12月21日放送の『ものまねグランプリ ザ・トーナメント2021』(日本テレビ系)で、人気声優・武内駿輔が優勝。Twitterで「武内くん」など関連ワードがトレンド入りし、ネット上では声優ファン以外の視聴者からも注目を集めた。
現在24歳の武内は、2015年放送のアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』(TOKYO MX)のプロデューサー役に17歳で抜てきされ、16年に「第10回声優アワード」で新人男優賞を受賞。代表作はほかに、ディズニー映画『アナと雪の女王』シリーズのオラフ役(19年に麻薬取締法違反で逮捕されたミュージシャン・ピエール瀧からの引き継ぎ)などが挙げられる。
「そんな武内が今回挑戦した『ものまねグランプリ』は、ものまね番組ではおなじみのお笑いタレント・コロッケや神奈月、歌手の荒牧陽子、声優・山寺宏一といった錚々たるメンバーが出演。武内は初登場でしたが、1回戦で先輩にあたる山寺のものまねや、あんしんパパの『はじめてのチュウ』(1990年発売)などを披露し、1位通過。決勝では歌手・福山雅治の『家族になろうよ』(2011年発売)と『HELLO』(1995年発売)をメドレーで歌い上げ、第14代目王者に輝きました」(芸能ライター)
ネット上では、1回戦の時点で「武内くんすごすぎ!」「ものまねのクオリティが高い!」「優勝も夢じゃないのでは?」などと話題になり、実際に優勝するとファンから祝福の声が続出したほか、声優としての武内を知らない視聴者層からも「これは納得の結果」「ものまね界に新しい風が吹いた!」といったポジティブな声が相次いだ。
「ベテランの山寺らと比べれば、武内はまだ一般的に有名ではありませんが、今回はその実力で視聴者からすんなり受け入れられた印象。男性声優といえば、昨年1月に歌手のLiSAと結婚した鈴木達央が、今年7月30日にニュースサイト『文春オンライン』で不倫を報じられて大炎上しました。鈴木は今も活動休止状態にあり、複数の出演作から降板になるなど騒動が続いています。そんな中、武内が『ものまねグランプリ』で大活躍したため、声優ファンからは『男性声優のイメージ向上に期待したい』といった声も見られます」(同)
なお、武内は7月14日に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系、以下『水ダウ』)の検証企画「声を操るプロ声優ならモノマネも上手いはず説」に挑戦者の一人として出演。複数のものまねタレントが声優とペアを組んでレクチャーを施し、武内は神奈月にコーチングされていた。
「『水ダウ』で神奈月は、武内の顔を見ただけで『福山さんの骨格に似てる』『たぶん福山さんの声が出しやすい』と指摘。そんな神奈月の指導を受けた武内が、本番で福山の楽曲『心color~a song for the wonderful year~』をものまねしながら歌い上げると、出演者は騒然となり、審査員を務めたコロッケは『福山さん(のものまねをしている人の中で)一番だと思う』『福山さんのまねしてる人、たぶん今日からいなくなると思う』と大絶賛。神奈月&武内のタッグは、決勝で玉置浩二のヒット曲『ワインレッドの心』を選び、見事優勝を果たしました」(テレビ局関係者)
こうした経緯から、『ものまねグランプリ』でも武内は福山のメドレーを格好良く歌い上げつつ、神奈月の教え通りに“笑い”も取り入れていた。
「神奈月に対するリスペクトも見せたことで、武内の好感度もアップしたようです。ファンの間で『ついに世間が武内くんの魅力に気づいたから、ますます需要が高まりそう』『武内くんの仕事増えちゃうね~!』などと予想されていて、今後、本格的なブレークが期待されています」(同)
一方、最近は声優がバラエティ番組に進出する動きもあるが、武内ほどの“大成功パターン”はなかなか珍しい。
「『水ダウ』には平田広明や森久保祥太郎といったベテラン声優も出演していましたが、笑いに走らされてしまった揚げ句、ダウンタウンらスタジオメンバーに知られていないこともあって、微妙な空気に……。放送当時、ネット上のファンからは『こんな姿は見たくなかった』『仕事を選んでほしい』などと、ネガティブな声も寄せられていました」(同)
声優のマルチな活躍がファンを喜ばせることもあるだろうが、『水ダウ』の企画をめぐっては明暗が分かれてしまったようだ。