山の連載コラムは今回で終わり。
〈問題となったのは7月24日発売号の「創氏改名2.0」と題されたコラムで、韓国にルーツがある深沢さんを名指しし、「日本名を使うな」などと非難した。深沢さんは今月4日に記者会見し、「人権侵害」「レイシズムに基づいた差別扇動」などと抗議。新潮社が同日謝罪する事態となっていた〉(時事通信ニュース08-19 20:34)
新潮社内にはこのコラムをやめるのに反対の声もあったという。なぜなら、このコラムは20年以上続き、高山の考えは新潮社の考えを反映したものだからだというもの。
今週は、朝日新聞の悪口を書き連ねていたが、この程度の人間を「社の顔」として続けてきた新潮社は、コラムを急にやめるだけではなく、こうした筆者の考えを、社としてどう考えていたのかを、読者、執筆者たちに説明すべきである。
もう一本は文春の“アノ”相澤冬樹の記事である。今週は、財務省が開示した文書の中に、「約3m以深には廃棄物がないことを証明しております」という言葉が一級建築士の事務所が出したメールにあったと明らかにしている。
財務省近畿財務局は森友学園側に莫大な値引きをする理由として、国有地には地下にゴミがあるためだとしていたが、それが嘘だったことがハッキリしたというのである。
相澤のこの問題に賭ける執念は本物だが、この改ざん問題で自死した赤木俊夫の妻の雅子と恋愛関係にあると、先日の新潮で暴露されてしまった。
それに対しての「説明」が本文の後にかなり長めに続くのだ。そこには、
〈7月10日発売の『週刊新潮』に、私と赤木雅子さんの関係が「禁断愛」として報じられました。誤解を招く内容ですのでご説明します。
私が雅子さんと最初に会ったのは7年前、NHKを辞め、森友事件の取材を1人で続けていたころです。2020年3月には雅子さんの提訴と俊夫さんの遺書全文を「週刊文春」で記事にしました。当時は「取材者と被取材者」としての関係でしかありません。その後、全容解明を求め全国行脚する雅子さんに同行し各地を回りました。やがて関係性が変化し、親密な交際が始まったのは3年前、2022年8月のことです。
その頃、私は同居していた女性と別れ話になっていました。2カ月後に同居を解消しましたが、雅子さんとの交際を理由に相手女性から5500万円を要求されました。応じなければ裁判を起こすとのことでしたが、私は応じず、1年後に裁判になり、110万円という金額で決着しました。
雅子さんの俊夫さんへの想いは変わることなく、毎朝、線香をあげて遺影に語りかけています。私の森友事件関連の報道は、開示文書や正当な取材で裏付けられた事実に基づくものです。今後も森友事件の解明をめざし取材を続けます。〉
こちらのほうは、相澤の弁明を信じたい。類まれな記者魂を持った彼が、更なる森友事件の真相を暴いてくれることを期待したい。
さて、今週最後の記事は、夏の甲子園で1回戦を勝った広島県の広陵高校が、部員の暴力沙汰が表沙汰になり、途中辞退という異例の展開になった「深層」を追った文春の記事。
名門の広陵高校は春の選抜で3度全国制覇をしている。そのうちの2回は、1990年から指揮を執る中井哲之(63)監督の時代である。
中井監督は部員の自主性と人間教育を重んじ、「野球部は家族」と公言しているそうだ。
だが、そんな監督の下で暴力沙汰が明らかになったのだが、他にも部員の暴力で病院に送られ、一時は右半身麻痺になった元部員がいたというのである。
Aは県外から広陵の野球部に憧れて2015年春に同校へ入った。だが、Aは家族の1員にはなれなかった。
「Aさんが上級生から激しい集団暴行を受けたのは、三年生が引退し、新チームが始動して間もない同年九月十八日のことだった。
Aさんは時折、言葉を詰まらせながら、辛苦に満ちた記憶の封印を解く。
『その日、夕食でグレープフルーツが出たんです。僕はある先輩から「グレープフルーツの皮を絞って汁をあいつ(別の先輩)の目に入れろ」と指示されました。要は嫌がらせです。僕が「できません」と答えると、その先輩から「なんや、歯向かうんか?」、「あとで部室に来い」と言われました。新チームになってから、先輩たちからは「しばかれて強くなるのが広陵の伝統だ」というようなことを言われていましたし、当時は僕もそれを信じ込んでいました』
夕食後、Aさんが覚悟を決めて部室を訪れると、消灯して真っ暗な室内に三、四人の二年生が待ち受けていたという。
『部屋の中央で正座させられ、手を後ろに回して抵抗できない姿勢になるよう命じられました。そこから集団暴行が始まりました。「先輩に歯向かうな」、「なんでそんな調子に乗っとんや」などと言われながら、何度も蹴ったり殴ったりされたんです。正座だけでなく、体幹トレーニングの「プランク」の姿勢をとらされ、あばらのあたりを蹴られたりもしました。中にはスパイクを履いていた先輩もいました。顔はなるべく避けていたようでしたが、蹴りの一発がこめかみ付近に命中し、僕は意識を失いました』
目が覚めた時、Aさんは県立広島病院のベッドの上にいた。
『病院に搬送されたことを理解して、真っ先に頭をよぎったのは「しばかれて病院送りになったことが表沙汰になったらどうしよう」という不安でした。野球部に迷惑をかけてしまうのではないかと。次に思い浮かんだのは「そのせいでまた先輩にやられるのかな」いうことでした』」(文春)
しかし、右半身が動かなくなっていることに気がつく。
そうした中、数日後に中井監督がきてこういったというのだ。
「Aさんは身を案じる言葉を想像したが、開口一番、監督が発したのは全く違うものだった。
『お前は部室の扉で挟んだんやってな。何をどんくさいことしとるんや』
さらに中井氏は『それで合ってるよな?』と追認を求める。Aさんは必死で『いえ、違います。●●さんにやられました』と事実を訴えた。Aさんが続ける。
『監督は「違うやろ。部室の扉は重たいし、お前はどんくさいから、自分で挟んだんやろ」と認めてくれない。僕は厳しい環境も覚悟の上で広陵に行ったわけだし、監督に逆らえる立場ではありません。「そうでした……。僕がどんくさかったからです」と主張を変えました。すると監督は「そうやのう。分かった。お前の口からそう聞いたから、そういうことで処理しとく」と満足げに話し、病室を去りました』」
当時を知る広陵の教員は、そんな真相は知らなかったと話している。
その上、Aが退院して中井監督のところへ挨拶に行くと、右が動かないというのは嘘だと聞く耳を持たなかったという。
監督の意向を受けて、先輩たち、同級生たちからも集団暴行を受けるようになったそうだ。
この暴力事案は高野連の知るところになった。そのため「対外試合禁止1ヵ月」という処分を受けていたのだ。Aはこういう。
「部室での暴行は隠蔽されたのに、寮での暴行は処分対象になった。その違いが全く分かりません。ただ、後者が処分を受ける事案ならば、前者も本来は高野連に報告し、何らかの処分が下されるべき事案じゃないですか。それなのに、監督が率先して隠蔽に走ったことが、僕には納得できませんでした」
2016年2月にAは絶望した広陵高校を離れた。
文春が取材を進めると、他にも証言者が出てきて、集団暴行は日常化していたようである。
学校側も薄々、野球部内の暴力沙汰は知っていたのではないか。だが、
「長らく男子校だった広陵は98年から共学化し、大学進学にも力を入れ始めました。野球部は安定して強く、知名度もあり、生徒も集まる。中井さんを崇拝するOBやシンパも多く、広陵にとって彼の存在は大きくなっていった」(地元メディア関係者)
広陵の元教員もこう激白している。
「野球部、中井監督は広陵の中でも特別な存在。中井先生は学校の広告塔のような役割も果たしてきましたし、私学ですから、部員数が多いということは、それだけお金も持ってきているということなんです。周囲がモノを言える雰囲気ではありません」
そして今回の暴力沙汰が起きた。Aはこう語っている。
「今回の問題で、暴力の伝統とそれを隠蔽する中井監督という構図が、自分が経験した時と同じかたちで残っていたことが、すごく悲しかった。暴力に耐えて強くなるなんて、絶対におかしいです。暴力の連鎖を助長し、放置してきたのは中井監督。その現実を受け止めてほしいです」
文春が発売された翌日、ようやく広陵高校は中井監督、その長男で野球部長の中居淳一(30)を辞めさせた。
それで「暴力が日常化」していた野球部の伝統が一掃されるとは考えにくい。高野連、高校野球を美談に仕立て上げる朝日新聞、毎日新聞も、こうした悪習をなくすためにどうしたらいいのかを真剣に考える時だ。(文中敬称略)
(文=元木昌彦)