小栗旬主演のTBS系「日曜劇場」枠ドラマ『日本沈没―希望のひと―』の第7話が、11月28日に放送された。世帯平均視聴率は15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調をキープしているものの、視聴者から「あり得ない」と指摘される場面があった。
第6話のラスト、加重収賄罪の疑いで地震学者の田所雄介(香川照之)が任意同行されたことで、第7話では彼が唱えていた“日本沈没説”について、政府の諮問機関・日本未来推進会議が再検証を実施。田所説の真偽を疑う向きがあったものの、以前、政府に協力していた物理学者で田所のライバル・世良徹元教授(國村隼)ですら、日本は沈没するとの結論を出して……といった展開だった。
「その後、日本政府は国内企業の移転を条件に、外国に移民を受け入れてもらう施策を取るため、大企業のトップたちと交渉することに。一方で、常盤グループ会長・常盤統一郎(小野武彦)から、世界的な地球物理学の権威であるジェンキンス教授(モーリー・ロバートソン)が田所説を否定したとの話を聞き、推進会議のメンバーで環境省の官僚・天海啓示(小栗)が、その事実を確認するために奔走しました」(芸能ライター)
天海の知り合いで新聞記者の椎名実梨(杏)が事実確認に協力することとなり、彼女は単身でアメリカに向かい、ジェンキンス教授と面会。現地の大学から天海に国際電話で連絡を取るシーンがあったのだが……。
「天海は日本、椎名はアメリカ・カリフォルニアにいる設定でしたが、なぜかどちらも昼間の時間帯だったんです。ネット上では『両方昼ってあり得ないと思うんだけど。撮影中に気付く人いなかったのかよ』『日本とアメリカに時差がない世界ですか?』『昼の東京から電話しても、アメリカは夜中だから出ないよ(笑)』などとツッコミが相次ぎ、失笑を買っていました」(同)
実際、アメリカの西海岸に位置するカリフォルニアは日本と17時間の時差があるため、「両方昼」という描写は現実ならばあり得ない。なお、11月7日に放送された第4話でも、同様の指摘を浴びる場面があった。
「この回では、関東沈没の可能性を知った国民が高速道路で地方に避難しようとして、大渋滞を起こすシーンがありました。中央道の混雑状況がニュースで流れましたが、日本の映像だったにもかかわらず、車は“右側通行”だったんです。さらに、関東から逃げようと高速道路を利用しているはずなのに、上り下り共に混み合っている点にもツッコミが飛ぶことに。こうしたミスが相次いでいるため、ネット上では『完全に“ネタドラマ”になってる』『間違い探しの番組かと思った』など、作品を揶揄するような書き込みも増えています」(同)
いよいよクライマックスを迎える『日本沈没』。これ以上、視聴者の失笑を買うことがないと良いのだが……。