先日、小学6年生の娘ココのお友達がうちに遊びにきました。部屋の中でもマスクしているので、「息苦しいだろうから、部屋の中ではマスクを取っていいよ」と言うと、「親に『どこに行ってもマスクは外すな』と言われているし、自宅でもお風呂と寝る時以外はずっとマスクしてるので大丈夫です」と仰天発言が飛び出した! 家の中でもマスクする子がいるのか……。というか、家の中でもマスクを強要する親に驚きました。
12月の東京の新型コロナ新規感染者は連日10~40人台。大人は感染予防のためにマスクをつけた方がいいのだろうけど、子どもは感染しても重症化しにくいと言われています。なので、小学校では実質的なマスクを強制しなくてもいいと思うんですよね。いいかげん、“給食はマスクしながら黙食”というのをやめてほしい。友達と会話しないで給食を食べるなんて、かわいそうでしょ! マジで。
でも「マスクなしでの学校生活で子どもが感染し、それによって親が感染したらどうするんですか!」とクレームをつける一部の親がいるのだろう。だから、学校はマスクを禁止にできない。こういう親からのクレームなんぞ無視するか、「子どもは重症化しないから大丈夫です!」と言い切るか、できないのだろうか。素人のオレは「クレームにビビってたら何もできないじゃん!」と思うのだけど、きっとそんな簡単な話ではないのだろう。クレーム親が教育委員会に告発し、先生は異動などの処分を受けることもある。それがイヤなので、クレーム親にはペコペコするしかない、という流れなんだと思う。世知辛いというか、さみしい話ですよ。
そんな中、ココが最近TikTokで知ったドラマ『女王の教室』(日本テレビ系)を見たいというので、数年ぶりにTSUTAYAに行ってDVDをレンタルしてきました。2005年のドラマだから、今から16年前ってことか。主演の天海祐希は強権的な鬼教師役、志田未来が生徒役で出演していました。オレはリアルタイムでこのドラマ見てないし、存在も知らなかったが、なかなか面白い!
あらすじとしては、小学6年のクラスに鬼教師・阿久津(天海)が赴任してくる。阿久津の徹底した厳しさに生徒たちが反抗するが、阿久津は「歯向かった生徒には罰を与える!」と生徒の話は一切聞かない。ただし、理想論抜きの現実的な考えにより、生徒は自分たちでトラブルの解決策を見つけていくというもの。
ココは厳しい阿久津の発言に「あり得ない!」とブーブー文句を言いながら、かなり夢中になってドラマを見ていました。女子生徒のサイフが教室で紛失した時には、「見てられない!」と自分の部屋に逃げてしまった。「どうした?」と聞くと、「ハラハラするストーリーはマジ無理!」とのこと。サイフがなくなって犯人探しするシーンごときが見られないってことは、サスペンスやホラー映画はまだ見られないだろうなあ。
とある回では、阿久津の授業の進め方などに保護者たちがブチ切れ、クレームをつけるために学校に集結。阿久津はまったく怯まずに、「保護者一人ひとりと面談して説明します」と冷静に対応。厳しくしているのはすべて子どものためと説明し、親たちは全員納得して帰る。その後も保護者たちが阿久津に怒りを募らせるシーンがいくつかあるんですが、阿久津はその都度話し合いで解決しています。
クレームに対する阿久津の対応が素晴らしい! 16年前のドラマだから、今はポリティカル・コレクトネスの観点から見ても通用しない部分があるかもしれないけど、小学校の先生たちはこのドラマを見た方がいいと思います。
ちなみにココは自分と同じ6年生がドラマの中で恋愛っぽい雰囲気になるシーンがあるからか、「続きが気になる!」とかなり盛り上がってましたね。阿久津の話よりも生徒同士のいざこざが面白かったみたいです。
ついでに、物おじしない女性教師が小学4年の問題児クラスで奮闘する姿を描いた古瀬美智子主演のドラマ『ハガネの女』(テレビ朝日系、10年)もDVDをレンタルして見せたら、「小学4年には興味なし!」と1話の途中でやめて、ゲームしてた。最近は小学校が舞台の学園ドラマはほとんど作られていない気がするんですけど、あまり需要ないのかなぁ。オレが中学の頃は『3年B組金八先生』(TBS系)ブームだったし、学園ドラマを制作したら当たると思うんですけどね。