連載企画「30代女子「煩悩部屋」ビフォー・アフター」へ応募してくれた、6人目のクライアント・板橋区在住のKさん。全30回に渡って片付けた汚家(3SLDK)を、4回で一気に振り返ります。
3回目は「4つのクローゼット」とリビングの片付けです。この家にあった「家具の使い回し」と「7,000円分の中古家具」の活用法を紹介します。少ない予算でも劇的に変わる、ビフォーアフター写真「9連発」をまとめました。
[Before.1]1F・夫用クローゼット
[After.1] 1F・夫用クローゼット
夫専用のクローゼット(W120cm)に、中古品(2,000円)のスチールラックを設置。普段着はスチールラックに「置くだけ収納」に、仕事用スーツは「吊るし収納」にしました。この先、棚板を増やしたり、ポールを低くしたり「使いやすくアレンジ」するのも簡単です。
[1のポイント]スチールラックを分割して使用
中古品(2,000円)の大型スチールラック(約W91.5×D46×H178.5cm)4段を、クローゼット(上)と、仕事用ラック(下)の2つに分けて使いました。
大型スチールラックは、組み立てをバラすだけで「使い回し」がききます。ポールの長さが160cm以上ならほぼ確実に二分割できるので、「ポールの連結を外して使う」と覚えておくと◎です。また、大型ラックは低コスパで見つけられます。
ただし、メーカーによる互換性の違い、網目の大きさによる耐荷重の違いもあるので確認をしてください。
もっと知りたい方は、【10回】1階「夫用のクローゼット」へ
[Before.2]3F・子ども部屋のクローゼット
[After.2] 3F・子ども部屋のクローゼット
1階のファミリークローゼットで使っていた、ワードローブ用スチールラック(H179.5cm)を上下に2分割して使いました。
上段には、布団など軽めのモノを。下段には、重たい家電(荷台に載せて)を収納しています。
もっと知りたい方は、【14回】3階「季節の家電・布団収納」」へ
[2のポイント]ラックで空間を区切る
洋室のクローゼットは「スチールラックで区切る」と便利です。扉の中で組み立てれば、空間をフル活用できます。段ボール箱を積んでいた[Before]より、収納力アップはもちろん、出し入れも快適です。このような空間は、ぜひ、スチールラックで「空間を分割」すると覚えましょう。
もっと知りたい方は、【14回】3階「季節の家電・布団収納」へ
[2のポイント・別案]3F・妻用クローゼット
先の子ども部屋クローゼットと同じ、スチールラックです。こちらは、Kさん(妻)専用のクローゼットにも「お試し提案」してみた記録写真です。スチールラック(W121.5cm)に付属する、ハンガーパイプにボトムスを吊るすこともできます。
[After.3]3F・妻用クローゼット
これまで、衣装用ケースやたんすも使ってみたものの「出し入れと掃除の手間」から、絶対に避けたいというKさん。床上をスッキリするため、「ブランコハンガー」を使いました。アメリカ製なので、30着分のボトムを吊るしても頑丈です。
[3のポイント]IKEA「カラックス シェルフユニット」
2階で使っていた、IKEAの「カラックス シェルフユニット」の「使い回し」です。カラックス用の「FLARRA 引き出し3段」もあったので、アクセサリー収納にしました。普段着は、IKEAの「DRONAボックス」に「投げ入れる」だけなので楽ちんです。
また、IKEAの「カラックス」はデニム、トレーナー、シャツなどたたんだ衣類がぴったり入る奥行き(D38cm)です。バッグの種類が多い方も、この棚がおすすめです。
もっと知りたい方は、【11回】3階「妻用クローゼット」へ
[Before.4]1F・保管&外用クローゼット
[After.4]1F・保管&外用クローゼット
左のクローゼットは、アウター専用のクローゼットに変更しました。家族のコートやジャンバーなど、「羽織りもの」が大集合。2階に2つあった、IKEAの「カラックス シェルフユニット」を「使い回し」て、家族の防寒小物(マフラー、手袋)を、収納しました。
[4のポイント]防寒服は玄関の近くに
3階建ての家は、平屋や2階建てとは収納法が違います。玄関で着けるモノ、外すモノなど「1日の行動」を考えて、防寒服は玄関の近くが便利。そのほか、天袋は家族の衣替えを「ダイソーのフタ付き収納BOX」へ保管しました。
もっと知りたい方は、【30回】1階「家族の外用クローゼット」へ
リビングにあった、IKEAの「カラックス シェルフユニット」をクローゼット内で「使い回し」ました。空っぽになったリビングはどうなったでしょう?
[After.5]2F イケア「カラックス」
リビングにあった黒のIKEA「カラックス シェルフユニット」は、クローゼット内の収納に「使い回し」て移動。新たに用意したのは、中古の「カラックス(ナチュラルカラー)」です。凹凸がなくなり、部屋が明るく広く見えますよね。
これから春に向けて、引っ越しシーズン(2~3月)が始まります。中古で安く家具を手に入れたい方は、今シーズンから“狙い目”です。
[5のポイント]リビングは育児グッズをメインに収納する
収納するモノは、「子育てグッズ」中心に変更します。リビングは家族みんなの私物が集中しやすいので、大人のモノは移動しておくとスッキリできます。
もっと知りたい方は、【12回】2階「IKEAのカラックス」へ
[Before.6]2F・イケア「3段ワゴン」
[After.6]2F・イケア「3段ワゴン」
IKEAの「ロースコグ ワゴン」3,999円(税込)に、文房具をパンパンに詰め込んでありました。せっかくのキャスター付きも、重くて動かせません。増えるばかりの文房具は、子ども部屋や専門の棚へ移動。
朝の身支度グッズをまとめるワゴンに「使い回し」ました。
[6のポイント]イケアだけじゃない! ワゴンが買いやすくなった
人気の「イケアワゴン」ですが、他メーカーからもオリジナル商品が安価で購入できます。可動型の万能家具なので、おすすめです。
*他メーカー参考価格(2022年1月 オンラインショップ・ライター調べ)
コストコ 2,800円前後
アイリスオーヤマ 3,980円
ニトリ 3,999円
もっと知りたい方は、【17回】「イケアワゴン」でメイク収納
[Before.7]2F・壁の使い方
[After.7]2F・壁の使い方
毎日、家に入ってくるモノといえば「紙のお知らせ」です。家族4人分ともなると、手が回らなくなります。とくに「学校プリント」は、ペーパーレスにできないので配られた日に「わかりやすく整理」すると安心です。
[7のポイント]プリント類は「壁収納」で確認!
ニトリの「ホワイトボード」と、ダイソーの「吊り下げシャツ収納」「ワイヤーネット」の3種類(合計 約2,000円)で、書類の分別管理コーナーを用意しました。
もっと知りたい方は、【18回】2階「ニトリとダイソーの書類整理」へ
[After.8]2F・リビング全体
家族みんなのモノが集まるリビングなので、当然、散らかります。大人の私物を移動して、子ども部屋を作ることで「育児グッズ」中心の部屋に変わりました。さらに、モノを戻す住所も決まったので「リセット」も早くなります。家族みんなが「自分で管理」できれば、Kさんの「手が回らない問題」も減ります。
[8のポイント]家族の「私物ボックス」で整理整頓
ダイニングテーブル上は、ちょっと置くのに便利な高さです。当然、モノが溢れるので「マイボックス」を作ります。食事を配膳する前など、箱に投げ入れて後はおまかせスタイル。ほか、各部屋(1~3階)へ運ぶモノ入れとしても用意すると便利です。
もっと知りたい方は、【19回】スッキリ「ダイニングテーブル」へ
[Before.9]2F・リビングテレビ側
[After.9]2F・リビングテレビ側
応募いただいた当時は、赤ちゃんが歩き始める前の状況。赤ちゃんがハイハイをする前に片付けることができました。
このスペースはすべて「赤ちゃんが手を出す」ことを前提にした収納です。床面がスッキリしたので、安心して見守ることができますね(トランポリン除く)。
[9のポイント]子ども専用の収納棚を用意する
赤ちゃんのお姉ちゃんも、リビングで遊びたい年頃です。使用頻度の高い文房具やおもちゃのみ、専用の収納棚を用意しました。滅多に使わないモノは、新たに用意した子ども部屋へ収納しました。
もっと知りたい方は、【16回】リビング「テレビ周り」へ
リビングで使っていた収納家具をクローゼットに「使い回し」て、新たに「中古の家具」を用意しました。使った予算は、合計7,000円です。
・中古のスチールラック 2,000円
・中古のイケア「カラックス(ナチュラル)」3個で4,000円
・中古の扉付きキャビネット 1,000円
「家具の使い回し」と「中古品」の活用で、低予算でスッキリできました。ちなみに、Kさん宅はもうすぐ10年目を迎えます。驚くほど、家の修繕費や家電の交換費が増えるので「予算は抑える」ほうが、安心です。