「月光」などのヒット曲で知られるシンガーソングライターの鬼束ちひろ容疑者が11月28日、器物損壊の疑いで警視庁渋谷署に現行犯逮捕された。これを受け、鬼束が主題歌を担当してきた連続ドラマ『ポルノグラファー』(フジテレビ系)シリーズのファンから「どうなるの?」と心配の声が上がっている。
鬼束は、同日午後4時35分頃、東京・渋谷区の路上で体調不良の友人女性のために呼んだ救急車を蹴った疑い。複数の報道によると、鬼束は取り調べに対して「通行人に嫌みを言われ、パニックになった」と話しているという。
「鬼束は事件当時、現場近くで知人女性とパチンコを打っていたところ、女性の体調が悪くなったため救急車を呼んで車に乗せた後、なぜか救急車の右後方部分をキックしたため、消防が『救急車を蹴られた』と警察に通報したそうです。また、目撃証言によると、車体は2~3センチほどへこんでおり、鬼束と友人は泥酔したような様子だったとか。駆けつけた警察に現行犯逮捕された鬼束は同日夜、警察署への留置の前に薬物検査のため、病院に移送されたという報道もあり、今後の展開が注目されています」(芸能ライター)
2000年2月にデビューした鬼束は、セカンドシングル「月光」でブレークし、ファーストアルバム『インソムニア』がミリオンセールスを記録。しかし、02年に心身ともに健康状態が悪化して以降、休養と活動再開を繰り返してきた。
「10年には同棲相手の男性が鬼束への傷害容疑で逮捕される事件が起き、当時、メディアでも大きく報じられました。さらに、13年にバラエティ番組『アウト×デラックス』(フジテレビ系)に出演した際には、鬼束の個性的なファッションや過激な言動が話題になりましたが、14年頃からはデビュー当時のようなナチュラルメイクに戻り、18年7月からフジテレビオンデマンド(FOD)で配信された連続ドラマ『ポルノグラファー』では、15年ぶりにドラマ主題歌を担当するなど、近年は音楽活動も安定していました。」(同)
『ポルノグラファー』は、丸木戸マキによる人気ボーイズラブ(BL)漫画シリーズの実写版。King&Prince・永瀬廉主演映画『弱虫ペダル』(20年)などを手掛けた三木康一郎氏が脚本・監督を務めた。同作と19年2~4月にFODで配信された『ポルノグラファー ~インディゴの気分~』は、後にフジテレビでも地上波放送され、今年2月には『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』も公開された。
「実写版の3作とも鬼束が主題歌を担当し、それぞれの主題歌である『Twilight Dreams』『End of the world』『スロウダンス』は、BL作品との親和性の高さが一部原作ファンから高く評価されていました。今回の鬼束逮捕を受けて、ネット上では『映画の地上波放送は絶望的かな』『ドラマの再放送はもうないか……』と心配する声も見られます」(同)
近年、音楽活動は順調なようにも見えていた鬼束。一体、彼女の身に何があったのだろうか。