YouTuberのヒカルが1月9日、自身のチャンネルで「天皇陛下から紺綬褒章を賜りました」というタイトルの動画を公開した。
ヒカルといえば、チャンネル登録者数464万人(1月12日現在)を誇る大人気YouTuber。昨年12月6日、世界的アーティスト・村上隆氏とコラボレーションしたアパレル商品の売り上げ2,172万円を「赤い羽根共同募金事業」に寄付したと報告していた。
「これにより紺綬褒章を受章したヒカルは、今月9日にアップした動画内で『人生で初めての表彰状が天皇陛下からでした』『地道な活動がね、一つ認められたりとかするのがうれしい』と喜びのコメント。なお、同褒章について『赤い羽根共同募金事業』関係者が『個人だったら犯罪歴まで全部(調べられる)。それぐらい厳しい』と説明する場面もあり、ヒカルは『いろいろ今まで言われてきましたけど、僕が犯罪歴ないのようやく認めてもらえるんちゃう? アンチの皆さん、これを頂けるくらいクリーンな経歴なんで、そこだけ勘違いないようにお願いします』と強調しました」(芸能ライター)
本人が言う通り、ヒカルはネット上で犯罪歴を疑われた過去がある。2017年8月にビットコインを使った仮想株式(VA)を発行するサービス・VALUを利用したヒカルは、高騰していた自身のVAを一気に売りに出した。ちなみに、ヒカルとともに同サービスを開始したほかのYouTuberも、やはり同時期に自分たちのVAを放出。これによってVAは暴落し、ほとんどの株主が損失を被ることとなったが、高騰中に売却したヒカルらは多額の利益を得たとみられ、このことが「インサイダー取引に当たるのではないか」とネット上で“炎上”したのだ。
「騒動後、ヒカルはTwitterで『もともと「自分たちの価値を比べて、誰が一番価値のある人間かを競う」という動画の企画として考えていただけで、僕たちは一切VALUで利益を得るつもりはありません』と明かした上で、『一連の取引で僕らが得た全てのビットコインを使って、自分のVAを過去最高値(付近)で買いたいと思います』と宣言し、実行しています。一方、ネット上では当時、『ヒカルがインサイダー取引の件で逮捕された?』などと話題になったり、“警察に連行されるヒカルの合成画像”が出回ったりしたため、警察沙汰のイメージが広まったようです」(同)
また、ヒカルは過去に「下剋上」という情報商材ビジネスを行っていたことがあるが、炎上系YouTuber・シバターは、17年4月に公開した動画の中で「情報商材屋さんっていうのは“ねずみ講”や“マルチ(商法)”と同じ」「完全に違法」などと批判。これを見て、当時、ヒカルにネガティブなイメージを抱いたネットユーザーもいたようだ。
「ヒカルは受章報告をした動画内で、『Yahoo!ニュース(に記事が)載ったとしたら、ヤフコメが楽しみですね』などと発言していましたが、実際に記事化されると、そのコメント欄には『人気YouTuberがこういう活動を広めていくのは大事』『お金持ちが寄付をしてくれるのはありがたいこと』『多額の寄付はやっぱり称賛すべき。こういうことまでアンチが叩くとしたらおかしい』『YouTuber業界にとってもイメージ的にプラスなのでは』といったポジティブな書き込みが多く寄せられています」(同)
なお、ヒカルはほかにも社会貢献となる活動を展開。たとえば、病院に併設される形などで、病気の子どもやその家族のために建てられている宿泊施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」への支援を継続的に行っていることでも知られている。
「また、ヒカルはコロナ禍の昨年10月にアップした動画で、医療従事者に向けた1,000万円寄付を報告すると同時に、『ほかにも僕、チラホラ募金してるんで。1億(円)とまではいかないものの、たぶんそれぐらいの金額に近づいてますね』と募金総額を明かしていました」(同)
今後、こうしたヒカルの活動がますます評価されるにつれ、ネット上の好感度や信頼度も回復していくことだろう。