日本テレビ系で大みそかに6時間生放送される年末特番『笑って年越したい!笑う大晦日』のMCを、フットボールアワー・後藤輝基が担当することがわかった。すでに一部スポーツ紙では、メインMCをナインティナインが務めると報道されているが、この2組以外にも司会者がおり、今後、日テレ系のバラエティ番組で1人ずつ発表されるという。局関係者によれば、「メンツは視聴者にとって、ほぼ“想定内”の芸人が名を連ねている」ようだ。
日テレは、2006年の大みそかから『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の年越し特番『笑ってはいけない』シリーズを放送してきたが、15年の節目を迎える今年で休止すると発表。その“代打”となった『笑う大晦日』だが、詳細はいまだ発表されていない。
「番組内容の発表に先駆け、12月13日に放送されたお笑い特番『女芸人No.1決定戦 THE W 2021』内で後藤のMC就任が明らかになりました。後藤以外の司会者は、今後『今夜くらべてみました』や『行列のできる相談所』など、日テレの看板バラエティで連日発表されるといい、一部ですでにメインMCを務めると伝えられたナイナイは、『ぐるぐるナインティナイン』内で出演が正式発表される見込みです」(芸能ライター)
日テレとしては、『笑う大晦日』を同局の『24時間テレビ』のような“お祭り番組”にしたいという目論見があるようだ。
「連日のMC発表にしても、『24時間テレビ』放送前に恒例となったマラソン企画のランナー発表に近い気合の入れようですが、その顔ぶれを見ると“意外性”のあるタレントが少なく、以前から一部で出演がウワサされていた千鳥やバナナマンなど、よくも悪くも“想定内”の人選。今年の『24時間テレビ』にしても、全枠での世帯平均視聴率は12.0%(ビデオリサーチ誌調べ、関東地区/以下同)で、全44回中、歴代29位タイと明らかな不振に終わっているだけに、そもそも“お祭りムード”漂う番組自体、世間には受け入れられていないのではと不安視されています」(前出・関係者)
なお、『笑ってはいけない』は10年から20年まで、『NHK紅白歌合戦』の裏で11年連続で民放トップの視聴率をマークし、大みそかの名物番組として君臨してきた。『笑う大晦日』がその高いハードルを超えることは難しくとも、局としては近い水準を維持したいところだろう。
「午後6時30分からスタートする『笑う大晦日』ですが、ちょうど1時間後に『紅白』が始まるため、番組成功のカギを握るのは、冒頭の1時間。そこで視聴者に『面白い番組』と認知されれば、途中で『紅白』に飽きた視聴者が戻ってくると考えられますからね。ちなみに『紅白』の歌手別視聴率を見ると、特に演歌歌手の出演シーンで他局にチャンネルを変える視聴者が多いとデータ上で判明しています。昨年まで『紅白』の視聴を離脱した人の受け皿となっていたのが『笑ってはいけない』でしたが、今年はいったいどうなることか……」(同)
果たして『笑う大晦日』は、MC以外にどんな“見どころ”を用意しているのだろうか。